カステラ書房の毎日

〝令和きってのドラマウォッチャー〟阿倍カステラが所属する『カステラ書房』

読むドラマ □ case26 『ふろがーる! 』第2話 夏みかんから〝フルーツポンチ風呂〟だって

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オープニングサヨコ

「湯船にお湯が溜まってゆく、この音色が大好きだ。いつかこの音色を録音したCDを誰かが発売してれてくれないかとさえ願っている」



テレビ東京『ふろがーる! 』

2020年7月15日(水) より放送スタート! 

毎週水曜 深夜 0:58〜  

記事は7月22日(水) 放送の第2話 より


【基本的に全編ネタバレ】





『カステラ書房の毎日』は深夜1時に毎日更新中‼︎

◉阿倍カステラの「テレビ買ってよ」

◉読むドラマ シリーズ

◉カステラのフロックTV

等、人気企画を日替わりで更新してるよ


 〝日替わり〟と言いつつ、最近は新ドラマスタートが相次いでいて読むドラマ シリーズに偏ってしまってはいる

なんなら一気に書いてしまえないものか、と無謀にも挑戦中! それでまた偏るという悪循環が起きている



今回の振り返り度 ★★★

星3つで今回は振り返りが過ぎるほどに強め! ドラマ視聴済みの方には問題ないでしょうが、これから観る予定の方は先に済ませた方が良いでしょう


また、観る気もなかった人がこれを読んで「ドラマを観たい」ってなったら、それはなんて素敵なことだろう、と思ってる

そんな方がもしいらしたらおハガキくださレ(この時代におハガキ? )


一緒にドラマをやいのやいの言いながら観る感覚で読んでもらえたら最高です





『ふろがーる! 』第2話


オープニング・ナレーション

「最高のお風呂とは何なのか? このドラマは、自宅のお風呂を愛してやまないふろがーる、生実野早夜子(おゆみのさよこ)が、湯船と格闘しつづける、癒しの冒険活劇である」



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□湯船で目を閉じ正座する早夜子(桜井日奈子)が神々しい




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早夜子 開眼⁉︎

「10カ条決まりけり! 」



と、言い放ち勇ましく湯船から飛び出して、その決まったばかりの〝風呂10カ条〟を毛筆でしたためる。

基本的にこの子は、言うこともやることも古風なんだよね。


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「まずはこれを覚えてもらおう」



いきなり何を始め出したのかと思ったら、前回(第1話)の早夜子の名言「お風呂は裏切らない」に感動した後輩・檜山愛乃(小西桜子)から、〝ふろがーる〟として弟子入りを志願されたせいだった。




そこへ届く

道後温泉からの贈り物


その弟子へ出来上がったばかりの「風呂10カ条」を、例によって携帯電話のビデオ通話で伝えようとしていた矢先、玄関のチャイムが鳴り宅配便が届く。

大きな段ボール箱、差出人は道後温泉


最初は不審に思っていた早夜子に配達員が、「お心当たりのない荷物ですか? その場合は…」と説明を始めるが、先月道後温泉の懸賞に応募したことを思いだし、「心当たりありまくりな荷物です」と受け取る。


早夜子の応募した道後温泉の懸賞は1等賞品が無料宿泊券。

それにしては大きすぎて重量感がありまくりな段ボール箱に、

「(心の声)もしかして、1000日分の宿泊券でも入っているのか? 」と早夜子。



視聴者としては「んなこたぁ〜ない! 」とタモさんばりにツッコミを入れたくなるが、第2話にして次第に生実野早夜子のその発想と、それを語る口調が癖になりつつあることに気づく。生実野早夜子との付き合い方がわかってきたと言えるだろうか。



早夜子は本気で1000日分の宿泊券だと思ったのか(嘘でしょ? )、興奮を抑えきれない様子で玄関先にて勢いよくガムテープを剥ぎその段ボール箱を開ける。


中身は段ボール箱一杯の夏みかん

「なぜ夏みかんが」と早夜子。それは3等の賞品だった。


「しかしきれいに色づいた夏みかん。愛媛から海を越え山を越え、はるばる我が家まで旅して来てくれたのか。愛おしき」と、段ボール箱に詰まってる夏みかんを箱ごと抱きしめる早夜子。




早夜子と愛乃しか出てこないドラマに

第3の出演者 配達員登場⁉︎

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「愛おしき」の早夜子


配達員「すみません」

早夜子(心の声)「私としたことが、人前でハグをする姿を見られてしまった。なんてふしだらな」



恥ずかしがってる早夜子に構うことなく、「残りの荷物こちらに置いときます」とあくまでクールに業務をこなす配達員。そりゃそうだよね、それが仕事だもん。


3等賞品は夏みかん〝一年分〟だった。

段ボールは合計で5〜6箱はある。



い〜や、〝夏みかん一年分〟とかがまずあり得ないし! 

それに段ボール1箱ならまだしも5〜6箱とかあり得ない! 腐るし! 

もし、そうだとしたら定期的に送るのが筋だけど、果物には旬があるから定期的に送れるものでもない。

「だから一気にまとめて送ってきたのかあ⤴︎」と視聴者としては頭の中お花畑的に納得しとこう。




「むむむーっ」多用の早夜子

夏みかん入りの段ボール箱に占拠された部屋に立ち尽くし「むむむーっ」と早夜子。


僕としては、この「むむむーっ」が早くも馴染んできた感じがする。今後多用される際にはきっと「待ってました! 」とばかりに楽しめるものと思われる。


ちょっと今回も冒頭から早夜子の一挙手一投足がおかしくって再現率が高くなってしまってるけれど、これも『ふろがーる! 』の楽しみ方をわかってきた表れかなって思う。



「まさか一年分の夏みかんが届くなんて。これを機に夏みかん研究家に転身する。いや、私には最高の風呂を追い求める使命がある。そんな転身、風呂の神々が許すはずがない」


そのうちに部屋に漂う夏みかんの爽快感あふれる香りに気づく早夜子。

「この夏みかんがあれば、我が家のお風呂にも夏を到来させることができるかもしれない」


と、部屋の中で『北斗の拳ラオウによる「我が生涯に一片の悔いなし」みたいに、夏みかんを片手に掲げる早夜子。

北斗の拳』知らずの筆者なのに、『北斗の拳』たとえ率わりと高め。なぜ?





ここでドラマタイトルカットが入り、


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第2話 夏みかんは〝映え〟のはじまり


さっそく夏みかんをタワシで擦って洗い皮を剥き、その皮を細く切って三角コーナーのネットに入れる。この時点で早夜子には夏みかんを食べるという発想はないらしい。あくまで風呂に入れるための準備が先頭に立ってる。



そこへ愛乃から電話がかかる。

いきなり毎度お決まりの「先輩、聞いてくださいよー」で始まるビデオ通話。


早夜子「ああ、いくらでも聞いてやろう」

愛乃「珍しいですね、先輩がちゃんと話聞いてくれるの」

早夜子「弟子の話にはきちんと耳を傾けないとな」 師匠っぽい口調で

愛乃「弟子? 」

早夜子「この前言ってきただろ? 風呂のことを教えて欲しい、弟子にしてほしいって。こうして風呂10カ条の…」と言って、うれしそうに先程書いた風呂10カ条を見せようとするが、



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「そんなこと言いましたっけ? 私、お風呂よりシャワー派ですしお風呂って時間かかるし面倒なんですよね」

あっけらかんと話す愛乃に唖然としながら、見せようとしていた風呂10カ条を慌てて隠す早夜子。


そもそも毛筆で書く必要などなかったように思うけど、早夜子にとってはやっぱりそうするのが本筋だったんだろう。

それよりもそこまでしたのに報われなかった思いと、師匠になれて喜んでいた早夜子の気持ちよ。どうしてくれんのよ、愛乃ー‼︎



結局のところ愛乃が電話をかけてきた理由は、お隣にイケメンが引っ越してきたという報告で、よりによって「今度合コン開きましょうよ」と早夜子を誘う。

しかし早夜子は(当たり前のように)合コンに行ったことがない。


愛乃「生まれてから今まで一体何してたんですか? 」

早夜子「とにかく風呂に入っていた」と、誇らしげに言い切る

愛乃「風呂と付き合う気ですか? 」と笑う


後輩にいじられてるのに、早夜子は妄想を膨らませて満更でもない様子

早夜子「夢のようだなあ。もし風呂と交際できたら夢のようだ」 なんだかうれしそう


愛乃「で、今日はどんなお風呂なんですか? 」



問題提起王(?)こと 愛乃の発言により

〝映える〟〝映えない〟問題 勃発!

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「今日は〝夏みかん風呂〟だ。夏みかんの皮にはリモネンという精油成分があり、保温効果があると言われている。こうして皮を刻んでネットに入れてお風呂に浮かべると…」と、興奮気味に説明を続ける早夜子に、愛乃は「映えなさそうですね」とバッサリ。


愛乃「写真で撮影しても映えなさそう。そんなんじゃときめかないな」

早夜子「そんな要素、風呂には必要ない」



愛乃「いやいや。そんな要素こそ必要だと思うんですけど。人生、ときめいた数で幸せ決まると思うんですよね。恋も仕事も日常も」


「そうなのか? 」と少しカルチャーショックを受けた様子の早夜子。そのあとインスタ映えについて愛乃の考えを聞かされ、それを興味津々に聞く。


話の途中で愛乃から電話を切られたあと、いかにも映えなさそうな三角コーナーのネットに詰めた夏みかんの皮を見て、またしても「むむむーっ」


早夜子「たしかに多くの人がときめいて真似したくなるお風呂を作るのも必要な事なのかもしれない」

前回もそうだったけど、後輩・愛乃の言葉に刺激を受け、「どうすればいいのか」と悩む早夜子。人の意見に耳を傾け、それを参考に改善しようとする。その素直さも魅力なんだよね。



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思い立って「映える」を辞書で引くのも、古風な早夜子らしい。



「映える」について、あれこれと思いを巡らしながら夏みかんを手にしていた早夜子が、いきなり体に電流が流れたように震え出す。


真髄 つかんだかもしれぬ⁉︎

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先週の予告の段階で散々笑わせてもらった「真髄、つかんだかもしれぬ」


またしても3回繰り返して観て、3回とも笑わせてもらったよ。無料(ただ)でこんなに笑わせてもらってさ、追加料金払いたい気分。



たくさんの果物(柑橘類)を買って帰ってきた早夜子。

「今宵は夏みかん風呂改めて〝フルーツポンチ風呂〟だ」


「季節湯の現代版として今の時期おいしい果物を集結させる。そんな風呂があってもいいだろう」

早夜子の風呂に対する、とまらぬ好奇心とあくなき探究心は凄まじい。


先程の夏みかんと同様に果物の外皮をタワシで擦り洗いする。



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見よ、この真剣な表情

それに前傾姿勢と腰の入れ具合も凄まじい

「そんな必要ある? 」は言わない約束



作業中もずっと早夜子の心の声で、その効能や効果が語られていて、最後にこう締めくくる。

「ただ、柑橘類を使ったお風呂は肌荒れを起こす可能性があるので、安全のため事前に少量で試すのがオススメだ。って、私は誰に話しかけているんだろう? だが大事なことなので忘れぬように」





そして、

時は満ちた いざ 入湯‼︎


お風呂に入る前には、いつも部屋で正座し瞑想をする早夜子。

「時は満ちた」と目を開き、勇ましく服を脱いでいく。


この一連の約束事がいいんだよね。キターーって感じで。


「我が家の風呂史に残る歴史的な一日となるかもしれない」と、やたらと毎回、風呂史に歴史を刻みたがる早夜子。


「インスタなるものを始めてみようか」と、湯船に浮かべた柑橘系果物の写真を撮る。

ユーザー名を「furogirl」とし、投稿タイトルに「フルーツポンチ風呂」と入力。

「これで、いいのか」と独りごちる。


いよいよその〝フルーツポンチ風呂〟なるものに足を踏み入れる。


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「おおーっ。湯の表面にあるフルーツを掻き分けて浸かる感覚、実に新しき」


さらに「ここからが本番」と、事前に作って置いたフルーツポンチを持ってきて浴室で食べ始める。

「フルーツポンチ風呂に浸かりながらフルーツポンチを食べる。いずれフルーツポンチ協会あたりからCMの依頼が来るかもしれない」



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思う存分に〝フルーツポンチ風呂〟を堪能した早夜子だった。




入浴後は恒例の晩酌タイム。


「風呂上がりにオススメなのが余ったフルーツポンチを使ってフルーツサンガリアを作ることだ」


サンガリアの作り方に関しては、番組公式SNSを確認してほしい。って、私はまた誰に話しかけているんだ」



☆その『ふろがーる!』番組公式アカウント

によるツイートがこちら









ここで主題歌井上紗矢香『無重力飛行士』が流れはじめる。毎回この歌声にも癒される。



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早代子がそのフルーツサンガリアをひと口飲んで「ああ〜」っと身震いしその美味しさにひたっていると、タイミングを見計らったように愛乃から電話がかかる。



またしても、「先輩、聞いてくださいよー」だ。

その内容は、隣のイケメンに彼女がいたという話と、フルーツポンチ風呂の話の二つ。


「先輩、フルーツポンチ風呂って知ってますか? 」と、それが早夜子のものだとは露ほども思わない愛乃が、インスタの画面を早夜子に見せる。

「ネット上でバズってて、〝いいね〟が10万を超えてるんですよね。せっかくなら先輩もこういうのやってみてくださいよ」


めずらしく今夜は、そのインスタの〝フルーツポンチ風呂〟を真似て風呂に入るというシャワー派の愛乃。



通話が終わってから自分のインスタを確認する早夜子。

投稿に対するコメントを読んで「おおーっ」と感動し、とても幸せな笑顔を浮かべる。



ここで描かれている早夜子の一日は風呂中心ではあるものの、早夜子だってOLとして当たり前に働いている日常がある。

一日の疲れをお風呂に入ることで癒し、入浴後に少量のアルコールを味わい、やがて眠りにつく。

それに寝るまえに今回のような幸せを感じる瞬間だって訪れるんだ。


これでもかっていうくらいに、癒しや幸せな気分を与えてくれる。それに笑いもね。

この『ふろがーる!』は素晴らしいドラマだね。


あと、フォーマットがしっかりとしていてわかりやすくて、〝楽しみやすい〟んだよね。

ちょっと変わった内容のドラマではあるけれど、すぐに馴染めたのはそこに尽きると思うんだ。


いやいやいや。

ちょっと今回は、ドラマが面白さあまって振り返りすぎた。

毎回こんな事にはならないように気をつけていきたい。



面白いドラマは事実、

次回予告まで面白い



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私の風呂が壊れた⁈


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どうかお願いします! 風呂の命を‼︎


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「もしかして 惚れたんですか?」by 愛乃


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何してる? 早夜子よ



〈おしまい〉


【番組後記】

いや〜っ、今回の振り返りは強めだった。おかげで時間がかかりすぎて、昨日は一日二回更新をやろうと思ってたのに、間に合わず断念。


ついつい振り返りすぎてしまう面白さってのも厄介なものだ。



〈次回お楽しみに〉