カステラ書房の毎日

webで小説やエッセイを書く〝阿倍カステラ〟の勤務先。それが『カステラ書房』。今日もひっそりとオープン‼︎

読むドラマ □ case46『ホクサイと飯さえあれば』三食目「魔法の牛すじカレー」

 

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オープニング 山田ブン

「これからつらい一日が始まろうとしてるから」

 

どうしたどうした? 何があんのよ? っていう導入部。ほんと、どうした?

 

 

MBSテレビホクサイと飯さえあれば

(2017年1月-3月放送 主演 上白石萌音

MBS  2020年7月23日 再放送スタート 

毎週木曜深夜0:59〜

記事は8月6日(木) の第3話より

〈注〉再放送の日時は地域によってばらつきアリ

 

【基本的に全編ネタバレ】

 
 
 

『カステラ書房の毎日』は深夜1時に毎日更新中‼︎

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〝日替わり〟と言いつつも、読むドラマ シリーズに偏ってしまっている。

そんな現状を打破しようともがいている毎日。いつになったら改善されるのやら。

 

 

 今回の振り返り度 ★★★

星3つ。割と振り返り強め。会話も多く取り上げている。ネタバレは必至。

 

まだ観たことない人には、これを読んで「なんだか面白そう」と、ドラマを観てもらえたなら、やってる甲斐があるってもんだ。そこも目指したい!

 

 そうそう、 読むドラマとは

一緒にやいのやいの言いながらドラマを見る感覚で読んで楽しめる、ダイヤ乱れまくりの脱線トークバラエティーである

 

 

 

 

ホクサイと飯さえあれば』3食目

 

第3話(3食目)にして、ドラマ冒頭にこれまでの流れを紹介するナレーションが入る。

 

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そのナレーションを担当するのがホクサイ。以下、全文記載。

 

「人見知りで話しベタ。不器用でおっちょこちょいなのに料理にはやたらこだわる女子大生・山田ブン。上京して半年以上が過ぎた頃、同級生のジュン、謎多き中学生男子・凪と出会ったブン。平穏だった彼女の毎日はにわかに賑わい始めていた。彼女が人と出会う時、そこには必ず拙者・ホクサイと飯があるのでござる」

 

 

 

 

◇山田ブンの家

 

朝が苦手な〝ブン〟こと山田文子(上白石萌音)が早朝から料理をしている。

それをホクサイが横からやいのやいの言うオープニングシーン。

 

ブン「朝からうるさいよ、ホクサイ」

ホクサイ「しかしまたなぜ故に陽も昇らぬうちから牛すじを」

ブン「魔法を仕込んでるの」

ホクサイ「魔法?」

ブン「うん。今日を平和に乗り切るためにね。これからつらい一日が始まろうとしてるから」

ホクサイ「つらい一日とはこれ如何に?」

ブン「単位落としたくなければ来いって呼び出されたの、担当教授に」

ホクサイ「あらま」

 

ホクサイ「一体何を作るつもりでござるか?」

 

 

 

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ブン「私の頭の中ではもうメニューは出来上がっているの」

ホクサイ「でた! ドヤ顔」

 

 

 

 

 

 

◇ブンが通う千住大学

 

「え〜これがD判定? こんなに美味しそうなのに」と、〝ジュン〟こと有川絢子(池田エライザ)が、ブンが描いた絵を見てる。前話(2食目)で描いたミートボールスパゲッティーの絵だ。

 

ホクサイ「おいしさは採点の評価外でござる。お題は人物画でござるからな」

ジュン「んで、今からお説教?」

ブン「うん」

机に突っ伏してうなだれているブン。

 

ブンが描いたその絵はミートボールスパゲッティーがメインに描かれていて、そこに両サイドからフォークを持った手が伸びるという構図なのだけど、それを見ていてジュンが気づく。

 

ジュン「これってもしかして、彼氏? 」

ブン「ええ?」

ジュン「え? だって、こっちの手はブンちゃんでしょ、こっちの手、なんか男性っぽくない?」

ブン「ああ、あ、ちがうちがう。この子は、え〜と、その〜。なんか近所の子で、なんかたまたま知り合っちゃっただけで」

ホクサイ「そうそう。勝手に家に上がり込んでましてねって、不法侵入じゃねーかっ!」

 

 

その近所の子・凪が登場した前話を題材にした読むドラマでもその事に触れたけど(不法侵入じゃないかという件)、一週間越しにホクサイが突っ込んでくれてスッキリした。

 

ジュン「なあ〜んだ、彼氏じゃないのか」

ブン「彼氏なんていない。いたことない」

ジュン「でもさ、ブンちゃんモテそうだよね?」

ブン「ないないないない」

ジュン「あんなに料理が上手だったら絶対にモテるって」

 

ここでブンは机をバンっと叩く

ブン「山田ブン自論58。料理はモテの道具にあらず」

ホクサイ「その自論、何個あるか聞いていいでござるか」

 

 

ちなみに前話で登場したのが、

山田ブン自論 その二十二

ご飯は一人で食べた方が絶対に美味しい‼︎

 

 

 

 

 

◇荒川河川敷

 

人物画スケッチの練習をしようと荒川河川敷に来たブン。

 

そこで近くの高校で編み物部の顧問を勤める男性教諭と出会う。

 

ホクサイ曰く「昭和のドラマにありそうな展開」で出会ったこの男性と、「もしや恋におちるのでは?」と見せかけて、実はブンが急に創作モードに突入してしまったという展開になる。やはり恋などとは無縁のブン。

 

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ブン「突然すみません。私、千住大学の美術科の学生なんですけど、課題で人物画のスケッチをしなくちゃいけなくて」

ホクサイ「ブンが初対面の相手と自ら会話を」

 

ブン「でも私、人物を描くのがへたっぴで、今日も散々教授に「ド下手〜」とか「素人〜」とか「田舎帰れ〜」とか説教されて。もう〜やんなっちゃった〜。才能ないのかもとかへこんでたんです」

 

通りすがりの編み物部顧問の男性教諭(以下、男性教諭)「はあ」

ブン「でも、あなたのその格好がとても素敵だったので、描いてみたいなーなんて思いまして」

男性教諭「素敵?」

 

 

 

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「はい。素敵」

 

男性教諭「素敵とは特に優れている様、英語で言うと〝splendid〟…、あっ、いえ」

ブン「ちょっとの間、そのままでお願いします」

 

何故だかモデルをやらされてしまう男性教諭。

 

男性教諭「申し遅れました私、柑田川永太郎24歳です」

 

ここでようやくその役名がわかる。

柑田川永太郎(前田公輝)だ。本当にただの通りすがりの編み物部顧問の男性教諭かと思ってたら役名もある人だった!(失礼しました!)

 

その男性教諭・柑田川が自己紹介したとてブンは興味を示すはずもなく、軽く会釈するだけで絵を描くことに集中している。

 

男性教諭 改め 柑田川

「千住高校で国語教師をやってるんですが、最近ずっといろいろ空回りしてまして。今年から赴任してきたばかりの新米なんで、担任はまだ任されず部活の顧問だけやってるんですが、それが編み物部でして。でも僕、編み物なんて本当は興味なくて」

 

何故だか仕事の悩みを打ち明け始めるおもしろキャラな柑田川先生。話しながら少し態勢を崩すとブンから即座に「動かないで」と注意され、「すみません」と小声で謝る。

 

 

柑田川「なんだか今日は、思い描いていた夢と現実の差をまざまざと見せつけられたような気がしてしまって。はっ! 僕、なに言ってんすかねえ? どうでもいいですよね、こんな話」

 

ブン「ふふ。そういう日はその分、楽しい日にすればいいんですよ」

柑田川「えっ?」

 

ブン「私、今日はつらい一日になるかもしれないって覚悟してたので、仕込んできたんです」

柑田川「仕込んできた?」

 

ブン「昨日、牛すじを300グラム買っておいたんです。牛すじは一口大に切って茹でこぼして油を落とせば準備は完了! と思うじゃないですか? でもですよ、まだ食べられたもんじゃないんです。さらに鍋で5〜6時間以上煮込まないと。牛すじって固いので。あ、でもそれって大変じゃないですか」

 

柑田川「はい」

 

すでに料理の話に夢中で絵を描く手は止まっているけれど、ポーズすることをやめない柑田川先生。

 

ブン「そこで秘密兵器の登場です! (それは炊飯器)お釜に刻んだ玉ねぎ、生姜、ニンニク、にんじんを入れて。そこに牛すじ、トマト缶、ルーもいいけど私はスパイスをどばっと入れちゃいます。後は炊飯スイッチを押すだけ。そしたら1日の始まり。炊飯が終わっても炊飯器の中は70度位に保たれて寝込んでる状態になるんです。クツクツ、グツグツ。そして5時間ほど経ってから炊飯器のふたを開けると、濃厚な香りがぶわわわわ〜」

 

 

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 「濃厚な香りがぶわわわわ〜」の「ぶわわわわわ〜」の前の炊飯器を蓋を開けた時の表情

 

あれ、いつの間にか始まってる? 

ブンの〝エア クッキング劇場〟

 
 

ブン「それをほっくほくのご飯に、ドバーーっとかけて。大きなスプーンで、ふーふー」

 

 

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もはや鉛筆はスプーンと化してる

そして、

 

そこにはもう カレーライスが見える

 

 

もうだいぶ前からブンは絵を描く事をやめてるのに、柑田川先生はポーズをとったまま、ブンのエアクッキングに見入ってる。

 

ブン「うわああ〜。食欲をそそる香り。野菜の甘みと旨味が溶け出したスープで煮込まれた牛すじの濃厚なコク。とろっとろな食感。そんな幸せな晩ごはんが、帰る頃には出来上がってるだろうな。今も家ではクツクツ、グツグツ美味しくなって言ってるだろうな〜。そう思うだけで今日一日素敵な日でしょ?」

 

そう言われたと同時にその場で倒れる柑田川先生。ずっと同じポーズをしていて限界だったんだ。

そんな柑田川先生に構うことなく「私そろそろ帰りますね」と帰り支度をするブン。

 

柑田川「あ、よかったらその絵もらえませんか?」

 

もらった絵がこれ

 

 

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長時間ポーズをとっていた甲斐があまり見られないスケッチ画

 

柑田川「うわあ」

ホクサイ「しょっぺえ。反応がしょっぺえ

 

 

帰り支度を済ませ去って行くブン。

その後ろ姿を見つめ自問自答する柑田川。

 

柑田川「いいのか? 柑田川永太郎。彼女を行かしてしまって。きっと彼女は忘れちゃいけない人。忘れたくない人」

 

そうつぶやいて走ってブンを追いかける柑田川先生。一人だけ恋愛ドラマモードでやってる。

 

柑田川「あの! 名前。君の、名は?」

ブン「あーそういえば言ってませんでしたね」

 

 

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「牛すじカレーです」

 

 

満面の笑顔で「それじゃあ」と去って行くブン。

 

 

 

 

◇山田ブンの家

 

ブンが帰ると家の中にジュンと凪がいて、牛すじカレーを煮込んでいる炊飯器の蓋を開けようとしていた。

 

ブン「ダメ〜」

二人がどうして家の中にいたのかについてはあまり気にならない、おおらかなブン。それより気になるのは牛すじカレー。

 

状況的に二人にも牛すじカレーを振る舞わなければならなくなったが、牛すじカレーを炊飯器で煮込んでいたので、ご飯を炊いていないというオチ。しかもお米もない。

 

 

帰ってきた早々に財布を手に家を出るブン。

商店街を走っていると柑田川とまた遭遇する。意外と運命的な二人なのか?

 

柑田川に後ろからぶつかっておいて、「すいません、急いでるんで。お米〜」と、後ろも確認せずに全速力で走り去るブン。誰にぶつかったのかは気づいてない。

 

柑田川の方も「よっぽど腹減ってるんだな、あの人」と、それがブンだとは気づいてない様子。

 

なんか、走り去るブンの片一方の靴が脱げて転がってたので、次回はシンデレラの靴的な再会があるのかも? いや、ないかな?

 

 

 

ブン 語り

「やっぱり料理という魔法さえあれば、どんなつらい日も乗り越えられる。けど、今日みたいな日はすごく足の速い彼氏がいたらいいな〜なんて、ほんとちょっとだけ思っちゃうかも? だよね、ホクサイ」

 

 

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「ごは〜ん!」と商店街を疾走するブン

 

 

 

今回、柑田川先生との噛み合ってない〝すれ違いコント〟みたいなやり取りによる笑いが見どころかな。

そこに待ってました! の〝エアクッキング劇場〟が絡んだあたりなんか秀逸だったね。

 

柑田川先生の役が最初の方はあれ? って感じだったんだけど、大倉孝二さんがやるような役っぽくてじわじわと笑えるようになっていった。この柑田川先生って主要キャストなんだよね? 

 

あと、謎の少年・凪(桜田ひより)は幽霊ではなく、実在する中学生男子である事がわかった。それに演じてる桜田ひよりさんは女性だって事もね。

 

いろいろとわかってくるとドラマをもっと楽しく観ることができるってもんだ。

この読むドラマでは、そんな役割も果たせたらいいなって思ってる。

 

 

 


〈おしまい〉

 

 

【番組後記】

 

本日分の定時更新(深夜1時)が出来ず、朝9時30分に公開してから取り掛かったホクサイと飯さえあれば3食目の回。

本日のカステラタイム(午後3時)に間に合ったので二回目更新とする。

 

さっそく次は『ギルティ 〜この恋は罪ですか〜』最終話の回に取り掛かりますかね。ではでは。

 

 






[今回のデータ]

SS画像 10点 約4950字

下書きプレビュー 問題なし

 


〈次回お楽しみに〉