カステラ書房の毎日

〝令和きってのドラマウォッチャー〟阿倍カステラが所属する『カステラ書房』

読むドラマ □『名建築で昼食を』第4話 東京都庭園美術館【お試し?版】case80

f:id:gklucky:20200912144623p:plain

大阪テレビ『名建築で昼食を

 2020年8月16日(土) スタート!

毎週土曜 深夜 0:56〜

記事は9月5日(土) 放送の第4話より

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

  2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 

 

 





『名建築で昼食を』第4話


f:id:gklucky:20200912133040p:plain

「私は見てしまった。会社の帰りにあの人を見た」


ソファーに寝っ転がり会社帰りに見たという植草千明(田口トモロヲ)を思い出してる。


「どう見ても仕事の関係には見えなかった。気になる」と春野藤(池田エライザ)。手にはくまのぬいぐるみ。



そこへ友人・山口綾子(小川紗良)から電話がかかる。


「もしもし」

綾子「寝てた?」

「いや、今帰ってきたところ」


綾子「どう? カフェのテーマ固まった? そろそろ物件の当たりもつけないと。内装や設備の予算や売り上げ目標も考えないといけないからさ」

「うん」


綾子「やることいっぱいだよ〜」

「あっ、じゃ今度までに考える。ごめん、今余裕なくて」



藤はすぐに電話を切る。

「カフェのテーマね…」と目を閉じるが頭に浮かんでくるのは会社帰りに見た植草の様子。

「あ〜ダメだ。全然集中できない」とソファーから起き上がる。


藤(心の声)「あの人は一体何者?」

「だいたいなんで平日の昼間に名建築に行けるのよ」


「サラリーマン? 社長? 高等遊民?」

「いや〜売れない小説家っていうのもあるな」


「脚本家?」

「あ〜なんか、見たことある気してきた」

「えっ、芸能人? いや、まさかね」

あれこれ思いをめぐらせる藤。



最近はTBSテレビ『私の家政夫ナギサさん』(主演 多部未華子 2020年7月-9月)を始めとした、ちょっとした〝おじさんブーム〟だね。若い女の子がさ、ついついおじさんのことを考えてしまってるなんてシチュエーション、ここ最近だよ。よく見かけるようになったのは。



そこへメールの着信音。

「おっ、なんてタイミング」


相手は植草。

メール内容は、〝明日、皇族のお屋敷でランチしませんか?〟


「皇族のお屋敷? いや、謎すぎるよ。ムズ…」



そしてオープニングとなる。

このオープニングがさあ。すごく地味で(悪い意味ではない)、なんかエンディングみたいなの。「え、もう終わり?」って思っちゃうことがあるくらいに。



f:id:gklucky:20200912133134p:plain

オープニングに使われている曲はGi Gi Giraffe『Picture』

派手さはないんだけどお洒落な雰囲気で、このドラマにぴったりな感じではある。


なら映像のせいなのかな?



曲のタイトルが『Picture』ってこともあって、いくつもの写真で構成されてる。

藤や植草がカメラを構えてる画像もあるから、二人が撮影したものなのかもしれない。


ゆったりとしたメロディー。癒される感じのやさしい歌声。全編英語の歌詞。

「あ〜、今回もいいお話だったなあ〜」って気分になる。


って、まだ観てないから! ってなってしまうオープニング。





第4話のここまでを観たかぎりでは、広告代理店に勤める春野藤が、SNSがきっかけで知り合った植草千明に誘われて名建築めぐりをするという内容のドラマ。



今話で二人が訪れたのは東京都庭園美術館

その館内をめぐりながら思い思いに二人で語り合う。時に関係者の説明もありながら、設計者を知ったり、そのデザインに対する知識を得ることができる。



全然退屈しないんだよね。

二人が見て回ってるのに同行してるようで、楽しく名建築を堪能できる。



『名建築で昼食を』というタイトル通り、二人がランチをするシーンが必ずある。



f:id:gklucky:20200912144423p:plain

その料理もまた、見た目も美しくておいしそうで。


それでいて特に料理の説明をするでもなく、味の感想を語るでもなく、ただ単に食事する二人のシーンとなってる。

これがまったりとしていて独特の空気感で、押し付けがましくなくていいんだよね。



それに毎回、名建築をめぐる以外のストーリーはさほど展開しない。


藤は友人の綾子とカフェを開業する計画をしてるんだけど、その進展もスローペース。


今話の大きな出来事といえば、これまで謎だった(ただ聞いてなかっただけなのだが)植草の職業が建築摸型士であることが判明するくらい。


そんな感じで特に何が起こるわけでもない。つーか何も起こらない。




ラストシーンで再び綾子から電話がある。

内装工事を安くできるかもしれないとテンション高めで話す綾子に対して、なんだか浮かない感じの返事をしてしまう藤。

ちょっとばかり気持ちがズレてる様子。


f:id:gklucky:20200912144513p:plain

藤(心の声)「ぬか床を混ぜていると幾分気持ちが落ち着いた。最初は一致していたコンセプトだったのに、すれ違い始めていた。どうして自分は今の仕事をしているのだろう。どうしてカフェをやりたいのだろう。そんなことを考えながら私はぬか床を混ぜ続けた」



毎回、だいたいこのぬか床を混ぜるシーンがあってさ。

今話なんて「私はぬか床を混ぜ続けた」でジ・エンドだからね。

これがなんかいいんだよね。とても気に入ってる。






実は今回、公開する予定だった題材のドラマは別にあったんだけど。その題材にしようとした回があまりにもイマイチだったので、執筆する手が思うように動かなかった。


幸いいくつか書きかけの原稿があったから、そのどれかを完成させれば良かったのだけど。こういうイレギュラーな時にはまったく新しいものを差し込むのもアリかなって思って、急遽このドラマを選んだ。


そういうわけで。割とあっさりめだけど、今回はこんなかんじで。





〈おしまい〉



【番組後記】


前回に続き今回もイレギュラー発生の差し替え記事公開。

それも定時更新時間が迫ってるので、今回もここはあっさりと終わります。


またつもる話をしたいので、これに懲りずに引き続き読んでもらえたら嬉しいです。



ホクサイと飯さえあれば七食目の回がめちゃめちゃハネて、それまで『私の家政夫ナギサさん』の記事に占領されてた注目記事ランキングのトップに躍り出た。


僕のTwitterの、その記事に関するツイートに100を超える「いいね」がもらえました。

みなさん、ありがとうございます!


「そんなもん、大したことないじゃん!」って思う人が大半だと思うけど、僕のTwitterなんてフォロワーさんは4人(いや、ありがたいです! ほんと)で。

いつも、どこに向かって告知してんだろうって思いながらやり続けてきたから。たまにね、こういう事があるとうれしいもんだよ。


それが執筆する原動力になるからね。

あっ、更新しなくっちゃ!

ではでは。





〈次回お楽しみに〉