カステラ書房の毎日

webで小説やエッセイを書く〝阿倍カステラ〟の勤務先。それが『カステラ書房』。今日もひっそりとオープン‼︎

読むドラマ □ case35 『ふろがーる!』第3話 「恋と雨とミストサウナ」

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オープニングサヨコ

「立派なまつげは 風呂で水をはじくので便利だ」

後輩・檜山愛乃(小西桜子)がマツエクに行ったという話の流れでの発言




テレビ東京『ふろがーる!』

2020年7月15日(水) より放送スタート! 

毎週水曜 深夜 0:58〜  

記事は7月29日(水) 放送の第3話 より


【基本的に全編ネタバレ】





『カステラ書房の毎日』は深夜1時に毎日更新中‼︎

◉阿倍カステラの「テレビ買ってよ」

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等、人気企画を日替わりで更新してるよ


 〝日替わり〟と言いつつ、最近は新ドラマスタートが相次いでいて読むドラマ シリーズに偏ってしまってはいる

なんなら一気に書いてしまえないものか、と無謀にも挑戦中! それでまた偏るという悪循環が起きている



今回の振り返り度 ★★★

星3つで今回は振り返り強め! ドラマ視聴済みの方には問題ないが、これから観る予定の方は先に視聴してからの方が良いでしょう


また、観る気もなかった人がこれを読んで「ドラマを観たい」ってなったら、それはなんて素敵なことだろう、と思ってる

そんな方がもしいらしたらおハガキください(この時代におハガキ? )


一緒にドラマをやいのやいの言いながら観る感覚で読んでもらえたら最高です






『ふろがーる!』第3話


湯船と格闘しつづける 癒しの冒険活劇である


〝癒し〟要素薄めな オープニング・ナレーション

「最高の風呂とは何なのか? このドラマは、自宅のお風呂を愛してやまない〝ふろがーる〟生実野早夜子が、湯船と格闘しつづける癒しの冒険活劇である」


今一度、このドラマがどういうストーリーなのか確認と紹介を兼ねて冒頭のナレーションを記載してみた。


このドラマにはオープニングカットが二つ存在する。

一つがこの「冒険活劇である」で終わるやつ。まるで必殺技を繰り出すかのように物凄い勢いで、湯船に手刀を打ち込み湯加減をみる早夜子がカッコいいタイプ。


もう一つは、打って変わって明るく爽やかな雰囲気で、軽快なメロディーと共にお風呂へ向かう早夜子の足や背中が写されてから『ふろがーる!』とタイトルが出るタイプ。


ドラマの趣旨は、主人公・生実野早夜子(桜井日菜子)の入浴シーンに癒される、といったものだと思うから『ふろがーる!』とタイトルが出る方のオープニングがぴったりだけど、ただ風呂に入って「癒されるわ〜」で終わるドラマじゃないんで、冒頭の「冒険活劇である」のオープニングカットは重要だ。初めて観た時は「ふざけてるのかな?」と思ったけど、早夜子が至って真面目に常に真剣に風呂と向き合っている姿を観ていると、ふざけてるなんて思えなくなってくる。


ま、普通に生きてて〝風呂と向き合う〟なんて考えることないけどね。そこが可笑しみとなってるってことかな。




愛乃の「ちょっと聞いてくださいよ」

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「先輩〜、ちょっと聞いてくださいよ」

今回はいきなり、愛乃の決まり文句からのビデオ通話で始まる。


今更ながらに思うけど、これってソーシャルディスタンス的だしリモート撮影ぼくもある。やっぱりコロナ禍の産物によるアイデアなのだろうか?


登場人物が極端に少ないこのドラマにおいては、愛乃のビデオ通話シーンはかなり重要な役割を担ってる。

とはいえ毎回、彼氏とのあーだこーだというくだらない話をヒステリックに、時にのろけたりしながら早夜子に聞かせてるだけなんだけどね。



そんな愛乃のくだらない彼氏とのケンカ話にも、ちゃんと相手をする早夜子。何故だかちょっと師匠っぽくもある。背筋を伸ばし、時に目を瞑って愛乃の話を聞き相槌を打つ。

でも優先順位の一番はお風呂なので、湯張り完了のチャイムが鳴ると、


早夜子「風呂の時間だ」

愛乃「え、またお風呂ですか? しかもまだ昼ですよ」

早夜子「時間は関係ない。風呂は私の命だ」

愛乃「またまた大げさな。風呂に人生捧げる気ですか?」


こんな後輩による〝風呂好き〟イジり発言にも、ハッと思いを巡らせ咄嗟に風呂に対する情熱を言葉にする。


早夜子「できることならすべてを風呂に捧げ、一生風呂に入っていたい」



のぼせるっちゅーの! は 言わない約束⁉︎



愛乃「今日は直球で聞きますけど、どうしてそんなにお風呂ばかり入るようになったんですか?」


「それは、お風呂には数えきれないほどの優れた点があるからで…」と答える早夜子に、


愛乃「ああ、そうじゃなくて。好きになったきっかけ?」



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「それは…」と口ごもる早夜子。そしてこの表情。たぶん、ここには今は明かせない何かしらの理由があるんだろうね。伏線はってる感じ。


愛乃「いやだって、キレイになって誰かに見せるわけでもないのに、そんな毎日毎日よく入りますよね」

早夜子「私はそういう目的で入っているのではない。自分の癒しのために入っている」


真剣に答えた早夜子をスルーして、また彼氏の話に戻る愛乃。いるよね〜こういう若い子。人の話、ひとつも聞かないで自分の話ばっかりする子。


そんな愛乃に「湯加減をみてくる」と言って浴室に向かう早夜子。

数秒後、浴室から悲鳴が。




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「風呂が冷たい!」

その後、あまりのショックによろけて、浴室にへたり込む早夜子


「私の風呂が壊れた〜」



ここで先ほど話題にした明るく爽やかな方のオープニングカットが流れる。


これは今回は大変な事になったぞってストーリーに引き込まれてしまうのだけど、結局のところは湯沸かし器の不具合か故障によるもので、別段なんて事ない話。

なのにこんなにもドラマチックに脚色されてるのが、このドラマの見どころであり面白さたね。



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第3話 恋と雨とミストサウナ


「むむむむーっ」と、部屋の中を歩き回っている早夜子。玄関のチャイムが鳴ると獲物に飛びかかる猛獣のようにドアにダッシュする。


早夜子「こちらです! 早く! 早くお願いします!」

と、救急隊員を呼び込むように風呂の修理に来た作業員の手を引っ張って、部屋に引きずり入れる。作業員はたまらず「落ち着いてください」


作業員を浴室へ案内し、風呂への愛情を語り、それ故に風呂を酷使し負荷を与えてしまったのではないかと嘆き、

「どうか、お願いします。私の風呂を! 風呂の命を‼︎ 」

と土下座までして懇願する早夜子。


風呂の命って!

とにかくその熱量に圧倒されるシーン。




風呂を愛する者同士 めばえる感情

修理は無事に終わりほっとする早夜子。

作業員との会話で、その人も風呂を愛する人だと知り真剣に話を聞く。その内に胸の鼓動が高まってきて、


早夜子「なんだろう? 風呂に入ったわけでもないのに、心拍数が」


作業員「あ、すいません。ぼく、喋り過ぎましたね。風呂やサウナの話になるとつい、熱くなっちゃって」

早夜子「サウナですか?」

なんだか興味ありげに聞き返す

作業員「最近はサウナにもハマってるんです。日本のお風呂も江戸時代とかはもともと蒸し風呂だったでしょ。サウナは入りませんか?」

早夜子「はい。その域にはまだ」

作業員「家のお風呂でも身近なものを使ってサウナにできるんです。例えばミストサウナとか」

早夜子「ミストサウナ?」

作業員「ミストで体を温めるフィンランド式のサウナです。高温じゃないから息も楽だし、頭の先から足の先までじんわり温まって気持ちいいですよ。角質と老廃物も汗と一緒に流すから血行も良くなるし美肌にも良いんですよ」

早夜子「それは興味深いです」



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早夜子に顔を近づける作業員

「えっ?」と早夜子


作業員「あっ、すいません。やっぱりお風呂好きな人って、肌がキレイだなと思って、つい」

早夜子 呆然として無言のまま


作業員「では後日点検に参ります」

そう言って雨の中、傘をさして帰る作業員の後ろ姿を見つめる早夜子。一度振り向いてかるく頭を下げる作業員。

昼ドラの昼下がりの情事のあとのシーンにも見えなくもないが、ただ風呂が壊れ作業員が修理し帰って行っただけの話だ。


それでも早夜子にとっては何かしら感じるものがあったようで。去ってゆく作業員の後ろ姿を眺めながら、




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早夜子(心の声)「どうしたことだ。さっきから心臓が炭酸発泡入浴剤の泡なみにはじけている。まさか私が殿方に。いや、違う! サウナだ、私はサウナにときめいているのだ」


先日まで再放送されていたMBSテレビ『文学処女』(主演 森川葵 2018年9月-10月)では、恋をしたことがない主人公・月白鹿子が、幼い頃にもらった著書『赤い実はじけた』(名木田恵子作)の本文から、恋をすると胸の中で赤い実がはじけるものだと比喩していたけど。

生実野早夜子はさすがだね。「炭酸発泡入浴剤の泡なみにはじけている」と比喩するんだから。恋心の比喩まで風呂に寄せてる。


しかし、早夜子はそれを〝恋〟とはせず、〝サウナ〟とする。ここら辺も徹底してる。



さっそくサウナについてあれこれ考えていると、「先輩〜、聞いてくださいよ〜」とまた、愛乃からビデオ通話がかかる。


早夜子が、家でサウナをやってみようと考えていて忙しいのだと言うと、



〝問題提議がーる〟愛乃

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愛乃 「それにサウナって、おじさん臭くないですか? ビジュアル的に」


そう言ったかと思うと、話は毎度のように飛んで風呂修理の人はイケメンだったかと聞く愛乃。それに対して、外見で判断はしないと早夜子が答えると、

愛乃 「でもビジュアルも大事ですよ。温泉だってきれいな景色の方がより癒されるじゃないですか?」


 愛乃の言葉に何やらヒントを得た様子。

さすがは早夜子にとっての〝問題提議がーる〟(筆者命名)。



愛乃 「もしかして、(作業員に)惚れたんですか?」

早夜子 「そんなわけなかろう‼︎ 」

と狼狽する


愛乃とのビデオ通話を終わらせたあと、

早夜子(心の声) 「ビジュアルか。たしかにそれも大切だ。よし! 今宵、私は新たな扉を開ける。体の芯から温まり見た目も美しい史上最高のミストサウナを我が風呂に誕生させよう」


それから試作が始まる。


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早夜子 「おお、なかなかいい。しかしビジュアルが酷い」


で、先週の予告でのシーンはこれだったわけね。

家でサウナをするための試作だったんだ。



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息ができず慌てる早夜子


早夜子 「この方法はだめだ。癒しにたどり着くどころか、あの世行きだ」


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妄想が過ぎる新聞記事⁉︎

せっかくなので、全文文字起こし!(何が、せっかく?)



25歳女性謎の孤独死

風呂でゴミ袋を被ったまま


“ ニ十五日夜都内に住む生実野早夜子さん(25)が自宅で倒れていたことが、友人女性によって発見された。心肺停止状態で病院に運ばれ、搬送先の病院で死亡が確認。死因は発見当時に被っていたゴミ袋による窒息死とみられる。警察は、不審者の出入りやトラブルは今のところ確認されていないものの、生実野さんが発見時にゴミ袋を被っていたことに疑問が残るため、自殺と断定せず事件の真相を調べるとしている ”




続きまして

妄想が過ぎるワイドショー的映像⁉︎

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「きっと孤独に負けたんだと思います」と涙ながらに語る知人(愛乃)。



「む、むむむーっ」と我に返る早夜子。「(心の声)このままではサウナ師匠に追いつけない」と今一度集中して考える。


そのうちに窓の外に降る雨を見て何かが閃く。お決まりの片方の口角を上げる仕草をし、「扉を開くカギ見つけたり!」と立ち上がる。



「時は満ちた」

さあ、いよいよ入浴タイム。



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「これが本日の秘密兵器だ」と湯船に浸かった状態でビニール傘を広げる。


早夜子(心の声) 「なんということでしょう。風呂に傘。傘自身も傘人生、まさかの初体験に戸惑いが隠しきれない。だがその実力は恐るべし、湯船の湯気を内側にしっかりと閉じ込め、私だけのミストサウナの出来上がりだ」



しかも、そのビニール傘には愛乃からハワイ土産にもらったマニキュア(18色セット)で描いた「フィンランドの四季」(早夜子作)が。

早夜子 「(心の声)銭湯に富士山があるように、我がサウナにはフィンランドの四季があるのだ」



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早夜子 「うん、なかなか幻想的だ」





◇数日後 

風呂修理の作業員が再び点検に訪れる。

あれからミストサウナを試した事を作業員に伝える早夜子。


作業員 「どおりでお肌がいっそうキレイだなと思いました」



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ちょっとうれしそうな笑顔をこぼす早夜子。


作業員 「これからもお互い、お風呂もサウナも楽しみましょうね」

サウナを極めるためにフィンランドに旅立つという作業員の男性の言葉に、瞬間的にいろいろな感情がめぐるが大きく「はい」とだけ返事をする早夜子。





その夜。


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外見を褒められてもなんとも思わないと言っていた早夜子が、鏡にうつる自分の顔を眺めてる。きっとあの作業員に肌がキレイだと褒められたことを思い出してるんだ。


早夜子(心の声) 「サウナは思った以上に心と体を温めてくれ、気づかなかった我が風呂の可能性を広げてくれた。私もまだまだ未熟だったと言うことだ。風呂実に奥深し」




次回予告


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「精神的 全裸になれ!」

またまた、訳のわからない事を言ってる早夜子

あれ? 次回はビデオ通話じゃなく、ソーシャルディスタンス解禁?



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いよいよ愛乃が湯船に⁈

しかも小西桜子さんも入浴シーン解禁?(いやらしく聞こえるから、そんな言い方しないの)

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「うぉおおお」

唸り声を上げて浴槽を磨く早夜子

このお方は、相変わらずのよう



次回も楽しそうだね。







〈おしまい〉



【番組後記】


またしてもプレビューが見られず確認が不十分のまま公開することになる。

記事の量を少し減らさないとダメなのかな、と思ったりもしてる。途中までは見られるんだから。


もうすでに次回分荒川アンダー ザ ブリッジの記事の執筆もほぼ終わっていて、予定より早くホクサイと飯さえあれば『妖怪シェアハウス』に取り掛かれる。


じゃんじゃん公開すっかなあ。


【注意】公開をお知らせするものではなく、あくまで意気込みを語ってるだけです。



〈次回お楽しみに〉