カステラ書房の毎日

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読むドラマ□『私の家政夫ナギサさん』第8話 面白いにもほどがあるよ!case70【でもやっぱり?な後編】

 

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□TBSテレビ『私の家政夫ナギサさん

 2020年7月7日(火) スタート!

毎週火曜 22:00〜

記事は8月24日(火) 放送の第8話より

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

  2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 

 

 

 

☆第7話の【前編】がまだの方はこちらを先にどうぞ 

  
 
『私の家政夫ナギサさん』第8話【後編】

 

天保山製薬 横浜支店 翌日

 

アンタレス総合病院の医師から相談された件でのチームミーティング。

 

しろくまメディカル営業課長・駒木坂の言葉にヒントを得てメイが資料等を調べまくった結果、天保山製薬の薬剤の効果がないとされていた子宮内膜症の患者は、実はHAE(遺伝性血管性浮腫)ではないかと、その可能性を説明する。

 

メイ「HAEの罹患率は約50,000人に1人。国内の患者数は推定約2500人程度で、一般社会ではもちろん医師の中でも認知度が低いとされている希少疾患だからね」

 

メイが推測するように、患者がHAEであったなら天保山製薬の薬剤の問題ではなかったという事になるが、だとしても天保山製薬にはHAEの治療薬はない。

 

 

チームの面々から落胆の声がもれる。

「結局僕たちに出来る事は何もないってことですか?」と遙人が質問すると、「ひとつだけまだできることがある」と答えるメイ。

 

 

 

 

 

◇東神奈川医科大学附属病院

 

メイの考える〝まだできること〟とは、アーノルド製薬の薬剤を患者にすすめることで、そのためには田所の協力が必要だった。

メイに相談された田所が話をつなぎ二人で病院を訪ね担当医師に相談する。

その結果、HAEを確定するために血液検査をしてくれることとなる。

 

その担当医師が、「だけどよく気づきましたね。HAEは患者によって症状が出る場所もばらっばらで。周りにその痛みを理解してもらうことも難しく、長い間ずっとストレスを抱え続けて、なかには学校や仕事を辞めなくてはならなくなってしまう患者さんもいます。だからこうして気づいてくれる方がいることで、患者さんはすっごく救われるんですよ」

 

 

患者のためを思い、古藤支店長の言うように「売上げよりも患者と向き合うことが一番大切」を実践したメイ。それに快く協力を惜しまなかった田所さん。二人の努力は、患者から直接感謝される事はないけれど、この医師の言葉によって報われるよね。

 

 

 

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その喜びを分かち合う二人

 

 

 

帰りの車の中。メイと唯の電話のやり取りで、保育園で怪我をしたという唯の娘を代わりにお迎えに行くことになる。

 

でもそれはメイの早合点で、実はすでにナギサさんに頼んだ後の話だったのだ。

メイと田所の方が先に保育園に着き、まるで新婚夫婦のように唯の娘を連れて歩く二人の姿を、遅れて到着したナギサさんが遠くから見つめるシーンが切ない。このときのナギサさんの表情が何とも言えない。

 

そのシーンでナギサさんは先日、会社で唯から「来月から本社に異動になるみたいですよ」と言われた事を思い返してる。

 

 

長い下り坂を遠くから引きで撮影してるカットが、ナギサさんの背中がその心情を表しているようで感情移入してしまう。

 

 

 

 

 

◇メイと田所のマンション

 

唯に娘を届けてマンションに帰り着いたメイと田所。

別れ際にまたメイに思いを告げる田所。そのままキスをしようとするが、


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メイは寸前で顔をゆっくり横にずらして下を向く。

 

気まずさとか申し訳なさとか、いろいろな思いが絡まって複雑な表情をしていたメイが、



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「ん?」と、一変してマンガみたいな顔をする。そう原作はマンガ。

 



メイの視線の先。田所の住戸のドアから水が漏れ出てるという、一気にコメディードラマに戻る展開。

 


慌ててドアに鍵をさした田所だったがすぐにはドアを開けられない理由が、そこにはあった(何故かテレビ朝日サッカー日本代表風)。そんなこと知る由もないメイが田所の代わりにドアを開けると、大量の水と共にいろんなガラクタが流れ出てくる。そう、田所の部屋の中は、ナギサさんが来る前のメイの部屋と同じような〝汚部屋〟だったのだ。

 


メイに部屋の中を見られ観念する田所。

水漏れの原因は洗濯機につないでいた水道のホースが抜けていた事だった。

 


散らかり放題の田所の部屋を見て、

メイ(心の声)「この感じ懐かしい〜。この見事なまでの既視感」

 

 

キッチンの戸棚から物が転げ落ちてきて、田所が言い訳する。

田所「あの、後で捨てようと思って」

メイ(心の声)「わかります」

 

積み上げた段ボール箱を倒しては、

田所「時間がなくて、後で開けようと思ったんですけど」

メイ(心の声)「まるで自分を見てるみたい」

 


メイ「こんな生活続けてたら体壊しますよ」


田所「幻滅しましたよね? 昔から不器用で、見ての通り家事も苦手だし。余裕なふりしてるけど、いつもいっぱいいっぱいで。そんな姿を人に見せるのが怖かったんです。完璧じゃないと、いつも一番じゃないと。誰にも認めてもらえないような気がして。こんなだらしない姿、相原さんに知られたら嫌われるかもってずっと隠したままにしてました。すいません。こんな奴から好かれても迷惑ですよね」

 

 

落ち込む田所による、前半の古藤支店長を僅かに上回る長セリフ。

その気持ちを痛いほどわかるメイは「助けてください。ナギサさんじゃないとダメなんです」とナギサさんに電話する。

 

「わかりました。すぐ行きます」といつも助けに来てくれるナギサさん。

 

 

掃除道具を持って田所の部屋に到着したナギサさん。その部屋の惨状を見て、

ナギサ「これはまた、なかなかなお部屋ですね」

 

田所「すいません」

 

ナギサ「いえ。プロですから。これぐらいのお部屋の方が片付けがいがあります」

 

ナギサさんはその言葉通り、散らかり放題の部屋を見る見るうちにきれいにしてしまう。

 

 

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それを二人して見てるだけ、という。急遽お願いしたんだから少しぐらい手伝ったらいいのにって思うよね? いや、それが出来る人ならここまで散らかしたりしないかもね。

 


余りにも見てるだけなメイにナギサさんは「見てるだけではなくて少しは手伝ってください」と言う。

 

 

ナギサ「あー、このバケツの水、替えてきてもらっていいですか? それくらいならメイさんにもできるでしょう」

 

メイ「はあ〜? いくら私だってこれぐらい余裕です」(反抗的に)

 

と、そういう立場じゃないのにメイがなぜだか半ギレ。

そんなメイがバケツを抱えた瞬間にモップかなにかを踏んで足を滑らし、「きゃああ〜」と転びそうになるというマンガみたいな展開になる。そう、原作はマンガ!

 

 

危機一髪、ナギサさんが倒れそうになったメイの手をつかんで助ける。

 

 

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ナギサさんは支えてるだけ。メイが勝手に一人で組体操の〝扇〟をやってるみたい。

にしてもメイの両足は揃いすぎてる。これじゃあ完全に転倒してたね。

 

 

この後、バケツを取り合って「できますよ。お手伝いしたいんです」「いや、いいですよもう。ほら、水溢れそうだし」とじゃれ合う二人。

 

 

で、ちょっとここが謎なんだけど。次のカットでは朝になってんのね。

 

それで、田所さんが「すごい。たった一晩でこんなに…」と独り言を言うと、ナギサさんとメイが廊下から現れて、「リビング、寝室、キッチンのお掃除は完了しました。洗濯物を干し終わったら本日は終了とさせていただきます」ってナギサさんが言うんだけど。これって一晩中作業してたっていうことだよね? やれないことはないだろうけど、そんな緊急性あった? 

ナギサさんが本社に異動になるから、その日その時間しかなかったのかもしれないけどね。

 

 

田所「ほんとにすごい人なんですね。作業は早いし効率は良い。こちらの要望にもしっかり答えてくれて」

 

メイ「ナギサさんの仕事は家事だけじゃありません。私や田所さんみたいに誰かの助けを必要としている人を、いつもそばで見守って支えてくれているんです。それはまるでお母さんみたいに」

田所「お母さん?」

 

メイ「私も田所さんと同じで今までは一人でなんとかしなきゃ、完璧でなくちゃってずっと息がつまるような生活を送っていました。でも、ナギサさんがいてくれると心がす〜って軽くなる。本当に救われてるんです」

 

田所「相原さんにはあの人が必要なんですね」

 

メイ「えっ?」

田所「あ、いや、なんていうかその。俺と相原さんは本当に似たもの同士なんだなあって」

 

 

田所さんはナギサさんとメイを見て、何か感じるところがあったんだと思う。でも、田所さんはメイのことが好きだから、そう簡単にはいかないよね。「似たもの同士だ」なんて言って笑ってごまかすしかなかったんだよ。

 

 

 


 

天保山製薬 屋上

 

休憩中かな? メイと古藤支店長の二人が屋上にいる。屋上と言ってもここは公園のようにベンチがあり、緑豊かに植物が植えられていたりしてる憩いのスペース。

 

古藤「相原さん、最近雰囲気が変わったわね? 前はもっといろんなものを全部一人で背負って行こうとしてたでしょ? なんだか少し肩の力が抜けた感じがする。何か心境の変化でもあった? 」

 

メイ「え〜」

古藤「もしかして、変えてくれる人がいた?」(後半小声で)

 

言葉を飲み込むメイ。そこで古藤支店長は「私にもいたのよ、そういう人が…」と自分の旦那の話をする。古藤も昔はメイのようにがむしゃらに突っ走るタイプだったが、旦那との出会いで変わったのだと話す。

メイにもそういう人がいるんじゃないかと勘づいて、「相原さんは?」と聞く古藤。

 

 

 

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「そういう人は絶対 手放しちゃダメよ」

 

 

 

 

 

◇メイのマンション

 

その日の帰りはメイの方が早く、ナギサさんはまだ来てなくて不安になるメイ。

灯りもつけずに部屋に立ち尽くし、ナギサさんと過ごした日々を思い返す。

 

 

遅れて到着したナギサさんを出迎えるメイ。

「ナギサさん、私…」

 

メイが言葉につまると、すかさずナギサさんが声をかける。

 

「メイさん、お食事にしましょう」

 

あくまで普段通りに接するナギサさん。メイに自分の事であまり思い悩ませたくないんだと思う。一先ずここは食事にして、ナギサさんの方こそ話さなきゃならないことがあったのだから。

 

 

 

ナギサ「メイさん、大事なお話があります。私は来月から別の部署に異動することになりました。私がここに来られるのは今日で最後です」

 

メイ「そんなの困ります。だって、だってあたしナギサさんじゃないと」

 

ナギサ「メイさん」

 

メイ「ナギサさんがいなくなったらこの部屋はどうなるんですか? 私、絶対また秒で荒らしますよ。ご飯だってレトルトとかコンビニ弁当ばっかりに戻っちゃうし、イヤリングだってきっと永遠に行方不明です。それに洗濯物もゴミも」

 

ナギサ「メイさん!」

 

 

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取り乱すメイの両手を包み込んで握るナギサさん。

 

メイ「ナギサさんがいない生活なんて考えられない」

 

下を向いていたメイが「あっ!」と何か閃いて突然顔を上げる。

 

メイ「あの、その〜。じゃあ私たち、」

 

 

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「結婚しませんか?」

 

ナギサさんがいなくなってしまう。もう会えなくなるかもしれない。そう考えて取り乱してるメイがかわいそうで泣いてしまってたけど、その涙も吹き飛ぶようなぶっ飛び展開。

 

これでこの回は終わりで次回は最終話と。申し分ない展開だよね。

 

 

すべては最終話を観てからかな? そこでじっくり語ってみたい。カステラ忍法 後回しの術‼︎

 

 

 

 

〈おしまい〉

 

 

【番組後記】

 

最終話が放送される直前ならギリギリ間に合うかもと急ピッチで執筆したが、結局無理でした。

 

ここのところ、この『カステラ書房の毎日』の「注目記事」ランキングが『私の家政夫ナギサさん』の記事で独占状態になってるので、そこに応えたいな〜と思ったんだけどさ。すいません。

 

最終話の記事はその分、しっかりと書きますので今回は、慌てて書いたこの【後編】で、お許しください。

 

 

 

 

 

〈次回お楽しみに〉