☆ドラマ『レンタルなんもしない人』第7話より☆
ドラマ『レンタルなんもしない人』を観てて、ふと思った。
レンタルなんもしない人・森山将太(増田貴久)が、73歳の男性、大槻春樹(西岡徳馬)の葬式の事前予約に同行する第7話。
大槻春樹は8年前に熟年離婚を経て一人暮らしをしている。「寂しいもんですよ、この歳で一人だと」としみじみ語る。妻と別れ娘も会いにこない現状を「何も残せてない人生だった」と嘆く。
「だからね、自伝を書こうと思ったんですよ」と大槻。
「せめて自分の生きた証を残したいって、そう思ったんです」と心のうちを明かし、その照れ隠しなのか「多少は売れますよね? 」と森山に笑顔を見せる。
そんな大槻に「ぼくは買わないです」と返答する森山。
「まったく知らない人の自伝は読めないです」
「そうか、私の自伝なんか誰も読まないか」
公園を後にし駅での別れ際、大槻は葬儀屋でもらった「終活の心得」みたいな小冊子を森山に「もらってください」と渡す。
「わたしはまだエンディングには向かいたくない、そう思ったもんで」と語り、「レンタルさんを見てて、73歳の今から成すべきこと、見つけました。ありがとう」と別れた。
自宅に帰った大槻。
書きかけの原稿を書斎の引き出しにそっとしまうその表情は何か吹っ切れたように見えた。
坂本龍馬の名言「世に生を得るは事を為すにあり」を座右の銘とする大槻。
行きつけの居酒屋で「レンタルなにか成す人」として活動することを決めました、とツイートする。
これで一先ず、森山将太と大槻春樹のストーリーは終わる。
シーンは変わって、とあるオフィス。
何事にも全力で頑張ってる会社員の神林勇作(葉山奨之)が森山将太にアンチコメントをツイートするラストシーン。
「レンタルなんもしない人、そろそろなんかした方が良いと思うんですが」
「ちゃんと働いて妻子を養うべきだと思うんですが」
【 神林勇作 】
「ちゃんと働いた過去の貯金を崩してやっていけてます」
【 森山将太 】
「奥さんは、そんな先の見えない生活に納得してるんですか? 本当は我慢していませんか? 」
【 神林勇作 】
「知りません」
【 森山将太 】
「その言い方、どうかと思います。こっちはあなたのためを思って助言してるのに」
【 神林勇作 】
「こちらが助かってはじめて助言だと思います」
【 森山将太 】
神林は苛立ちながら森山のメールを見る。
すると、すぐさまスマホにTwitterからのお知らせメールが何通も届く。
僕はいつもiPhoneでドラマとか観てる。画面サイズが小さいため、ドラマの中に登場するスマホ画面に表示されたメールの文章が読めないことがある。
てっきり「レンタルなんもしない人」のフォロワーが神林に批判的なコメントを送ってきて炎上してるのか、と思ったのだけど、実際には神林をフォローした人の知らせだったのだ。その様子を見て何やら満更でもないような顔をする神林。
ようやく、ここに来てドラマも核心に触れるといった感じに見えた。これからもっと面白くなりそうだ。
今回は説明で長くなってしまったのでここまでとし、次回また語りたい。