□テレビ東京『ふろがーる! 』
2020年7月15日(水) より放送スタート!
毎週水曜 深夜 0:58〜
記事は7月15日(水) 放送の第1話 より
【基本的に全編ネタバレ】
ドラマパラビ ふろがーる! 第1話「世界一平和な爆弾 バスボム」 https://t.co/9Y32JmEOi0 @YouTubeより
— 桜井日奈子 (@hinako_incent) 2020年7月11日
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「読むドラマ」はじめよっかな
〝最速の執筆家〟阿倍カステラが車掌も運転手も兼任する「読むドラマ」という名の快速列車。
毎度、脱線に次ぐ脱線でダイヤ乱れまくりのトークバラエティー。
今宵も見切り発車で出発進行!
振り返り度 ★★
今回「振り返り度」星2つで割と振り返り弱め? かな。
でも、あらすじ紹介ではないので大胆にもバッサリと端折ったりしてる。
やいのやいの言いながら一緒にドラマを観る感じで読んでもらえたら最高です。
『ふろがーる! 』第1話
まずは新ドラマ恒例のオープニング実況から
それにしても個性的すぎるオープニング⁉︎
仰々しい音楽とナレーション。
「最高のお風呂とは何なのか? 」
力強く浴室に足を踏み入れる主人公らしき女性。ゆっくりと湯船に近づく後ろ姿。
ナレーション「このドラマは、自宅のお風呂を愛してやまないふろがーる、生実野早夜子が、」
ここでようやく、主演・桜井日奈子さんの顔が映される。
生実野早夜子(おゆみのさよこ)て!
真剣な表情の生実野早夜子。
フジテレビ『ヤヌスの鏡 』(主演 桜井日奈子 2019年10月-12月)の小沢裕美(ユミの方だったかな? )を思い出す表情。
ナレーション「湯船と格闘しつづける、癒しの冒険活劇である」
湯船の前に立ち、大きく振りかぶってものすごい勢いでお湯の中に手を突っ込む生実野早夜子。
シュパッ‼︎ (効果音)
例えるなら『北斗の拳』の南斗水鳥拳みたいな感じだろうか。『北斗の拳』を知らないのでわからないけど、合ってる? (知らないもので例えるなよ)
それと、多分だけど湯加減みるのにこんなアクションいらないと思う。それは言わない約束か。
それにしても、主人公の名前よ。
〝名は体を表す〟ということわざがあるけれど。
親が付けた名前が(親じゃない場合もある)その子の人生を左右することだってあると思う。
でもこの主人公の場合、名字が生実野(おゆみの)だからね。
日本テレビ『スーパーサラリーマン左江内氏』(主演 堤真一 2017年1月-3月)の、主人公・左江内 英雄が、〝さえない中年サラリーマン〟であるのとは訳が違うくらい、運命的な名字だよ。
◇早夜子の部屋
「ついにみつけた幻のカプセルトイ〝あひる風呂シリーズ〟」と帰宅するなりテーブルにそのカプセルトイを並べる早夜子。
「この子たちを他の人には渡したくない。すべて買い占めた」と満足げな顔をして、カプセルトイをカプセルから一つずつ出していく。
「父あひると晩酌」
全5種類だと思われる〝あひる風呂シリーズ〟、最初に開けたカプセルの中は「父あひると晩酌」
しかし全部で10個もあったカプセルトイの中身は全てこの「父あひると晩酌」という結果に、
早夜子「なぜ同じのばかり。世界中の父あひるがこの地に集う〝父あひるサミット〟でも開かれているのか」
早夜子は「むむむっ」と怒って空のカプセルをテーブルに投げつけるが、畳の上に散らばったカプセルの一つを見て何やら思いついた様子。
ここで先程とは打って変わって軽快で爽やかなBGMが流れ、明るい浴室と湯船に浸かるまでの早夜子の足先や背中が映し出されてのドラマタイトル表記となる。
□第1話 世界一平和な爆弾 バスボム
ちょっとテレビ東京のドラマは別格だね。
こんな訳のわからない題材をドラマ化するなんて、すごいよ。
まあとにかくその先を見たくなるようなインパクトあるオープニングだった。
ここまで観た時点で、「いろんな入浴剤を試したり楽しんだりするドラマね」という認識でいたけど、実際にはちょっと違ってた。
「読むドラマ case16 」で、ドラマあるある「乳白色の入浴剤が色が濃い! 」を話題にした。
ドラマの入浴シーンって、肌がうっすらとも透けやしないほど真っ白な湯船が不自然だなとずっと思ってた。もちろん透けちゃあまずいのはわかるし、温泉レポートみたいにバスタオルを巻いて浸かるわけにもいかない。
そこで一般的な乳白色の入浴剤がどれほどのもんなのかネットで検索してたら、様々な入浴剤をレポートしている女性のサイトを見つけた。実際に入浴剤を入れた浴槽に浸かり肌の透け具合とかが画像で確認できたので、記事を書くのにとても役に立った。
このドラマってそういう事なわけでしょ?
入浴剤だけに限った事ではないにせよ、その入浴レポートをドラマ仕立てにしてるのかなって。
別に〝岡山の奇跡〟と言われた桜井日奈子さんの入浴シーンを心待ちにしてるわけではないっ!
すると台所で何やら作業を始める早夜子。
材料は重曹とクエン酸。まるで料理番組かのように詳しく説明しながら〝入浴剤〟を作っている。
見てる側の率直な感想としては「え〜っ、入浴剤を手作りすんのー」ってなる。
重曹とクエン酸に少量の水を加えてこねて、カプセルトイが入っていたカプセルに詰め水気を飛ばすために冷凍庫に3時間ほど入れる。
完成した手作り入浴剤〝バスボム〟をカプセルから出して「美しい球体」とかなんとか言いながらうっとりしている早夜子の、携帯電話が鳴る。
これまでずっと早夜子の一人芝居で、語りはほぼ心の声。
そこへ携帯電話のビデオ通話で割り込んできたのは大学時代の後輩・檜山愛乃(小西桜子)。
□第1話 唯一の共演者、小西桜子さん
というか、ずっとこんな調子なんだろうね
しばらく愛乃との会話があり。その会話により早夜子がどういう人物なのかが少しずつわかる。
自慢げに見せた「手作りバスボム」にイマイチの反応だった愛乃の感想からヒントを得て、早夜子はさっそく新しいバスボムを作り始める。
一連の作業が終わり「新作バスボム」完成に満足しながらも、
「そして余った重曹とクエン酸は別の使い道もある。ただ今は教えられない。って私は誰に話しかけているんだ? 」
い、いまさらっ! というノリツッコミみたいな事を言い出す早夜子。いや、厳密に言うとこれも心の声。口に出しては言ってない。それと、この「って私は誰に話しかけているんた? 」はこの後も出てきたし、今後も多用していくようだ。
またもや冷凍庫に入れ3時間後、新作バスボムは完成する。前のバスボムと合わせて冷凍庫に入れて待った時間は6時間。作業時間も加えると現在は何時なんだ! と心配になる。
そしていよいよ入浴シーン‼︎
「時は満ちた」と服を脱ぎ始める早夜子がカッコいい。
ほんとにいやらしい気持ちとかなく、楽しめる。一般的なドラマで言えばここがクライマックスシーンだもんね、この入浴シーンが。
ここからは、いやこれまでもずーっとだったけど、早夜子の一人語りが熱を帯び盛り上がる。
バスボムを入れる事による感動的な効果やその効能などをしっかり語ってくれる。
一緒にお風呂に入っている感じとは思わないけど(思わないのが正解)、見てるだけで自分があたかもお風呂に入ったかのように癒される。
そしてその〝癒し〟は、風呂上がりまでつづく。
重曹を入れて煮込んだ豚の角煮をつまみに、焼酎の炭酸割りにクエン酸を加えたサワーで一杯やる早夜子の姿にずっと癒される。
クエン酸サワーに口をつけるのが合図みたいに主題歌井上紗矢香『無重力飛行士』が流れてきて、その歌声が同時に染み渡ってきて癒しの効果も倍増してくるんだよね。
そこへ、その早夜子のひとときを邪魔するかのように、愛乃のビデオ通話が。
散々勝手に喋ったあとで、〝ふろがーる〟として弟子にしてください、と言い出す愛乃。
「じゃあ、明日からよろしくお願いします、師匠」と愛乃に言われ、満更でもない表情の早夜子。
で、ラストは寝る。
布団に入り眠ることも、一連の流れだよね。どこまで癒してくれるんだって思うよ。
最後の早夜子の笑顔が特別にかわいい。
桜井日奈子さんはずっと前から役者に向いてるという評価があったように思う。その表現力を存分に発揮しているドラマだね。
同じくテレビ東京の『女子グルメバーガー部』もそうだけど、こういうタイプのドラマも面白いね。
かつて〝岡山の奇跡〟と言われアイドル的存在だった桜井日奈子さんが、すっかり女優してるな、と。その姿を堪能させてもらえる贅沢なドラマだよ。ほんと。
で、次回予告がまたいい!
「真髄、つかんだかもしれぬ! 」
と、体を震わせこの表情。3回リピートしたけど3回とも笑った。な〜につかんだんだろね。
究極の風呂へ
「ここからが本番だ」
いざ、入湯!
「我が家の風呂史に残る歴史的な一日になるかもしれない」
美少女の面影が残っていて、やっぱり果物が似合うよ。
〈おしまい〉
【番組後記】
あらあら。30分ほど、公開時間が遅くなってしまったので、早々に締めます。ごめんなさい!
〈次回お楽しみに〉