カステラ書房の毎日

webで小説やエッセイを書く〝阿倍カステラ〟の勤務先。それが『カステラ書房』。今日もひっそりとオープン‼︎

クリームシチューの下ごしらえを部屋でして暖をとるの巻


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引越したアパートに備え付けられていたエアコンの悪口をずっと言ってた。

「ほんと、アイツは役に立たない」とあからさまに文句を言ってきた。

相手を思いやる気持ちが少しばかり欠如していた。


しかしながら暖かさを感じられない風しか送れないエアコン(前回分に詳細あり)に同情の余地はない。僕は連日の寒さにたえられなくなってとうとう電気ストーブを買うことにした。レトロ調デザインとかなんとか気取ってるわりに税込み2999円の安さで気の良いヤツ。彼がコスパを発揮してくれればこの冬の寒さは凌げる。


それでもつけっぱなしにすると電気代もばかにならないと思い、暫く付けていた電気ストーブを消した。それで深夜3時を過ぎてるというのに僕はキッチンで野菜をカットしだした。

カットした野菜をフライパンに山盛りにする。そこへ少量の水を入れる。部屋にカセットコンロを置いてそれを煮込み始める。じっくり煮込んで野菜の自然な甘みを引き出してやって、明日クリームシチューを作ろうかと、その仕込みの作業だ。野菜を煮込む熱で部屋も暖まるんで一石二鳥だ。火にかけっぱなしで寝てしまわないことだけ十分に注意を払い、しっかりと煮込んだのちに火を止めた。その熱で暖まった部屋で眠りについた。野菜の自然な甘い匂いが漂っていた。



翌朝の寒さはもう、敵ながら天晴れという感じだった。あまりの寒さに僕は、目醒める一歩手前で電気ストーブのスイッチに手が伸びていた。夢の中で、押すと自分が目醒めるスイッチに手を伸ばしているような感覚だった。


常夜灯の仄暗い灯りにオレンジ色が増したころ、一拍遅れて6時のアラームが鳴った。

資源ごみ(プラスチック類)の回収日なので、寝過ごさないように念のためにアラームをセットしてたのだ。だけど僕はショートスリーパーなもんで、3時間弱の睡眠でもしっかりとアラームより先に目醒めることができる。


もう朝なのに朝の気配がない。まるで深夜のようだ。どこかの部屋の室外機が唸りをあげてる。どこかの部屋のエアコンもまた、役立たずなんだろうか? いや、この寒い朝につけられているということは、うちのエアコンと違って、暖かい風を送る才能のあるヤツに違いない。羨ましい限りだ。


資源ごみを出し終えたら再び眠りという約束の地へ戻る予定だったけど、朝の寒さもあってかコーヒーを飲みたくなった。


うちにはまだフライパン一つしかなくて、本来ならそれでお湯を沸かすのだけどそのフライパンは昨夜、というかつい3時間ほど前に野菜を煮込んだままの状態だった。


A案がダメならB案。

資源ごみを出した帰りに自動販売機で缶コーヒーを買う。それで目的は果たせるはずだったが、押すボタンを間違えたのか、「あったか〜い」はずの缶コーヒーが「なまぬる〜い」だった。

僕は〝あたたかさ〟に幸せを感じるんだ。その〝あたたかさ〟を感じさせてもくれない自動販売機に嫌味の一つも言いたくなるさ。役立たずのエアコンと同様に。



昨夜から新垣結衣主演の映画『恋空』(2007年)を観だして、その続きを見始めて結局そのまま寝なかった。この『恋空』の話はまた別の日にしたい。