カステラ書房の毎日

webで小説やエッセイを書く〝阿倍カステラ〟の勤務先。それが『カステラ書房』。今日もひっそりとオープン‼︎

読むドラマ□ 『ホクサイと飯さえあれば』七食目 恋のマジカルセルフロールキャベツ case78

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オープニング ブン

「おいしいは正義!」

 

MBSテレビホクサイと飯さえあれば

(2017年1月-3月放送 主演 上白石萌音

MBS  2020年7月23日 再放送スタート 

毎週木曜深夜0:59〜

記事は9月3日(木) の七食目(第7話)より

〈注〉再放送の日時は地域によってばらつきアリ

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日 カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 

 

 

 

☆過去記事、五〜六食目はこちら 

castella-a.hatenablog.com

castella-a.hatenablog.com

 

 

 

ホクサイと飯さえあれば』七食目

 

 

いつものホクサイの語りによる、これまでのあらすじ紹介で今話もスタートする。

 

 

「人見知りで話しベタ。不器用でおっちょこちょい。なのに料理にはやたらこだわる女子大生・山田ブン。

無事留年を免れまたいつも通りの平穏な日々が訪れると思われた矢先、新たな問題勃発! 

友人・ジュンの片思いの相手・柑田川が一目惚れしたのはブンその人だったのだ。

このまま三角関係に突入してしまうのか? 三人の運命はいかに。

彼女に何かが起こるとき、そこには必ず拙者ホクサイと飯があるのでござる」

 

 

 

 

 

◇千住大学

 

 

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キャンパスのカフェにて、〝ブン〟こと山田文子(上白石萌音)に〝ジュン〟こと有川絢子(池田エライザ)が料理を教えて欲しいとお願いしてる。

 

ブン「料理を教えるのは全然いいんだけど。ジュンちゃん、どうして急にそんなこと言い出すの? この前までは食べるだけだったのに」

ホクサイ「それこそ潔いまでにな」

 

ジュン「実はね。最近、ロウちゃんの様子がおかしいの。」

ブン「そうなの?」

 

ホクサイ「様子がおかしいのは今に始まったことじゃござらんだろう」

 

 

ジュン「なんか悩んでるみたいなんだけど。聞いても全然教えてくんないし。目の下にクマまで作っちゃってさ。不精髭まで生やしちゃってさ。髪は伸びっぱなしのボッサボサ。明らかに弱ってるって感じで」

 

 

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「萌えるんだよね〜」

 

ホクサイ「萌えるんかい!」

 

ジュン「ねえ、ブンちゃん。男は弱ってる時が攻め時だと思うの。あっ、ほら、胃袋つかめばこっちのもんて言うじゃん」

 

ブン「そうなのかな」

ホクサイ「ジュンちゃん意外と肉食なのね」

 

ジュン「っていうのは冗談で。元気ないから何かおいしいものでも作って励ましてあげようかなって思って」

 

ブン「ジュンちゃん…」

ホクサイ「健気…」

 

ブン「う〜ん。よしっ、わかった! 不肖、山田ブン。ジュンちゃんのために一肌脱がせていただきます!」

 

とはいうものの、ジュンはカップラーメンしか作ったことがなく、包丁も握ったことがないという。

 

 

 

 

大学からの帰り道。ブンは料理初心者のジュンに何の料理を教えようかと考える。

 

「おでんなんてどうかな?」と、商店街の八百屋に入るブン。大根なんてざっくり切ればいいし、皮むきや面取りはピーラーで出来る。ゆで卵はお湯を沸かせば出来る。おでんならジュンにも出来そうだ。

 

その八百屋でブンは「う〜ん(うっとり)、おでんかあ」と、いつものアレが始まる。

 

 

「たっぷりお出しでじっくりことこと。まずはしみしみやわらか大根を」

 

指を箸に見立て大根を食べる。

 

 

「お出し じゅわあ〜」

 

 

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「あつあつ ほっこり」

 

「玉子はお箸で割って、ぷりぷり白身を口いっぱいに頬張るの」

 

 

 

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「黄身はつぶしてお出しに混ぜて、それをしみしみ大根にた〜っぷり絡ませて」

 

お店の人もお客もブンに釘づけになってる。

 

 

ブンの指は箸。その箸で大根をつまみ、はふっと口の中に入れる。

 

「う〜ん。あっさりしみしみやわらか大根に、濃厚な黄身のコクが絡まって…」

 

もぐもぐと、余韻を楽しむブン。

 

 

ブンの〝エア クッキング劇場(今回は食べるシーンのみ)〟を見ていたお客らにお店の人が「大根安いよ」と声をかける。すると大根が飛ぶように売れるというね。で、当の本人はおでんを作ることを決めただけで、その場で大根は買わない。

 

ブン「よし! メニューはおでんに決定!」

ホクサイ「むしろおでん一択」

 

ブン「まあ、万が一それでもダメだった場合は、私が代わりに作ればいいしね」

 

ホクサイ「う〜ん。ブンよ、それはちょっと違うでござらんか?」

 

ブン「なにが?」

ホクサイ「ジュンちゃんの心がこもった料理でないと意味がないでこざる」

 

ブン「え、なんで?」

ホクサイ「なんでって」

 

 

ブン「私は逆に料理は美味しくないと意味がないって思うけどね」

 

ホクサイ「本当にそうでござるか?」

 

ブン「ふふん。美味しいは正義」(オープニング画像)

 

 

 

 

 

七食目

愛のマジカルセルフロールキャベツ

 

 

◇ブンの家

 

大根を「よいしょおー」っと、包丁を大きく振りかぶってぶった切る。そのジュンの姿にびくびくするブン。

 

ホクサイ「今すぐ代わるでござる。このままではジュンちゃんの指がなくなるのも時間の問題」

 

ブン「そだね。ジュンちゃん。ジュンちゃん、ありがとう。ここは私が代わるから、次はお湯を沸かして卵を茹でてもらっていいかな」

ジュン「はーい」

 

ブンは大根の皮を剥き面取りをし隠し包丁を入れる。こんにゃくは味がしみ込みやすいように切れ目を入れる。大根をカットするだけでも危なっかしかったジュンが、これをできるとは到底思えない。ブンは各材料を手際よくカットしていく。

 

ジュンの出来ることといったら、揚げ物の油を落とすために必要な熱湯を沸かすことと、おでんを煮るために土鍋に水を入れ沸かしたことのみ。調味料を入れることすらまともにできず、すべてブンがやってしまう。

 

ジュン「お湯しか沸かしてない。私、お湯しか沸かしてない。私は料理を教えてほしいってお願いしたの。なのに、全部ブンちゃんが作ってる」

 

 

ブン「あっ、ごめん。でもほら、あとは待つだけだし。これ食べたらロウちゃんも元気になるよ」

ジュン「もういいよ」

 

ジュンは帰ってしまう。

 

ブン「え、ジュンちゃん!」

ホクサイ「少し世話を焼きすぎたかもしれんでござるな」

 

 

 

ジュンが帰ってしまったあとのブンの家。

最近はあたりまえのようにブンの家に出入りしてる謎の中学生・ナギ(桜田ひより)が、居間でブンと話してる。

 

ナギ「そりゃブンが悪いんじゃねえの?」

ブン「なんで〜」

ナギ「なんでって」

 

ブン「ジュンちゃんが全然できないから手伝ってあげただけじゃん」

ナギ「ブンだってうまくできない事はいっぱいあんだろ?」

 

ブン「あるけど」

ナギ「ジュンはブンの大切な友だちなんだろ? 

 

ブン「そうだよ」

 

 

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ナギ「だったら。信じて見守ってやんのも、友達の務めなんじゃねーの」

 

ホクサイ「少年。いいこと言うでござるな」

 

 

 

ここで玄関のチャイムが鳴り、ジュンが戻ってくる。

 

 

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「6時間たったから おでん食べにきた」

練りからし持参のジュン。

 

ジュン「ブンちゃん、さっきはごめん」

ブン「こちらこそ、ごめんね」

仲直りする二人。

 

ジュン「私ね、ロウちゃんには私が作った料理を食べて欲しいの。だから、もっかい料理を教えてもらえませんか?」

ブン「もちろん!」

 

 

 

ジュンに料理を教える前に、一先ず完成したおでんをみんなで「いただきまーす」となるが、

 

ブン「ストーップ! もうっ、箸を直接付けちゃダメ。余ったお出しはジュンちゃんの魔法に使うんだから」

ジュン「そうなの?」

 

 

ブン「ふふん。私の頭の中ではもうメニューは出来上がっているの」

 

 

 

ブンは手描きイラスト入りのレシピをジュンに渡し、今回はなにも手伝わないでジュンに任せることにする。

ジュンもなんとか頑張って料理を完成させる。

 

ジュンは〝ロウちゃん〟こと柑田川永太郎(前田公輝)をブンの家に招く。ブンはこの時二階に隠れていて、ナギと一緒に階段のところから二人の様子を観察してる。

 

 

ジュン「これ食べて元気出して」

柑田川「まさか、彼女が俺のために」

あからさまにテンションが上がる柑田川。

 

ジュン「違う。私が作ったの」

柑田川「お前、料理なんてできたっけ?」

 

ジュン「ブンちゃんに教えてもらいながら作ったの。ちゃんと全部一人で作ったんだから」

 

幼なじみという関係性もあって、なんだか照れくさそうな反応をする柑田川だったが、細長く切ったキャベツに肉団子を巻いて食べるという〝マジカルセルフロールキャベツ〟のそのアイデアとビジュアル、味に満足し元気を取り戻して帰っていった。

 

 

ジュンのキャラクターをよく知った上で考えられたこの料理。ジュンらしさが出ていてブンのプロデュース力も光る一品だった。

 

 

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柑田川が帰った後、「大成功!」とばかりに笑顔でグッドポーズをするジュン。

 

 

 

ブン 語り

「料理はおいしいに越したことはない。だけど人を元気にするのはその人を思いながら心をこめて作った手料理なのかも。きっとどんな高級料理も心のこもった手料理にはかなわない。だよね、ホクサイ」

 

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ジュンの成功をみんなで喜ぶ。

 

 

いつもながらにほっこりと心温まるエピソードだった。

 

冒頭でホクサイが、「このまま三角関係に突入してしまうのか」と煽ってたけど。それもなんのその。こうして今話もハッピーエンド。誰も傷つかないしみんなが幸せだ。こういうドラマも貴重だよね。



 

 




 

〈おしまい〉

 

 

【番組後記】

 

体調をくずしてしまい執筆スケジュールがだいぶ後ろにズレ込んでしまったが。

なんとか少し回復し、今回の記事を仕上げることができた。

 

これが出来るのも読んでくださる人がいてこそかな。

ありがとうございます。

 

 

このホクサイと飯さえあればは、再放送でなく今年のドラマであれば、暮れに開催されるカステラのドラマ大賞(仮)にまちかいなくノミネートされる名作ドラマだ。

 

再放送部門とか作ろうかな。

 

 

〈次回お楽しみに〉