オープニング メイ
「じゃあ私たち 結婚しませんか⁈」
まずは前話の回想からスタート。あまりに衝撃的だったこのセリフ。
□TBSテレビ『私の家政夫ナギサさん』
2020年7月7日(火) スタート!
毎週火曜 22:00〜
記事は9月1日(火) 放送の最終話より
【基本的に全編ネタバレ】
2020年9月より更新時間変更!
『カステラ書房の毎日』
毎日カステラタイム / 午後3時更新!
その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!
☆読むドラマとは?
やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。
また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。
基本的にはドラマを先に観てください。
それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。
☆前回・第8話の記事も【前後編】の二部構成
『私の家政夫ナギサさん』最終話【前編】
「じゃあ、私たち。結婚しませんか⁈」
前回・第8話ラストのあまりにも衝撃的な相原メイ(多部未華子)のセリフ(冒頭画像)。
鴫野ナギサ(大森南朋)が本社に異動になり、もう会えなくなると知ったメイが半ばパニックになって言い放った〝結婚〟という提案。
まずはお付き合いからでしょ! とか、家事をしてもらいたいがために結婚なんて! って思う人もいるだろうけどさ。
結婚なんて勢いでやっちゃった方がいい場合だってあるんで、メイの発想もそう悪くはない気もする。
ナギサ「結婚ですか?」
メイ「はい」
ナギサ「あ、あの。すいません。いきなりのことで、なにがなんだか」
メイ「もう会えないんだって思ったら、今はっきりわかったんです。ナギサさんがいないなんて考えられません。私はナギサさんを手放しちゃいけないんです。手放したくないんです」
ナギサ「メイさん?」
メイ「結婚したら家政夫の契約が終わってもずっと一緒にいられますよね?」
ナギサ「あの、弊社には他にも優秀な家政婦がおります。ご相談には乗りますので、ぜひ後任のご検討を…」
メイ「違うんです! 単に家事をしてくれる人が欲しいって言うんじゃなくて。その…あの…うまく言えないんですけど、ナギサさんと一緒にいると心から安心するんです。そんなふうに思える人、ナギサさんしかいません。私と結婚考えていただけますか?」
グイグイとナギサさんに詰め寄るメイが面白い。結婚の話をしてるのにロマンチックなところが一つもなく、どこか商談をまとめようとするビジネス的なシーンみたいにも見える。
ナギサ「え? いや。結婚とはつまり、この先もずっと暮らしていくということですよ。私のようなおじさんと」
メイ「わかってます! あっ、じゃあ、こうしましょう。ナギサさんに最初トライアルで4日間うちに来ていただいたみたいに、明日から4日間トライアルで私と結婚生活を送りませんか?」
ナギサ「トライアルですか?」
メイ「それから正式にどうするか決めましょう」
メイ(心の声)「私、勢いで何言ってるんだ? 結婚のトライアルって何? でもまぁ考えてもしょうがないし、まずは試してみるっていうのは理にかなってるよね」
ナギサさんの表情をのぞき込むと、
「困ってる⁈」
「でも もう後には引けない」(心の声)
メイ「私の最後のわがままです。お願いします!」
ナギサ「あ、はい! じゃあ、まずはトライアルということで」
メイ「いいんですか? ほんとに?」
ナギサ「は、はい。よろしくお願いします」
メイ「こちらこそよろしくお願いします」
メイ(心の声)「こうして私とナギサさんの4日間のトライアル結婚生活が始まりました」
◇天保山製薬 横浜支店
メイと陶山薫(高橋メアリージュン)がランチをしてる。
薫「ト、トライアル? ごめん、ちょっとどういうこと⁈」
メイ「ま、私もつい勢いで結婚って言ったから、ナギサさん困っちゃって。だったらまずは4日間お試しってことに」
薫「化粧品のサンプルじゃないんだからさあ」
メイ「サンプル? やっぱりそうだよね」
薫「でも結婚ってある意味人生を賭けた決断なわけだから、まずは試したいって気持ちは確かにわかる」
メイ「さすが薫、理解が早い」
薫「それにしても田所さんじゃなくナギサさんとはね」
メイ「もっとびっくりすると思った」
薫「長年人の恋愛を観察してるとね、だんだんわかるようになってくるの。場合によってはこっちパターンもあるなって」
メイ「すごっ。私でもよくわかってなかったのに」
薫「ま、自分の事は何にも見えてないんだけどね。ふふ」
薫「私の相手はどこ⁈」
急に立ち上がって大勢の人がいる食堂スペースで叫ぶというおもしろシーン、でした。
◇NTSクリーンハウス
ナギサさんが出勤し、福田唯(趣里)と朝の挨拶を交わす。
唯「ナギサさん! おめでとうございます。聞きましたお姉ちゃんから」
そう言ってナギサさんにLINE画面を見せる。
唯とナギサさんが休憩室で話をする。
ナギサさんはまだ心の整理がついていないので、異動は少し待ってほしい旨を本社へ伝えたと話す。
唯がお茶を入れるがナギサさんがそれを熱がるという毎度のカット。相原家のお茶は熱すぎる! のくだりあり。
◇メイのマンション
ナギサさん到着前。メイは部屋で一人そわそわしてる。待ち遠しくてプチプチ(エアーキャップ)をつぶしてるとナギサさんがやって来る。
ナギサさんは手作りのいちごパイを持参していて二人でそれを食べる。いちごのソースがお互いに口の端についてるというくだりで、メイは甘い新婚生活を実感する。
メイ(心の声)「ナギサさんって、旦那さんになったらどうなるんだろう?」
メイの〝妄想劇場〟が始まる
朝。ベッドで寝てるメイにナギサさんが近づき優しく起こす。
ナギサ「おはよう。時間だよ、メイ」
「呼び捨て⁈」
夜。メイが帰宅すると、ご立腹なナギサさんが待ち構えてる。
ナギサ「遅くなる時は連絡しろと言ってるだろ」
メイ「あ、ごめんなさい」
しおらしく謝るメイ。
ナギサ「仕事がんばったんだな」
と、メイの頭をポンポンする。
「ツンデレ⁈」
大体さあ。しおらしく謝ってんのがキャラじゃないって思うけど。だいぶ少女マンガ的な願望が入ってるみたいで、メイは妄想だけでメロメロになってる。
メロメロになってる仕草がもうマンガ! そう、原作はマンガ。
その妄想の流れでメイがナギサさんに提案をする。
メイ「あのナギサさん。せっかくのトライアルなので、明日からは試しにちょっと亭主関白なナギサさん、でお願いしてもいいですか?」
なにが「せっかくの」なのか、よくわかんないけど、相手にキャラ設定を要求するメイの発想が可笑しい。
メイ「私もどんなシチュエーションにも対応できるようにシミュレーションしておいたほうがいいかなぁと」
これをもっともらしく平然と言うんだけど、かなりおかしな事を言ってるよね。
本人も自覚はあるようで、提案を受け入れナギサさんが「承知しました」と返事すると、「(心の声)承知した⁈」と少し驚いたような反応を見せるメイ。自分でお願いしといて、「こんなめちゃくちゃな提案、受け入れるんだこの人は。変わってるな〜」みたいに聞こえてさ。勝手だよなって思ってしまう。別に悪い意味じゃなくね。
ナギサ「やってみます」
「では、あの。私からもいいですか?」
メイ「清楚な感じで行きますか? 割と得意な方ですけど」
自分からグイグイと〝プレイ〟をしたがるメイ。それに、清楚な感じって! とても得意とは思えないんだけどな〜。
もちろん、ナギサさんの提案はそういうことじゃなくて。今後の事について話したいという、至って真面目な話だった。
ナギサ「お互いの働き方とか、お金の管理とか、それぞれの役割分担とか。今後を見据えた話をしとかないとトライアルにはならないかと思いますので」
結婚するんだから現実問題、そういう話し合いは必要で、ナギサさんは「子どもを望むかどうか?」とまで付け加える。
メイ(心の声)「こ、子ども‼︎」
「私、お風呂に入ってきます!」
メイはわかりやすく動揺しバスルームへ逃げ込み、結婚=家族になるという事について考える。
寝る前に、加齢臭を気にしてスプレーを体に振りかけたり、メイに亭主関白プレイをお願いされたので、さだまさし『関白宣言』の歌詞を見て勉強したりしてるナギサさんがめっちゃコミカル。
結婚トライアル2日目の朝。
メイが目覚めると朝食が用意されていて、お昼のお弁当もナギサさんが作ってくれている。
マンションを出て陸橋からベランダを見上げるメイ。そこにナギサさんがいたので手を振ると、ナギサさんは手を振り返す。
作ってもらったお弁当を、「ありがとう」みたいに掲げて幸せそうな笑顔をこぼす。
メイ(心の声)「完全に新婚カップル」
◇医薬品卸売会社 しろくまメディカル
いつものように営業課長・駒木坂春夫(飯尾和樹・ずん)と話し情報を仕入れるメイ。
話題は大きく動き出した新病院設立について。メイは新病院の薬剤部長が誰なのかを訊ねる。
駒木坂「あの人だよ。あの人。天明大学のラオウって言われてる」
メイ「ラオウ?」
駒木坂「薬剤部の首領(ドン)って意味なんだけどさ。それが阪本先生と仲が悪くてさぁ。いっつも採用する薬でもめるのよ〜」
メイ「それは厄介なパターンですね」
駒木坂「夫婦の関係も一緒だけどさぁ。こまめにコミニケーションをとってないとだんだんズレがこう、大きくなっていくんだよね」
メイ「それは駒木坂さんと奥さんの話ですか?」
駒木坂「わかっちゃった?」
駒木坂「まあ、うちのカミさんはずっと単身赴任で一緒に暮らしてなかったからさ。最近だよ。よ〜く話すようになったのは」
最後に駒木坂恒例の「かみさんスイーツ」(マドレーヌかな?)をメイにプレゼントするという、以上しろくまメディカルほのぼのコーナーでした。
◇天保山製薬 横浜支店
メイ「出禁ってどういうこと? 阪本先生にはご挨拶しに行っただけですよね?」
ちょっと怒ってるかんじのトーン。
瀬川遙人(眞栄田郷敦)が原因のようだ。
だけど以前の遙人なら、空気を読まないイマドキ令和男子的な発言で相手を怒らせもしてただろうけど、現在の遙人は成長してる。
詳しくその理由を聞くと、とりあえずは遙人の失言とかではないようだ。
阪本先生を訪ねる前に薬剤部に挨拶に行っていた堀江耕介(岡部大・ハナコ)と遙人のコンビ。
そこで薬剤部長・畠中慎也(宇梶剛士)に、天保山製薬の薬剤が合わない患者がいるという相談をされたのだけど、その薬剤を処方したのは阪本先生だったわけ。
そこで遙人が阪本先生に、「副作用として吐き気もある薬剤なので、元の薬に戻すことをご検討頂くのも一つの手ではないか」と提案したら、
遙人「誰に頼まれて言ってんだって言われたので、ラオウですと」
メイ「それだあ」
薬剤部長・畠中と阪本先生が犬猿の仲というのをメイは、しろくまメディカルの駒木坂から聞いて知っていた。原因が判明した。
遙人は直接的には悪くはないが「ラオウです」はマズかったんじゃないのかな? 逆撫でした可能性はある。
明日 9月8日(火) は特別篇2時間スペシャル⁉︎
『私の家政夫ナギサさん』9/8(火) 新婚おじキュン! 特別編 2時間SP!!【TBS】