カステラ書房の毎日

〝令和きってのドラマウォッチャー〟阿倍カステラが所属する『カステラ書房』

読むドラマ □ case10『美食探偵 明智五郎』最終話〈SPにつき前編〉

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□オープニングストロベリー〈苺〉

前回 第8話ラスト、ビルの吹き抜け部分から転落した明智とマリア。

泣き叫び「なんで? 」とつぶやく小林苺(小芝風花


日本テレビ『美食探偵 明智五郎』

毎週日曜 22:30〜 記事は最終話より


【基本的に全編ネタバレ】





『カステラ書房の毎日』は深夜1時に毎日更新中‼︎

◉阿倍カステラの「テレビ買ってよ」

◉読むドラマ シリーズ

など人気企画を日替わりで更新してます。



昨日 4日(土) も2回更新!

①阿倍カステラの「テレビ買ってよ」ep14 安斉かれん出演『グータンヌーボ2』

②阿倍カステラの「テレビ買ってよ」ep15 『あちこちオードリー』ゲスト・ハライチ編


▷ご確認の上、読み逃しなく



さあ、みんなーっ「読むドラマ」はじめるよ

〝最速の執筆家〟阿倍カステラが車掌も運転手も兼任する「読むドラマ」という名の快速列車。

毎度、脱線に次ぐ脱線でダイヤ乱れまくりのトークバラエティー

さあ、乗ってらっしゃい読んでらっしゃい。駆け込み乗車も大歓迎⁉︎ 

今宵も見切り発車で出発進行!


振り返り度 ★★★

今回「振り返り度」星3つで割と振り返り強め。

でも、あらすじ紹介ではないので結構端折ってる。

一緒にドラマを観ながらやいのやいの言ってる感じで、読んでいただけたら幸いです。





『美食探偵 明智五郎』最終話


苺のナレーション

「その後、いくら探しても明智さんも、マリアも見つからなかった」



い〜や、

明智五郎は生きていた⁉︎

主人公なんだから最終話を前に死なれちゃ困るよ


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翌日、ふらっと帰ってきて「悪いが疲れている」と明智五郎(中村倫也)。

桃子(富田望生)は明智がマリアを殺したのでは? と言い、苺もそれを疑う。






◇半年後


あれから明智に来る探偵の依頼は逃げた猫探しくらい。マリアが関与してると思われる事件は全く起きていない。

そんな状況から苺は、「(心の声)明智さんがマリアを殺した」と疑念を強める。



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「かわいい〜、見つかったんですね、さくらちゃん」

迷い猫の〝さくら〟を保護し事務所に戻った明智。半年前まではマリアが企だてた犯罪に巻き込まれるばかりで、依頼を受けて事件を解決するという〝探偵ドラマ〟のお決まりみたいなものがそういえばなかったよな、と思い返す。

こうして見ると私立探偵明智五郎には迷い猫探しがよく似合う。


明智の母・寿々栄(財前直見)が執事(モロ師岡)らを引き連れて明智の事務所を訪れる。明日開催される首相らも出席する茶菓子の選定会で明智に審査員をするよう説得に来たのだ。




マリアも生きていた⁉︎

まあ、死んでるハズもないし死んでちゃ困るけど

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街頭ビジョンに流れるニュースを見て次のターゲットを決めるマリア



重要犯罪の検挙率が4年連続で上昇している事を伝えるニュースには、

「ま、お偉いさんが毎度お馴染みの数字のマジックで、この国が平和だって嘘ついてるのね」

「日本の警察なんて変死体が見つかっても、9割は自殺や病死で見過ごすくせに」

と、つぶやくマリア(小池栄子)。


その後のニュースで首相らが参加する茶菓子選定会が明日開催される事を知る。






◇犯行後のマリア


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純粋に人の命を奪いたい という美しさ、とは


明智の帰りを地下駐車場で待つ苺を捕らえたマリアファミリー。

苺を監禁する車内でラジオから流れる「首相を狙ったテロが発生した」という速報ニュースに、「とうとう俺たちも無差別殺人に手だしちまったか」とシェフ(武田真治)。


林檎(志田未来「もしかしてあたし達テロリストだか? 」興奮してる様子。

れいぞう子(仲里依紗「(テロリストみたいに)犯行声明とか出すんですか? 」

シェフマリアさんはそんなことに興味はない。ただ純粋に人の命を奪いたい。それだけだ。それが彼女の恐ろしさであり、美しさだ」





◇地下駐車場でマリアを見つけた明智


明智「確かに今の政府は国民の反感を買ってはいる。しかしだからといって要人を殺して、義賊でも気取ってるつもりか」

ふっ、と鼻で笑うマリア

明智「それにあんなロシアンルーレットのような無差別な方法では、僕も死ぬかもしれなかった」

マリア「ううん、あなたは死なないわ」

明智「どうしてそう言い切れる? 」

マリア「あなたは扇屋を、明智家を憎んでいる。そんなあなたが憎き明智家の家紋を象った物を選ぶはずがない。ちがう? 」


マリア「それでももし、あなたが桔梗を選んで死んでしまったら…」



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「私もその場で死ぬつもりだった」


マリア「それはそれで、最高のエクスタシーじゃない? 」

明智「では君は始めから僕を試すためだけにあんなことを」

マリア「私たち二人の運命を試したの。私たち二人の命がけのゲーム」



「警察は威信をかけて君を探し出し捕まえる。国家権力に挑んだテロリストとして」と忠告する明智に、

「テロリスト? くっだらない」と吐き捨てるマリア。



そこへ、「動かないでくださ〜い」と上擦った声で叫ぶ高橋警部補(佐藤寛太)。


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いつも上遠野警部(北村有起哉)とコンビで〝コメディ・リリーフ〟的なシーンにしか登場しない彼が、登場シーンを間違えたかのように拳銃を構えてる。彼が見据える先には明智とマリア。


〝コメディ・リリーフ〟なシーンじゃないと証明するかのように、シンプルな楽器のみで演奏されている宇多田ヒカルの『Time』がバックに流れてる。


でも、そのオルゴールを思わせるようなシンプルで美しいメロディーは彼(高橋警部補)のためではなく、明智がマリアの手を取り走って逃げる、二人のためのメロディーだった。


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マリアを救う明智。その後ろで「え? 」と間の抜けた声を発し、通常営業に戻る高橋警部補。


逃亡する二人のシーンはスローモーションで美しく表現されてる。宇多田ヒカルの『Time』のメロディーがとてもマッチしてる。明智に手を取られ走りながら微笑むマリアの表情が印象的だ。






息を切らし逃げてきた林の中。

途中で履物が脱げて裸足だったマリアの足をハンカチで優しく拭う明智


マリア「今、はっきりわかった。私がまちかっていたのね。私があなたを求めていたんじゃない。あなたが私を求めていたの」

明智はマリアのその言葉を、ただ無言で聞いた。


そこへシェフが「探しましたよ」とマリアを迎えにやってきた。


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って、ここ、どこよ⁉︎

都内のホテルから走って逃げた先にこんな林があるの? 

い〜や、あるんだろう。都内だからこそ林みたいにバカでかい公園なんかもありそうだ(あるの? )。取り乱してすみません。


シェフ「あんたも来るかい? こっちの世界に。楽になるぞ」

明智「断る」

シェフ「あっ、そう」とあっさりと立ち去る。

明智「これが君の望んだ人生か。原宿のマエストロ」


ここでシェフ(武田真治)が初登場した回・第3話の回想が流れる。




この時点でドラマ中盤。

不覚にも僕は、明智の「これが君の望んだ人生か。原宿のマエストロ」で涙してしまった。なんでだろう? コンブが海でダシが出ないのはなんでだろう? くらい、なんでだろう?



それは予想外に早く宇多田ヒカルの『Time』を聴いたせいもあるんだろな。

今回は最終話ってのもあるし終盤で『Time』が流れてきたら、もうそれだけで泣いてしまうよなって覚悟はしてたけど。


先程の高橋警部補登場 〜 明智とマリア逃亡シーンで『Time』が流れてたからなあ。

そのシーンではインスト(歌なし)だったけど、メロディーだけでもセンチメンタルになるよ。




〝友よ

失ってから気づくのはやめよう

時を戻す呪文を君にあげよう〟


宇多田ヒカル『Time』より




ドラマのエンディングみたいに歌詞を綴ったところで、キリよく前編の終わりとしよう。





〈次回・後編へ続く〉




【番組後記】


今回の『美食探偵 明智五郎』は30分拡大という事で1時間20分近くあるから、これまでの「読むドラマ」でも最長だもんね。1記事分でまとめるのは難しすぎた。


2日連続の1日2回更新を達成し「なかなかやるじゃん」と自画自賛

更新回数を増やす事でアクセス数もかなり伸びてる。まあ何べんも言うけど元々が少ないんで大した事はないんだけど、それでもありがたい。


引き続きお付き合い頂けたら、もっとうれしい。