とにかく寒い寒い。
「寒いなー」
記録的な暖冬で雪不足により年明け後もオープンできないスキー場が全国で3割以上に及んでいる、というニュースも目にする。
「暖冬?」
改めて言われるとそうなのかもしれない。
僕がただ寒がりなだけかもしれない。
気づくと。
2020年はもうとっくに始まっていた。
「僕には書くことしか残っていない」と言い放つ阿倍カステラとしては、この一年をどれだけ〝書く〟ことができるだろうか、と考えてみたりもする。
あんまり焦らずに。
着実に一歩ずつ歩んでいくしかないのだけれど。
ともすれば、一歩ずつ歩んでいくことすらできてないことだってあるのだから。
一日が終わろうとしてる頃に、果たして今日は一歩進めただろうか?って疑問に思う夜。
そんな夜をたびたび繰り返していたりする。
「僕には〝書く〟しかないんだ」と、わりと公に宣言してしまっている阿倍カステラとしては、現状はあまりにもモノ足りなく思える。
『なにかやらなくちゃ』
無理やりに気持ちを昂らせているわけではなくて、ほんとに自然にそう思えたから、新しくこのブログをはじめてみることにした。
阿倍カステラはほおっておくと多分サボる。
それはフリーランサーとしては致命的な欠点でもある。
そこで、このブログは阿倍カステラが毎日出勤する〝勤務先〟という位置づけにしようと考えた。
先日、第162回芥川賞が古川真人さんの『背高泡立草』(すばる10月号)に決まった。
短編小説『セイタカアワダチソウの森に消えた僕』を書いた阿倍カステラとしては、〝背高泡立草〟つながりで受賞前から勝手に親近感を持っていたのだけれど。
実際のところ、古川真人さんの『背高泡立草』はまだ読んでいない。ちなみについ先日、第155回芥川賞受賞の『コンビニ人間』村田沙耶香 著を読んだばかりだ。せっかくなんで『背高泡立草』も、なる早で読みたいとは思ってる。
「芥川賞かあ」
あと、4〜5年もしたら芥川賞を獲れる作品を書いている自分を想像しながら。
この勤務先に名前をつけた。
そう、『カステラ書房』
〝書房〟というと書店の印象がつよいかもしれないが、どちらかというと出版社といった意味をもって。アマチュアバンドが自身でレーベルを設立するようなイメージで、広義ではブランドとも言えるだろう。
2020年1月17日(いいな、の日)にオープン‼︎
いつの日にか、『カステラ書房』がとてつもなく変貌を遂げていたらいいな。
そんな想いを胸に。今日から僕はここへ出勤する。