カステラ書房の毎日

webで小説やエッセイを書く〝阿倍カステラ〟の勤務先。それが『カステラ書房』。今日もひっそりとオープン‼︎

読むドラマ□ 『おカネの切れ目が恋のはじまり』第1話 やっぱり触れときたい松岡茉優さん!【お試し?版】 case85

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□TBSテレビ『おカネの切れ目が恋のはじまり』

2020年9月15日(火) より放送スタート! 

毎週火曜 夜10時〜  

記事は9月15日(火) 放送の第1話より


 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日 カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 





『おカネの切れ目が恋のはじまり』第1話


「ゆく河の流れは絶えずして

しかももとの水にあらず

淀みに浮かぶうたかたは

かつ消え かつ結びて

久しくとどまりたるためしなし

世の中にある人とすみかと

またかくのごとし」


ドラマ冒頭からおごそかにゆったりと、『方丈記』の書き出しを読み上げる渋い声は猿渡富彦役の草刈正雄さん。



その流れで登場する主人公・九鬼玲子(松岡茉優)の只者ではないかんじが、オープニングシーンからありありにあふれ出てる。




店前に行列が出来ている大人気の和菓子屋さん。その列に並ぶ玲子。多くの客がここぞとばかりに大量に買っていく中で、順番訪れた玲子が注文したのは、「くるみクッキーをバラで一枚」。すかさず店員が「それから」と続けての注文を聞くが、「以上で」と答える。


店員がいぶかしげに「以上で?」と聞き返しても、「以上で」と平然と答えお代130円分の硬貨をお会計のトレーに綺麗に並べる。




そのくるみクッキーをベンチに座って食べる。

〝曇華殿〟という文字が見えるお寺の前。ということは鎌倉の浄智寺本殿・曇華殿かな。にしてもTBS 火10のドラマ、前作『私の家政夫ナギサさん』(主演 多部未華子 2020年7月-9月)の舞台が横浜市だったし、神奈川づいてるね。まあ、玲子の職場の玩具メーカー・モンキーパスは東京だけどね。



くるみクッキーを一口食べての玲子の台詞、「善き」にハートを鷲掴みされる感覚を覚えた。(冒頭の画像)




「土曜の午前中におめざのおやつとアイスほうじ茶。金曜までの私にお疲れ様。二連休こんにちは。ああ、善き。ありがとうくるみクッキー。ありがとう130円」

文字だけでは伝わらないよね。この清廉なる可愛さ。



この台詞の言い回しも独特で、一気に九鬼玲子の世界観に引きずり込まれる。

九鬼玲子を演じてる松岡茉優さんってほんと、役の入り込み方がスゴいよね。


たとえば火10ドラマ前作の主役・多部未華子さんとかは「女優・多部未華子」っていう存在感がスゴいの。だから新ドラマが始まってもその役が観る側に伝わってくるまである一定の時間がかかるような気がする(あくまで個人の見解)。これは良い悪いの話じゃなく、役者としてのタイプの問題かな。


そういう意味でいうと松岡茉優さんは違ってて。新ドラマの役で登場した際に、観る側に「はじめまして」な緊張感がある。そして今回のように、このくるみクッキーを食べ口にする台詞で一気にその緊張感をほぐしてくれる。



こうなると、「なんか良い」「好きかも」って、恋の予感にも似た感覚になるよ。

これは良いドラマなんじゃないかなっていうワクワクと、期待感に胸が躍る。




玲子は母・サチ(南果歩)が経営する民宿に住んでいる。とはいってもその部屋は離れ。四畳半ほどの部屋にはほとんど物がない。今でいうところの〝ミニマリスト〟か? ってかんじだけど、玲子は〝清貧女子〟ということらしい。

清貧=富を求めず、正しい行いをしていて貧しいことの意。



サチ「だいぶ念入りに掃除してたね」

玲子「今日はお迎えの日だから」


サチ「とうとう決めたんだ。一年越しの恋の相手とやっと結ばれるのね〜」


その玲子の恋の相手とは雑貨店で売られている猿の絵が描かれた豆皿。清貧女子の玲子は、この豆皿を買うまでに一年の期間を要し、その間に何度も雑貨店を訪れ店の外からガラス越しに豆皿を眺めてきた。



でも一つだけ言えるのはこういう一点モノは一期一会。欲しいと思ったときに買っちゃわないとね。

案の定、その一点モノの豆皿は玲子の目の前で猿渡慶太(三浦春馬)によって買われてしまう。一年もの間、「買う」「買わない」と考えた末の決断。手にするはずだった豆皿。


その豆皿を買って店を出ていく慶太の背中をみつめながら、「心静かに、心静かに」とつぶやき気を落ち着かせる玲子。



で、慶太は玲子が勤務するモンキーパスの社長・猿渡富彦(草刈正雄)の息子で、のちに教育係を任されるという展開になる。







◇サチの経営する民宿「みずよう館」


玲子は早乙女クリス健(三浦翔平)のことが好きらしい。

民宿にて、母・サチが「ほら見て玲子。健ちゃん出てる!」と、テレビ出演している早乙女を見て興奮してるのに対して、玲子は至って冷静かつ迅速にテレビ前に移動し、なにやらメモ紙を手にしてその番組を見る。



早乙女クリス健は31歳。公認会計士ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、美しいルックスと確かな知識で数多くの奥様方を魅了し続けるお金のスペシャリスト。自身が執筆した「Think Money」は大好評につき重版出版。最近のマイブームはワイン。


出演している情報番組のテロップでそう紹介されている。



輝いている人はお金の使い方が上手いという話の流れでコメントする早乙女。


「お金というのは使い方によって人間性が現れますので、つまりはお金の使い方=生き方そのもの。美しく生きるためには美しく使いたいですよね」



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その言葉に一瞬口角を上げて柔らかな表情になり静かにうなずく。玲子はあまり表情を変えないタイプの女子のようだが、この小さな表情の変化で早乙女に対する思いが伝わってくる。つつましやかに思い慕うという行為が可愛らしい。






◇モンキーパス 経理


新人教育係として慶太に、「お金のことを0から100まで教えてほしい」と経理部 部長・白兎吉明(池田成志)にお願いされた玲子。

部長に言われた通りに指導するが、そもそもとんでもない浪費癖があり金銭感覚がズレてる慶太に手を焼く。

でもこの慶太に対する態度が至って冷静なんだよね。ここが玲子のおもしろさかな。





お昼休憩。お弁当を食べた後、草餅を口にした玲子がまた「善き」と一言つぶやく。



玲子(心の声)「ひとときの安らぎ。鼻に抜ける草原の香り。ああ、善き」


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「ありがとう草餅 ありがとう60円」


その後、ランチを買いに行ってた慶太が戻ってくる。

その弁当の数は3つ。目にしたものを手当たり次第に買ったのだ。飲み物もコーヒーを3つ。ホットとアイスに、スイーツ系のものまで取り揃えて買ってきてる。


玲子(心の声)「この人はたぶん。これまで出会ったことがない種類の、バカっ!」



慶太「九鬼さんって、顔かわいいのにポーカーフェイスだよね」


玲子(心の声)「こんな人が次期社長になったらうちの会社は…。私の平穏で静かなる暮らしは…」


会社がダメになっていく様を妄想する玲子。



玲子「このランチにかかったお金、いくらですか? 計算してください。今すぐ」


玲子は慶太にレシートを出させて計算する。





玲子「辞退させてください。ランチに5800円も使う人の教育係なんて私にはできません。どうか他の方に」

と、白兎部長に頭を下げる玲子。


その背後ではそんなことはお構いなしにデザートを大量に買ってきた慶太が経理部の面々に配ってる。

社長からカードを止められてしまっている慶太は、この買い物によって手持ちの現金がなくなったと嘆く。



そんな慶太に「お母様から預かった」と白兎部長が風呂敷に包まれた荷物を渡す。

その風呂敷の中は菓子折で最中が入ってて、その最中の底には現金(推定300万円ほど)が敷き詰められてる。



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越後屋⁉︎」


事前にCMで何度も見たけど、この「越後屋⁉︎」のツッコミは強烈におもしろい。



目をまん丸くして、驚いてるような怒っているような玲子が席を立ち経理部を出ていく。そこで、


「イライラしない。うちはうち。よそはよそ。心静かに、心静かに」と繰り返すが、到底〝心静かに〟とはなりそうにないくらい興奮している。




さてさて。
新ドラマの第1話という事もあって、今回はこの辺りで終わりにしよう。

どちらにせよこのペースで書いてたら一記事分では終わらずに、ま〜た前後編の二部構成にしなくちゃなんなくなるよ。


それにまだね、見逃し配信とかで見られるからさ。

とにかくラストがめっちゃおもしろいんで、観た方がいいと思う。〝令和きってのドラマウォッチャー〟がおすすめするよ!







〈おしまい〉




【番組後記】


今回は「読むドラマ」シリーズとしては【お試し?版】なので、こんな感じかな。


今後はリクエストとかも受け付けていきたいので、このドラマが好きだっていう人からのリクエストを待ってます。たとえば第2話放送直前に今回の続きとして【後編】を公開したりね。


〝快速の執筆家〟が必要に応じてすぐに記事を執筆します。


ちなみに〝最速の執筆家〟から「快速」に変更になりましたので、事後報告させていただきます。

再び〝最速の執筆家〟と呼ばれるようになることを目標にこれからも執筆を続けて参ります。




〈次回お楽しみに〉