カステラ書房の毎日

〝令和きってのドラマウォッチャー〟阿倍カステラが所属する『カステラ書房』

読むドラマ□ 『ホクサイと飯さえあれば』五食目 「幸せのダブル親子丼」case66

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MBSテレビホクサイと飯さえあれば

(2017年1月-3月放送 主演 上白石萌音

MBS  2020年7月23日 再放送スタート 

毎週木曜深夜0:59〜

記事は8月20日(木) の五食目(第5話)より

〈注〉再放送の日時は地域によってばらつきアリ

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

 

『カステラ書房の毎日』

毎日深夜1時更新!

 たま〜に(割と最近多いかな?)。深夜1時に更新できなかった時は、その日のカステラタイム / 午後3時(等)に更新します。毎日更新は絶対! 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。




☆過去の記事、三食目と四食目はこちら

castella-a.hatenablog.com

castella-a.hatenablog.com

 

 

 

 

 ホクサイと飯さえあれば』五食目

 

毎度オープニングはホクサイの語りで始まる。

 

「人見知りで話しベタ。ただし料理にはやたらこだわりのある女子大生・山田ブン。初めての友達・ジュン。神出鬼没な中学生男子・ナギ。そしてジュンちゃんの幼なじみロウちゃんとやらも登場し、なにやら波乱の予感。とはいえ今日もブンはマイペース。彼女が人と出会う時、そこには必ず拙者・ホクサイと飯があるのでござる」

 

 

 些細なことでで腹を立てて、電話中の母に「お母さんのバカ! 知らない!」と言って電話を切った〝ブン〟こと山田文子(上白石萌音)。

 

ホクサイ「いくらなんでもバカは言い過ぎでござらんか?」

ブン「言い過ぎてない! お母さんが変なことばっか言ってくるのがいけないんでしょう?」

 

ホクサイ「母上の叱咤は愛ゆえ、ここはひとつ早いとこ謝った方が…」

 

母から送られてきた、ポケットティッシュやタオルやどこやらのお土産とかが詰まった段ボール箱の中にあったメッセージを見つけたブン。

「もっさり系ダサ目女子はモテないぞ」と書いてある。

 

ホクサイ「どうしたでござるか?」

ブン「あたし、絶対謝らないから」

メモを見て、さらに怒りが増幅してるかんじ。

 

ホクサイ「そんなにかたくなにならずとも」

ブン「だって私悪くないもん! 悪くないのに謝ったり絶対できません!」

 

ホクサイ「本当にそうでござるか?」

ブン「そうでござる‼︎」(かなりご立腹)

 

 

 

 

 

◇千住大学 カフェ

 

五食目 幸せのダブル親子丼

 

 

ブンと、〝ジュン〟こと有川絢子(池田エライザ)が「怒ること」について語ってる。

 

ブン「ジュンちゃんも怒ることあるの?」

ジュン「あるある。とくにロウちゃんになんかしょっちゅうだよ。ま、私の場合寝たら大抵のこと忘れちゃうんだけど」

 

ホクサイ「ジュンちゃんのジュンは、単純のジュンでござるな」

ジュン「そういうブンちゃんこそ、あんま怒んなそうだよね」

ブン「そんなことないよ。頭にきてついひどいこと言っちゃうこともあるし」

 

ジュン「いが〜い」

ホクサイ「ブンは典型的な内弁慶でござるからな」

 

ジュン「そういう時、ブンちゃんはどうするの?」

ブン「え? う〜んと〜」

 

ジュン「あっ! わかった。魔法で解決だ」

ブン「ん?」

 

ジュン「おいしいものをたくさん作って食べれば、ケンカしてたことなんてぱーって忘れてしまいそうだもんね」

ブン(なにか思いついた表情)「あっ、私ちょっと買い物行ってくる」

ジュン「えっ? ちょっとブンちゃん?」

ジュンを置いて走り去るブン。

 

 

 

 

 

◇商店街 たまご屋さん

 

ホクサイ「で、なぜお高い卵にロックオンしてるでござるか?」

ブン「ううん。卵は2月〜4月にかけてが旬なのですよ」

 

ホクサイ「一年中売ってるでござろう」

ブン「それは無精卵。有精卵の場合、親鶏のお腹の中で成熟する時間が長いこの季節が、いっちばんおいしくて栄養があるの」

お店の人「お嬢ちゃんよく知ってるね。ちょっと値は張るけどうまいよー」

 

ホクサイ「ブン、それは予算オーバーでござらんか?」

ブン「だって〜。このお高い卵を使った卵かけご飯なんて最高だと思わない?」

 

 

「ほっかほかの炊き立てご飯をよそってー」

 

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ほら見てよ。ブンの手のひらにお茶碗が見える⁈

 

ブン「真ん中にくぼみを作ったら、そこに卵を(カンカン)パカっ。どーーん!」

 

ブン「そおっとお醤油をたらしてー、かる〜く混ぜる。チョーかるくね。そしてほんのり黄色く染まった部分を」

 

 

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「勢いよく ずるずるずるーっと かきこむ」

 

ブン「あ〜〜。卵のふくよかな甘みと濃厚さが口い〜〜っぱいに広がって、ご飯がそれをどっしりと受け止め、噛むほどに旨味の三重奏が奏でられー」

 

ホクサイ「全員の脳内で卵かけご飯が展開中な件」

 

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ブンがハッと気づくと、商店街を行く人が足を止め観客と化していた。照れるブン。たまご屋さんの売り上げは上がりそうだね。

 

これにて ブンの〝エア クッキング劇場〟閉幕⁉︎

 

 

 

ブン「さあご一緒にー! たまごたまご まあるくてかわいいた・ま・ご 栄養満点た・ま・ごー ♬」

卵を買ってごきげんで、歌いながらスキップして家に帰ってる。

 

そこで、電信柱の影から現れたのはナギ(桜田ひより)。

ナギは先回りして、ブンの家の玄関先に隠れ、ブンが帰ってきたところを見計らって「わっ!」とおどかす。

 

ブンはびっくりしてレジ袋に入った卵を空中に放り投げてしまう。キャッチしようとするが間に合わず、卵は全部割れてしまう。

 

 

ナギ「はは。ブン、ビビりすぎ。あ〜やっちゃったな〜。卵ってさ、割れたらすぐ使わないといけないんだよ。雑菌入っちゃうからさ。はっ、でもこりゃだめか〜。全滅だもんな」

 

ブンは俯いたまま何も言わない。

ナギ「もしかして怒ってる? だって卵持ってるなんて知らなかったから」

ホクサイ「言い訳はいいからさっさと謝るでござる」

 

ナギ「ブンが大げさに驚いたりするから卵、壊れちゃったんじゃないの?」

ホクサイ「いいから謝るでござる」

 

それでも謝らないナギに、ブンが怒る。

 

ブン「卵。ちゃんと、たまご屋さんで買ってきて。日没までに‼︎」

ホクサイ走れメロス!」

 

本日のね。三日後じゃなくてね。

 

 

家に戻ってもなんだかイライラしてるブン。晩ごはんのメニューも決まらずさらにイライラを募らせる。そのせいでテーブルの上の牛乳パックを倒してしまい、床に牛乳がこぼれる。

 

お母さんが送ってくれた段ボール箱の中のポケットティッシュを引っ張り出して、床にこぼれた牛乳を拭き取り、同じくそこに入っていた粗品タオルで水拭きをするブン。

 

ブンが改めて中を見ると、ハンドクリーム、冷え取りくつ下、葛根湯と、生活に必要な物が結構詰まってる。段ボール箱の奥の方からは丼用の親子鍋も出てくる。

 

そこにはこんなメッセージが貼られていた。

「つらい時はこれを食べて思い出してね」

 

 

ナギが卵を買って帰って来たがブンはまだ怒っている。

 

ナギ「ごめんなさい。卵割ってごめんなさい」(深々と頭を下げる)

 

ブン「うんっ。許す! そのかわり罪滅ぼしに手伝ってもらいますよ」

ホクサイ「ん? という事は?」

 

ブン「私の頭の中ではもう、メニューは出来上がっているの」

 

キターーっ!

 

決めセリフも出たところで、さっそく親子丼を作り始めるブン。お母さんから送られた〝山田家秘伝親子鍋〟を使う。

 

 

鶏肉、白葱などの具材を煮て、最後に卵を加えてから2分待つ間に、ブンはナギに4歳の頃の話を始める。

友達ができず、幼稚園が嫌いだったブン。

 

ブン「毎朝、「行きたくなーい」「お母さんと一緒にいるー」って泣いてたの」

 

 

 

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「そしたら お母さんがこれ作ってくれて」

 

ブン「ブンがどこにいてもお父さんもお母さんも、いつも心は一緒だよって。親子の心はこうやっていつも一つなんだよって」

 

ナギ「そっか。なんかいいな、そういうの…」

そう言いかけるナギを遮って、

 

ブン「よしっ、そろそろオッケーー‼︎ はいっ、どんぶり」

しみじみムードから一変、テンションが上がるブン。

 

最後の仕上げに、

 

 

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山田流一子相伝流儀〝幸せの追いたまご〟

 

どんぶりに盛られた親子丼の上に卵の黄身をのっけて完成!

 

 

 

 

◇夜も深まり 母に電話するブン

 

ブン「もしもし、お母さん」

「どうしたの? ブンから電話くれるなんて、めずらしい」

 

ブン「あ、あの。今朝はごめんなさい。私、ひどいこと言っちゃって」

「うん! 許す!」

 

この許し方って母親ゆずりだったのね。

 

 

 

 

ブン 語り

「仲が良い人とのケンカほど終わらせ方が難しい。でも自分の気持ちに素直になって、ちゃんと思いを伝えたほうがハッピーになれるはず。やっぱり大好きな人とは一緒に笑っていたいもん。だよねホクサイ」

 

 

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母親を疎ましく思う気持ちがこじれてケンカになった朝。

母親の優しさに、心があったかくなったその日の夜。

 

余計なことを言うからケンカにもなるんだけど、大切なことを言葉にして相手に伝えることで、そんなケンカなんて無かったことにも出来るよね。

誰だって、いや〜な気持ちは長引かせたくないはずだから、素直になった方がいいんだよね。

 

親子丼で親子の話って、ベタなかんじもしたけど。親子の話なんて所詮ベタな話ばっかりでさ。そんなベタな、あたりまえの毎日にこそ幸せが詰まってるんだと、気づかされるようなストーリーだった。

 

 

そう考えるとベタでもなくて。結果的に今回も上手いこと食と絡めた素晴らしい物語になってるよな〜って感心しきり。

 

 

 

〈おしまい〉

 

 

【番組後記】

 

8月28日午前10時現在、はてなブログ機能〈注目記事〉で第4位に三食目の回がランクインしてるホクサイと飯さえあれば

毎回コンスタントにランクインしてくるあたり、このドラマの根強い人気を窺い知ることができる。

 

ラスト3話だね。読むドラマ レギュラー化の決定もせずに、このまま駆け抜けそうな気配がしてる。次回あたりに、今更だけどレギュラー化の発表を出来たらやりたい。

 

 

今回も午後3時のカステラタイム公開となった。

これはもう、こっちの時間に変更した方がいいかもねって考えてるところ。

Twitter告知は夕方〜夜にかけての方が反応が大きいので、流れ的にその方がいいのかなって。

 

これだ! って決めつけることもないんだし、いろいろと試行錯誤していきたい。

 

いつも読んでくださってありがとうございます。

またね。





 ☆以下は以前から掲載してるものと同じ筆者の自己紹介。

題材にするドラマによって読む人にバラつきがあるだろうから、しばらく同文を掲載する。したがって一度読んだ人には飛ばして欲しい。二度読んでもかまわないけどさ。


 

筆者・阿倍カステラとは?

「ある日、人間をやめてカステラとして生きることにした」という、世界で類をみない唯一の存在。

世界中を確認したわけではないので憶測ではあるが、たぶん間違いない。

 

webで小説・エッセイを公開

〈代表作〉未完の大作『象のレースと彼女のミルクティー

『未然のニュース「青い新聞」』

『小説家になりたいというねごと』等

 

Instagramで4コマまんがを公開

〈代表作〉『画用戦士 カステラロボ』

『フードコンサル・ニャントカニャタロウ』

『したむきちゃんの下を向いて歩こう』等

 

現在、心の病気により通院中。

そのため創作意欲が死滅状態。

しかし本来は文章を書くこと(絵を描くのも)が大好きなため、辛うじて現在はドラマやテレビ番組についての記事を書いている状況である。

 

また、過去に事業を失敗しすべてを失った絶望的人間(現・カステラ)でもある。

つい昨年まで、財産はもちろん所持品も何もなく住む家さえなかったという悲惨な状態だった。

 

もう、過去の物は何も持っていなくて未来にさえも希望を持てなかった。

唯一残っていたのは[書く / 描く]という大好きな行為だけだった。

 

もう一度、かつての創作意欲を取り戻すためにと、日々奮闘している姿をこの『カステラ書房の毎日』で公開している。

 

現実世界では、人間との接触は苦手でほとんどしていない。

せめてネットの世界では、何かしらの交流が出来たらいいな、とにわかに希望に似たモノをもっているのも事実。

 

たくさんの人にブログを読んでいただいて、物好きな人がいたらご意見ご感想をお聞きしたい。なお、誹謗中傷にはたえられる自信がないのでご勘弁ください。ムシが良すぎる?

 

最後に、Twitterのフォロワーになってくれる人も大募集!

現在、僕のフォロワーさんは3人。フォロワーが増えれば、やりたい企画とかもあるので徐々に自分のモチベーションを高めていきたいなって思っている。

 

こんなへんてこりんなカステラだけど、応援してくれませんか? 

 

以上、長すぎる自己紹介でした。つーか、自己紹介にもなってないな。

 

 

阿倍カステラ


 

〈次回お楽しみに〉