カステラ書房の毎日

〝令和きってのドラマウォッチャー〟阿倍カステラが所属する『カステラ書房』

ドラマ『ピーナッツバターサンドウィッチ』のありふれた恋愛模様 と、矢作穂香の存在



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☆ドラマ『ピーナッツバターサンドウィッチ』最終話より 毎日放送

☆見逃し配信は「TVer」「GYAO!」にて、共に5/29まで





「わからない。すれ違って失うくらいなら、最初っから本音で話せば良かったのに」


いつになく重苦しいムードの「ピーナッツバターサンドウィッチーズ」(通称 PBS)のオフィスで、新人研究員・椿(矢作穂香)は言う。


PBSのブレーン・小林(伊藤健太郎)はいつものように冷静に参考となるデータを示す。


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☆「彼氏や夫に言いたいことを言えない、言っても無駄だと感じていますか? 」

◯はい 71%  ◯いいえ 29%




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☆「調査対象に接触してはならない」( PBSの掟? )を守り、携帯電話で大きな声で話してアドバイスをするという大胆行動に出る椿 これにより調査対象の二人は元サヤへ



◇再びPBSオフィス

「これで俺たちの仕事も一区切りつきそうですね」と小林。

「せやな」と権田所長(伊藤修子)。


「なんの仕事やねん! 」とツッコミ(視聴者代表として)入れる。


そもそも「ピーナッツバターサンドウィッチーズ」って何なの? って、そこを知らないで何となく最終話まで観てしまっていた。

今更だけど、MBSの番組ホームページで調べてみた。


「ピーナッツバターサンドウィッチーズ」は、政府の婚活サポート機関のようだ。

毎回4人が調査対象になるようで今回政府によって選ばれたのが共に29歳の婚活女子、片桐沙代(堀田茜)、森本美晴(瀧本美織)、山下美和(筧美和子)、松岡茜( Niki )の4人だった、という流れだ。



政府が婚活をサポートする事業は現実の世界でもかなり存在する。そういう事を全く知らない人にとっては驚きの事実かもしれないけど、たとえばあなたや、或いは友人・知り合いが参加した婚活イベントが政府の事業だったということもあり得るし珍しくはない。婚活事業を展開する有名な企業が運営してたとしても、それが政府(実際には各自治体)の委託事業の場合だってある。


そういう意味でも『ピーナッツバターサンドウィッチ』は荒唐無稽なドラマではない。原作にしたって女性ファッション誌『 with 』の読者アンケートを元に、婚活世代の女子達のリアルな声を反映して描かれた同名漫画なので、それがドラマに於いてもリアルに描かれているという訳だ。



このブログで話題にした、前々回の『レンタルなんもしない人』、前回の『来世ではちゃんとします』と続いた登場人物が独特で個性的すぎるドラマと違い、このドラマで描かれている主要人物の恋愛模様はいたってシンプルでどこにでもあるようなものだ。それでもこのドラマがどこにでもあるような、ありふれたものに落ち着いていないのはPBSの存在によるものだろう。


ABEMA TVなどで話題を集めている人気の〝恋愛リアリティショー〟を、スタジオから見てあれこれ言ってるようなPBSの三人の存在がこのドラマを新しいものとし面白くさせているのだ。時にスタジオを離れて現場にも潜入してる椿。それを指示したりしなかったりする小林と権田所長との関係性。現実ではありえないはちゃめちゃさと、ドラマ全体の現実寄りな作りがバランスよく融合している。



ちなみに番組ホームページによると、


〝 ラブストーリーとスタジオトークがサンドされた恋愛バラエティ型の新感覚・ラブコメディとなっている 〟


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☆婚活女子4人集合のラストシーン。ファミレスを出て4人はそれぞれの〝幸せ〟へと、歩きだす




最後に言いたい。矢作穂香の存在。


ラストではPBSをやめることになり、何故だか調査対象にされていたというオチまでついた椿(矢作穂香)のエンディングシーンの語り。それを聞くためだけでもこのドラマを観る価値はあると思えた。

ふざけるところはふざけ、締めるところはしっかりと締める。その真摯さは矢作穂香のキャラクターと演技によって伝わってくる。このドラマのバランスの良さが最後の最後まで行き渡っている。まるで尻尾の先まであんこが入ってるたい焼きのように。いや、ここはピーナッツバターサンドウィッチでたとえるべきか。


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☆おまけ

「おまけ」とか言いながら重要な事を忘れてた。

それはオープニング主題歌の「シェケボンボン! シェケボンボン! 」が耳に残って離れない問題。


「Shekebon!」ビッケブランカ


〝Shake it”が「踊る、体をシェイクする」という意で、“bon”は「いいね!」という意味のフランス語。そのままだと発音しにくいので造語にしたのだという。

ビッケブランカ自身がインタビューで「一回聴けばすぐ覚えられますし、数日はあなたの頭の中に居続けます(笑)」と語ってるように、そのフレーズがまんまと離れてくれてない。



◇◇◇


毎日更新を続けてるこの『カステラ書房の毎日』も連続更新記録130日を超えた。


何事にも三日坊主の自分が、それだけの日数を継続していることに驚愕するんだけど、そんなに繰り返してきた作業なのに前回は「予約投稿」の設定を翌日にしてしまう失敗をした。


その後に確認して良かったよ。マイページ(はてなブログでは「ダッシュボード」と言うのかな)では公開済みに見えるんだけど、その記事の日付けが翌日になっているのに気づいた。

「おかしいな〜、これ公開になってないんじゃない?」って。

そこから慌てて更新し直したのが深夜2時すぎ。


日付けが変わる深夜0時というのは、こういうミスをする可能性が高いってことだよね。


そこで次回、5月27日(水) の記事より、1時間うしろにずらして深夜1時に公開することを決めた。


時間が変わったからと言って「それがどうした? 」という話だけど、まあ、他愛もないお知らせとして発表させてくださいませ。


読んでくれる人がいると仮定して、こちとらやってますもんで。



◇◇◇


今夜の『ABEMA プライム』は熱かった。

月曜メインMC 竹山隆範さんがとくに熱く、SNSによる誹謗中傷をやめようぜ、と訴えていた。


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全編に渡り議論が白熱してたんで、いつも以上にほかのんの登場で癒された。スタジオもそんな感じだった。


でも今回は記事が長くなってしまったんで、ほかのんのコーナーは短めに終了。またの機会に。


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今夜はまちがいさがしをやってた。



需要あるか知らないけど、一応正解も。


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