□フジテレビ『ぼくは麻理のなか』
2020年6月2日(火) より再放送スタート!
毎週火曜 25:25〜 記事は6月30日(火) 第5話 より
【基本的に全編ネタバレ】
⚪︎過去に全話観た方が再放送を途中から見返す際にご利用いただけたら幸いです
⚪︎観る気すらなかった方がこれを読んで再放送を観てくれたら、それはなんて素敵なことでしょう〜
『カステラ書房の毎日』は深夜1時に毎日更新中‼︎
◉阿倍カステラの「テレビ買ってよ」
◉読むドラマ シリーズ
など人気企画を日替わりで更新してます。
昨日 6日(月) も2回更新!
①読むドラマ □ case11 『美食探偵 明智五郎』最終話〈SPにつき後編〉
②阿倍カステラの「テレビ買ってよ」ep16 きゃりーぱみゅぱみゅ出演『+music』
▷ご確認の上、読み逃しなく!
さあ、みんなーっ「読むドラマ」はじめるよ
〝最速の執筆家〟阿倍カステラが車掌も運転手も兼任する「読むドラマ」という名の快速列車。
毎度、脱線に次ぐ脱線でダイヤ乱れまくりのトークバラエティー。
さあ、乗ってらっしゃい読んでらっしゃい。
駆け込み乗車も大歓迎⁉︎
今宵も見切り発車で出発進行!
振り返り度 ★★★
今回「振り返り度」星3つで割と振り返り強め。
でも、あらすじ紹介ではないので大胆にも端折ったりしてる。
やいのやいの言いながら一緒にドラマを観る感じで読んでもらえたら最高です。
ちなみに今話からドラマ冒頭のタイトル画面が変更になってる
「前震」の意味も含む〝揺り返し〟
連続ドラマというものは、動きが激しかったりそうでもなかったりが各話でどうしてもばらつきが出るもんだ。言うなればこの第5話は動きのない回。
それは〝揺り返し〟のよう。
「動きのない回」とは言っても激動の前回・第4話と比較しての事。
地震による大きな振動のあと、それに関連して起きる小さな振動が〝揺り返し〟
地震においての揺り返しとは余震のことだけど、ドラマにおいての〝揺り返し〟は、次に起きる大きな展開を予感させる、地震でいうところの「前震」の意味も含んでる。
そんな〝揺り返し〟の第5話をさっそく観ていこう。
『ぼくは麻理のなか』第5話「謎の少女」
部屋にいる吉崎麻理(池田エライザ)に電話がかかってくる。
その電話の相手は自分・小森功(吉沢亮)。「窓の外を見てください」と小森功は言う。
小森(体は麻理)が、麻理の部屋のベランダに出て外を見るとそこには小森功の姿が。
「好きです。付き合ってください」と自分に告白される小森(体は麻理)。
小森(体は麻理)「はっ? ちょお前、待てよ。落ち着けよ。だから、ぼくとお前はおんなじ人間なんだって」
小森功「そんなの信じられないです」「麻理さんのことが好きで好きで。麻理さんに相応しい人間になります。ぼくはあの、だからぼくと付き合ってください」
お前、ヤリたいだけだろ
小森(体は麻理)「だから、ぼくは麻理さんじゃないっつってんだろ」
小森功「そんなの嘘だ! 」
小森(体は麻理)「嘘じゃねえよ、じゃあぼくは誰なんだよ」「ぼくがお前にあんなことしたのは、お前がきったねえもん放り出して最低な姿晒してたからだよ。だから、とことん、もっと最低になってやろうって。好きだからとかじゃねえよ、勘違いすんな」
小森(体は麻理)「本当の麻理さんだってぼくを見てたのはそれと同じ事だったんだよ。付き合えるわけねえだろ、お前なんかと」
「気持ち悪い! 」
「気持ち悪い! 」と吐き捨てる小森(体は麻理)。自分が親友の柿口依(中村ゆりか)に何度も言われた言葉だ。その言葉を今度は自分に向かって言ってる、その自分に気づく。
その後、ベランダにしゃがみ込んで泣く。
「気持ち悪い」と言われた方の小森功は、女の子からそんなこと言われたらそりゃあ相当にショックなわけで、
電話をかけていた麻理の家の前で泣く。
似たもの同士だよ。つーか、同一人物。
その二人の心情を重ね合わせるためか、現在なら「リモートドラマかっ! 」ってツッコミたくなるような分割画面で、二人の小森の、
「気持ち悪い」のリピートが重なる。
言った方と言われた方じゃなくて、どちらも言われた方の立場なんだよね。同一人物ゆえに泣いてる理由も同じだと思われる。
で、エンドロールで気づいたんだけど、どうもこの分割画面、漫画のコマ割りを意識してるんじゃないかと思われる。そう、「思われる」ただそれだけの話。
早い段階から小森本人に、「ぼくはお前だ」と打ち明けた小森(体は麻理)。それを割とあっさり受け止めた様子だった小森本人。そこにはちょっと視聴者的に違和感があったんだけど、こうして小森本人の口から「そんなの嘘だ! 」と聞けると、「信じてはいなかったのね」と納得できる。
信じてなかったと知ると、前回・第4話みたいな濃厚接触がきっかけで好きにもなっちゃうかもね。そりゃあ〜そうなるよね的な展開と言える。
ところで小森と小森の話、着いてきてもらえてる? この物語を知らない人に伝わってるか一抹の不安はある。
◇小森(体は麻理)と依
柿口依の態度が急変してる。その事に小森(体は麻理)は気づく。
依が急に「麻理」と呼び捨てをしたり、手作り弁当を麻理の分も作ってきたりしてる。
だけど依は「これは麻理の体だし、なかに麻理がいるかもしれないわけだし」と言って、小森(体は麻理)を無視し麻理と向き合うように一緒にお弁当を食べる。
放課後カラオケに行ってからも、依は麻理と二人で来たみたいにはしゃぐ。「じゃあ、ぼくは誰なんだよ」と小森(体は麻理)。そこで麻理の携帯電話に着信がある。スピーカーにして電話をとる。
(麻理)「もしもし、麻理だけど」
小森(体は麻理)「麻理さん、今どこ? 」
(麻理)「お願いがあるの。小森功を見ててあげて。彼は本当に生まれ変わるから。気持ち悪いなんて思わないで、わかってあげて」
電話の内容で、それが麻理ではない事に気づいた小森(体は麻理)は、すぐにその電話の主の元へ。
◇小森のアパート
電話の相手は小森功だったのだ。
小森(体は麻理)「ネットで拾ったエロ小説、自分で読んで録音してさ。女の声に加工して、それ聴きながら一人でするのにハマってたんだ」
自分の事だからすべてお見通しだ。
小森(体は麻理)「どうして? なんでだよ、なあ ‼︎」
小森功「だって、また来て欲しかったから」「だって、信じられないでしょ女子高生が突然来て、ぼくはお前だって。だからその妄想が崩れないように終わらないようにって」
小森功「でも、信じてください。ぼくは麻理さんのことが好きです。麻理さんはぼくの救いです。ほんとに変わります、だから見てて欲しい」
小森(体は麻理)「だから、ぼくは麻理さんじゃねえっつってんだろ」
小森功「じゃあなんで、なんであんな事してくれたんですか? 好きだったからじゃないんですか? 」
依「ちょっと待って、なに? あんな事って」
小森功「ぼくの、手でしてくれた」
依「手で、した? はああ⁈ 」
「ぼくのことを好きだから」と言う小森功を、その場にあった電気ケトルを掴んでそれで殴ろうとする依。寸前で小森(体は麻理)が阻止する。
泣き出す依。その依を抱きしめる小森(体は麻理)。散らかってる部屋。女子高生来るんだったら少しは片付けろ小森よ。
泣いていた依が急に「死んでよ。ほら、死んでよ」と小森功に言う。
「そしたら麻理のなかのあんたも死んで無くなる。死ねよ、死ねって。ほら死ねよ早く。死ね」と叫ぶ依。
そんな依を宥めようと小森(体は麻理)が肩に手を回した時、「手でしてくれた」という小森功の言葉を思い出し「汚い‼︎ 」と大声で叫びその手を払う。
近年のドラマはこういう展開多い⁉︎
あと、オネエ系キャラが必ずいる ジェンダーレス化がはなはだしい
「汚くないよ。きれいでもない。みんな、ぼくも依さんも、麻理さんも」
キスをした後に「体が勝手に…」と小森(体は麻理)の心の声。
◇麻理の部屋
「麻理さん。麻理さんがしたの? それとも、ぼくが? 」
ベッドに横たわり考える小森(体は麻理)
麻理のアルバムを見ているとアルバムの間に一枚の写真を見つける。そこには少女が写っていて一度破られテープで止められた跡がある。
小森(体は麻理)がその写真を指でなぞると「ふみこ、高いねえふみこ。すっごい車が小さいねえ。ねえふみこ」と語りかけ微笑むお婆さんの映像がフラッシュバックする。
「ねえちゃん、なんで泣いてるの? 」と、部屋に遊びにきた弟から声をかけられ、それで泣いている事に気づく小森(体は麻理)。
小森(体は麻理)は一階に降りてキッチンにいる母・吉崎絵里子(西田尚美)に写真を見せるが「さあ? 」としか答えない。「ふみこって誰? 」と聞いても「知らないってば」と返す母は何か隠しているようにも見える。
▷ラストシーン
「依さんがいなくなったら、ぼくは一人ぼっちになっちゃう」
「ぼくはいつまで自分のことばっかり」
電話の相手は柿口茉里。依の姉。
次回、動くか柿口茉里(黒澤はるか)。
次回予告がなんだかもう、謎展開過ぎる
「読むドラマ」では全話すべて触れると決めたドラマをレギュラー化として、副題のシリーズ名を付ける事にしてる。
この『ぼくは麻理のなか』も第5話にして「読むドラマ」レギュラー化決定‼︎
シリーズ名は次回発表したい。つまりはまだ考えてない。
記事中にも触れたように今回の誰5話は大人しめな回。それを〝揺り戻し〟回と名付けた。
年末に開催する『阿倍カステラ大賞』の新語・流行語部門にノミネートされるであろう新しいキーワードだ。