カステラ書房の毎日

webで小説やエッセイを書く〝阿倍カステラ〟の勤務先。それが『カステラ書房』。今日もひっそりとオープン‼︎

読むドラマ □ case36『荒川アンダー ザ ブリッジ』第1話 無茶を承知で【お試し?版】

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「私は金星人だ それでもいいのか?」



MBSテレビ荒川アンダー ザ ブリッジ

 2011年7月-9月放送

記事は第1話より

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

 

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〝日替わり〟と言いつつ、最近は新ドラマスタートが相次いでいて読むドラマ シリーズに偏ってしまってはいる


なんなら一気に書いてしまえないものか、と無謀にも挑戦中! それでまた偏るという悪循環が起きている




そもそもこのドラマって2011年に放送されたドラマで、現在再放送されているわけでもなく、たまたま「TVer」で配信してたのを観ただけだった。


でもさ。このドラマってかなり変わってる。

こういうドラマって嫌いじゃない。いや、むしろ好き。

それでちょっとした興味本位で読むドラマやってみようかなってなった。果たしてどんなふうになるのかなってね。自分で楽しむように書いてみたくなったもんで。だから最初は【お試し?版】かな。


放送当時にドラマを観てたのか、はたまた映画を観たのか記憶が曖昧なんだけど、なんとなく内容を知ってるんだよね。でも、ほんとなんとなくだから意味がわかってない部分もかなりあると思う。


そういう時は読むドラマかなって。

これを書いてると、いろいろとシーンの細かい部分を観たりして、観察力が高まったりしてるんで、普通にドラマを観るよりよく理解できる。

それって、これを読むことに対しても似たような事が言えるかなと思ってる。少なくともそうなれる事を目標にして執筆しているのだ。


とにかく、一緒にやいのやいの言いながらドラマを観る感覚で読んでもらえたら最高です








荒川アンダー ザ ブリッジ』第1話


幻想的なオープニングシーン


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〈ニノさんじゃなきゃ〉

〈ダメだ俺〉


水中らしき場所にいるニノ(桐谷美玲)と市ノ宮行(林遣都)。市ノ宮行の回想シーンだと思われる。


金星人のニノは平気なようだけど、地球人の市ノ宮は息が続かず次第に意識が遠のいていく。





市ノ宮(語り)

「ニノさんに、僕が初めてニノさんに会ったのは3カ月前のことだった」



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3カ月前、荒川に架かる橋の上で覆面を被った子供二人とサングラスをかけた少女らに、〝ボンタン狩り〟される市ノ宮。


「脱げ。いいから脱げ」とサングラスの少女

「こっちが脱げと言ったら」「さっさと脱がんかい!」と覆面の子供らが続く。

「ボンタン狩りじゃー」とサングラスの少女が叫ぶとそれは実行される。


昭和の不良の定番ファッションである〝ボンタン〟。市ノ宮はそんな物を履いてはいないけど、何故だかズボンを脱がされてパンツ一丁にさせられてしまう。



市ノ宮(語り)「いきなりエキセントリック・キッズに襲われて、乗ってきた車は盗まれた」


おまけに車も盗まれるという。

ボンタン狩りどころじゃない話。





◇村長(小栗旬) 登場


「世界的大企業、市ノ宮グループの御曹司 市ノ宮行が、「私は金星人だ」と語る少女・ニノに出会ったここまで約4分。所詮は退屈な前口上だ。全部忘れてくれてもいいぜ」



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「もともとこの世に決まっているのは、地球は青く、丸く、美しく、暢気な神様の手の平で今日も陽気に回り続けるってことだけだ。以外の答えは風に吹かれもするが、映画の中にあったりもする、もちろんドラマの中にもある。さて、残りは約20分。さあ、第1話のはじまりだ」



「さあ、第1話のはじまりだ」って、いったいどういう始まり方? そもそもあなたは何なの⁇ ってなるよね。

初見だったらこの時点で度肝を抜かれてる。

初見じゃないけど度肝抜かれてるんだから。




村長(語り)


〈これは〉


〈つまり〉


〈こんな彼らの〉


〈物語〉




説明するのかと思いきや、短いカットが連続して流されてるだけ。

そこに村長のざっくりとした説明が入る、が説明にはなってない。


それらのどのカットを取っても不可思議で理解不能なものばかり。



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episode 1  河童の前口上 「END」



でもテンポはいい! カッコいい‼︎ 

こうして観てると、前もって説明し過ぎるのはカッコ悪いことなのかなって思ってしまう。

英語がわからないのに洋楽を好んで聴く人のように、難しく考えず感じるままに身を任せてたらいいのかな、と。




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「どうしてこうも誰かを独り占めにしたがるんだろうな? 地球人の恋愛はスーパー謎だな」

そう言いながら、読んでいた〝恋愛大特集〟が掲載されてる女性誌を焚き火の中に放り込み立ち上がるニノ。

彼女がなぜ、ジャージを頭から被っているのかは〝スーパー謎〟とまでは言わないが、ほんの少しばかり謎。





ニノに助けられ、ソファーに寝かされていた市ノ宮が目を覚まし家の外に出る。

すぐに川辺に佇むニノを見つける。


ニノ「悪いな、〝借り〟つくらせちゃったみたいだ」

市ノ宮「つまり、あなたが僕の命の恩人」

ニノ「不便だな地球人は。水に弱すぎる」

市ノ宮「本当にありがとうございました」と、お礼にマンションでも一軒家でもなんでもプレゼントするので、欲しいものを言ってください、と聞くがニノは「特にない」と答える。

その答えに驚いた顔をする市ノ宮。


ニノ「驚いてるのはこっちだ。この星じゃ欲しいものがあると人を助けるのか。なければ助けないのか。そもそも命に値段が付けられるのか」

市ノ宮「よしましょうよ、そんな詭弁。大体この星って、あなたもこの星の人間でしょ」

ニノ「私は違う。私は金星人だ」

市ノ宮  無言のまま

ニノ「どした?」

市ノ宮  「すいません。大胆にキョトンとしてしまいました」

ニノ「金星知らないか?」

市ノ宮  「もちろん知ってます」

ニノ「あれだ」と夜空の金星を指差す


ニノ「でも、七夕になったら帰れるんだ。ここからボタンが出るからな」 おでこを指さす

市ノ宮  「なるほど。金星人はおでこにボタンを隠し持っているっていう設定なんですね」


そこへ、さっき焚き火の中に放り込んだ女性誌の〝恋愛大特集〟のページが、風に吹かれてニノの前に飛んでくる。


ニノ「やっぱり一つある」

市ノ宮  「何でも言って下さい」



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「わたしに恋をさせてくれないか?」


ニノ「叶えてくれるか? どっちだ?」

市ノ宮  「Yes」



その願いを言う前に一度川の方を向いて、(いや金星の方を見たのかもしれない)それからパッと振り返る。

風に髪をなびかせるニノのとても美しいカットだ。


金星人だとか。おでこにボタンがあるとか。訳のわからないこと言ってても、この美しさには説得力がある。

また、現時点ではどんなストーリーなのかさっぱりわかってなくても、ここで〝恋〟というワードが一つ出てくるだけで、一気に物語に引き込まれる。


愛だとか恋だとかいう普遍的なものは、詳しい説明はなくても大体で感じとることができる。

OK! それでいいんだろ? だったら話が早いってもんだって。



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川からいきなり顔を出し「さて、どうなることやら」



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episode 2  借りを作った男 「END」






一大決心をしてニノの住む荒川の河川敷にやってきた市ノ宮。

ここに住む者は皆、村長に名前を付けてもらうということで、市ノ宮は「リクルート」と「理屈」のダブル・ミーニングで〝リク〟と命名される。



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村長「ようこそ、荒川河川敷村へ」


リク「不法占拠にもほどがあるよ!」



この荒川河川敷村には様々な人が住んでいる。第1話はではまだごく一部しか登場しなかったけど次回には紹介できるだろう。




〈おしまい〉



【番組後記】


執筆しなきゃいけないドラマがいくつもあるのに、新しいドラマを書き始めたりして「バカなの!」と『ギルティ 〜この恋は罪ですか?〜』の爽(さやか)風に、自分に言いたくなってしまうよ。


でも、これって。仕事に打ち込んでた頃の癖かもしれないな。

仕事が忙しくてスケジュールがいっぱいになってくると、自分を試すようにわざと別の仕事を追加したりしてた。で、そういう時って意外とやれちゃうんだよね。だから割と暇な時期には面倒くさがってやらなかった事を、忙しい時にあえてやったりしてたもんな。あまりおすすめ出来るもんじゃないし、おすすめするつもりもないけど。ただの昔話。


それとこれとは別の話で。

〝最速の執筆家〟としては、これからもバンバン記事を書いていくつもりなので、ご期待ください。ではでは。



〈次回お楽しみに〉