オープニング ニノ
「どやさ どやさ は今くるよ」
リクの青空教室でのニノの発言〈詳細は本文にて〉
2011年7月-9月放送
記事は第4話より
【基本的に全編ネタバレ】
タイトル リニューアル⁉︎
この、『荒川アンダー ザ ブリッジ』爽快感さえあるワケのわからなさよ! は、
[読むドラマ]シリーズ 【お試し?版】であり、やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。
基本的にはドラマを先に観てください。
それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。
『カステラ書房の毎日』
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☆第2〜3話の回はこちら
『荒川アンダー ザ ブリッジ』第4話
episode10 Takara Means Treasure? [たからものって ものですか?]
前話(第3話)で、ペットボトルロケットの作り方教室の先生を務めた〝リク〟こと市ノ宮 行(林遣都)。
その流れでリクは青空教室を始めることとなった。
リク「よーし、みんな。授業始めます」
全員「はーい! せんせーい!」
出席者は、ニノ(桐谷美玲)、ステラ(徳永えり)、鉄人兄弟 鉄雄と鉄郎。
「じゃあ、まず」とリクが黒板に〝宝〟という漢字一文字を書いて、「はいっ、これ読める人?」と聞く。
全員無言。誰も読めない。
鉄雄「いじわるだ、ふざけんな」
鉄郎「ああ、いじわるだね。ふざけすぎだね」
ステラ「そんな難しい字、読めるわけなかろうが」
ニノ「金星に似てる言葉があるぞ。どやさどやさは今くるよ」(アクション付き)★冒頭の画像
リク「違います」
呆れてツッコミもしない。ニノの大ボケにもまさかのスルー。ま、ニノはボケてるわけじゃないんだけど。
リク「これは〝たから〟と呼びます」
答えを言っても全員無言。
リク「まさか。〝宝〟知らないわけじゃ?」
鉄雄「もう、わけわかんない」
鉄郎「うん、非常識だよ」
リク「非常識って言葉知ってるのに?」
ステラ「たっからー」(変な発音で)
リク「もはや発音すらなぞれてない」
ニノ「どやさどやさは今くるよ」(アクション付き)
リク「だから違います」(冷静に)
否定はするけど突っ込んであげないリク。突っ込んであげてよ〜。
リク「みんな宝物持ってるよね? え、持ってない? 何かあるだろ、大切にしてるものとか」
リクの質問に誰も答えようとしない。ていうか、みんなリクに取り合ってなくて、思い思いにそれぞれが持ってきた本や雑誌などを読んでいる。学級崩壊してる青空教室。必死に先生役のリクは生徒たちに話しかける。
鉄郎の読んでいた雑誌を指さして、
リク「たとえば、この雑誌」
鉄郎「うるせえ、あっち行け、ふざけるな」
ちなみに鉄郎が読んでいたのは月刊オカルト情報誌『ムー』
リク「鉄雄、お前いつもこれつけてるだろ?」
鉄雄「さわるな、バーカ!」
ステラもニノも、リクを完全無視。そんな全員にリクは「まずはその自由な行動やめろ!」と大きな声を出す。授業初日から学級崩壊が起きパニックに陥っている新任教師と化すリク。
生徒たちの集中力も限界のようで、ついにはみんな青空教室を離れ走り出す。
生徒たちが率先して、荒川河川敷村の人々に「たからものはなにか?」を聞いて回り学ぶという展開になる。リクはすでに何もできてなくて、ただ付いて回ってるだけの先生となってる。
ジャクリーン(有坂来瞳)とビリー(平沼紀久)、シロ(手塚とおる)などの〝たからもの〟を知ることで、全員がなんだか宝物(の意味)がわかってきたと言いだす。ちなみに先生・リクは何もやってない。
「ニノの宝物はなに?」と鉄雄に聞かれ、ニノは少し考える。
リクも「ニノさんの宝物? なんだろう?」と考え、「私の宝物は、恋人のリクだ」とニノが答えるのを妄想し、そう言ってくれるものだと期待する。
リク(心の声)「そうだ。それしかない。絶対そうだろ」
ニノ「私の宝物は‥」
リク(心の声)「言っちゃってください、ニノさん」
ニノ「荒川の主との戦いの日々だ」
ステラ「おーーっ!」
鉄人兄弟「きたきたきたー!」
荒川の主との戦いの日々
ニノ「二年間戦い続けている」
これが荒川の主らしい
左端のちっちゃいのがニノだよ。ニノと比べて主のでかさよ。こういうのが川底にいるわけね。
ニノはカッコよくポーズを決めて、このあと飛び上がって荒川の主の眉間あたりにドロップキックをぶちかましてた。
ニノ「まだ戦いは終わってない」
episode10 Takara Means Treasure? [たからものって ものですか?]【END】
◇別の日の青空教室
懲りずにまだやってるリクの青空教室。
この日は「作文発表」ということで、ステラが書いてきた作文を自ら読む。
ステラ「この物語は、ビリーとジャクリーンが、ビリーとジャクリーンになるまでの実録物である」
リク「そういうのノンフィクションっていうの。ヤクザ Vシネじゃないんだから実録物とか言わない」
ステラが読んでる作文が、ビリーとジャクリーンの過去の物語になっている。
episode 11 Love Under The JINGI 1st Part[ラブ アンダー ザ 仁義 前篇]
ビリーはもともと橘京一だった。
ジャクリーンはもともと佐藤直美だった。
橘の組の親分が、カミさんが病気になったのでそばにいてやらないといけなくて、しばらく愛人・佐藤直美に会えないので、虫がつかないように橘京一に見張っててくれと頼む。
でもその親分の愛人・佐藤直美は橘のもろタイプだった。
直美の方も橘のことを好きになってしまい、二人はやがて恋に落ちる。
しかしそのことが親分にバレてしまう。橘は落とし前に小指を詰めようとするが親分に止められ、その代わりに「おまえ、今日から死ぬまでタイハクオウムになれ」と命じられる。
そして〝タイハクオウム〟になった
橘京一は、親分(左)を裏切った十字架を、一生タイハクオウムとして生きることで背負うことになる。
佐藤直美は、愛する橘がタイハクオウムになってしまったことに涙を流しながら「あんたがオウムなら。私は蜂になる」と言い、蜂になった。
「ただのオウムじゃねえ。タイハクオウムだ」
「ただの蜂じゃないわ。女王蜂よ」
橘の方は頭部が中心とはいえ、もろにタイハクオウムになってるが、それに比べて直美の女王蜂のコスプレ感よ。不公平さハンパない。
この時はまだ違うが、のちに荒川河川敷に流れ着いてから村長(小栗旬)にその名が付けられる。
そして ビリーとジャクリーンになった
「その日二人は荒川河川敷村に羽を休めに降り立った。深く強い絆で結ばれた二人を祝福するかのように、川辺を流れる緩やかな風が彼らを包み込んだ」
作文を読み続けてるステラ
この青空教室を始めた時間ははっきりとはわからないけど、授業前にリクは「おはよう」と挨拶していたことから鑑みると、その作文はかなりの大作だ。
ステラ曰く、二人が荒川河川敷に羽を休めに降り立った日の回想シーン
空を飛んでいた二人が、まるで二機の軽飛行機が墜落するみたいに荒川河川敷村に不時着する。
その様子を眺めていた村長と星(山田孝之)と鉄人兄弟。村長がぽつりと「ビリーとジャクリーン」とつぶやき、それが二人の名前となった。
ステラ「めでたし、めでたし」
リク「あ、スゴい力作だね」(疲れ果ててる)
ステラ「じゃろー?」(うれしそう)
リク(心の声)「何から突っ込んでいいか、わかりませんでした」
ドラマ『荒川アンダー ザ ブリッジ』は全10話で、今回のこれが第4話。
第1話の導入部からワケがわからなかったけど。それ以降、荒川河川敷村の住人の紹介的な回が続いていて、まだしばらくはこんな感じなんだろう。ワケのわからないままで。
でもこのワケのわからなさは不思議と心地よい。そう、爽快感がある。
しばらくはこのまま、夏の暑い日にキンキンに冷えたサイダーを飲むような、その爽快感を味わっていたい。
〈おしまい〉
【番組後記】
この『荒川アンダー ザ ブリッジ』は、いまだに読むドラマ【お試し?版】として続けてる。
割とこのドラマの回も人気があって、やっぱり根強いファンがいるんだろうなと実感する。9年も前の作品なのにこれを取り上げて、一体誰が読むんだろうって思ってたけどさ。
このドラマを文章化してると、「これ、どうやって書いたらいいんだろう?」って悩む事も多くて、とても為になってる感じがする。こんな時、人は言う。
「タメになったねぇ〜」(もう中学生的に)と。
☆以下は以前から掲載してるものと同じ筆者の自己紹介。
題材にするドラマによって読む人にバラつきがあるだろうから、しばらく同文を掲載する。したがって一度読んだ人には飛ばして欲しい。二度読んでもかまわないけどさ。
筆者・阿倍カステラとは?
「ある日、人間をやめてカステラとして生きることにした」という、世界で類をみない唯一の存在。
世界中を確認したわけではないので憶測ではあるが、たぶん間違いない。
webで小説・エッセイを公開
〈代表作〉未完の大作『象のレースと彼女のミルクティー』
『未然のニュース「青い新聞」』
『小説家になりたいというねごと』等
Instagramで4コマまんがを公開
〈代表作〉『画用戦士 カステラロボ』
『フードコンサル・ニャントカニャタロウ』
『したむきちゃんの下を向いて歩こう』等
現在、心の病気により通院中。
そのため創作意欲が死滅状態。
しかし本来は文章を書くこと(絵を描くのも)が大好きなため、辛うじて現在はドラマやテレビ番組についての記事を書いている状況である。
また、過去に事業を失敗しすべてを失った絶望的人間(現・カステラ)でもある。
つい昨年まで、財産はもちろん所持品も何もなく住む家さえなかったという悲惨な状態だった。
もう、過去の物は何も持っていなくて未来にさえも希望を持てなかった。
唯一残っていたのは[書く / 描く]という大好きな行為だけだった。
もう一度、かつての創作意欲を取り戻すためにと、日々奮闘している姿をこの『カステラ書房の毎日』で公開している。
現実世界では、人間との接触は苦手でほとんどしていない。
せめてネットの世界では、何かしらの交流が出来たらいいな、とにわかに希望に似たモノをもっているのも事実。
たくさんの人にブログを読んでいただいて、物好きな人がいたらご意見ご感想をお聞きしたい。なお、誹謗中傷にはたえられる自信がないのでご勘弁ください。ムシが良すぎる?
最後に、Twitterのフォロワーになってくれる人も大募集!
現在、僕のフォロワーさんは3人。フォロワーが増えれば、やりたい企画とかもあるので徐々に自分のモチベーションを高めていきたいなって思っている。
こんなへんてこりんなカステラだけど、応援してくれませんか?
以上、長すぎる自己紹介でした。つーか、自己紹介にもなってないな。
阿倍カステラ