カステラ書房の毎日

〝令和きってのドラマウォッチャー〟阿倍カステラが所属する『カステラ書房』

読むドラマ □『妖怪シェアハウス』第3怪 その面白さ語りたい!case58

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オープニング ミオ

「というわけで 妖怪たちのシェアハウスでお世話になっている」

澪の食欲に引き気味な妖怪たち

 

 

テレビ朝日『妖怪シェアハウス』

2020年8月1日(土) より放送スタート! 

毎週土曜 23:15〜  

記事は8月19日(土) 放送の第3怪より

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

 

『カステラ書房の毎日』

毎日深夜1時更新!

たま〜に。ごくたまに、深夜1時に更新できなかった時は、その日のカステラタイム / 午後3時(等)に更新します。毎日更新は絶対!

 

  読むドラマとは

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。





☆第2怪の回は、こちら

castella-a.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 『妖怪シェアハウス』第3怪

 

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「元カレに全財産を奪われた挙句、ブラック企業でこき使われて、まるで貧乏神みたいだ」

 

自分を〝貧乏神〟みたいだと言いだす 澪

 

前話(第2怪)と同じく、寝起き直後に鏡をのぞき込んでの目黒澪(小芝風花)の一言。

前話では自分が妖怪に見えたって言ってたけど、今話は貧乏神だって。どれだけ自分を蔑むんだろう? この澪って子は。

 

パジャマ姿のまま朝食にがっつく澪(冒頭の画像)。

澪の食欲に軽く引いている妖怪たち。

酒井涼 / 酒呑童子(毎熊克哉)に至っては澪を貧乏神呼ばわりしてる。

あんまり言わないであげてよ〜。澪も貧乏神だって自覚あるみたいだし。みじめすぎるじゃん。

 

 

バイトの給料もスマホ代に消え、シェアハウスの家賃も払えない。そのことを告げると妖怪たちは皆、哀れみの目で澪を見る。

家賃も払ってない澪にお昼の幕の内弁当まで持たせる和良部詩子 / 座敷童子池谷のぶえ)。

 

 

出勤するためシェアハウスを出る。

 

澪(心の声)「妖怪に同情されるとは、人間の端くれでもいられない気分だ」

 

その様子を見ていたシェアハウスの大家で荒波八幡神社の二十二代目神主・水岡譲(味方良介)が虫メガネ(だよね?)をかざして澪を見る。

 

 

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冗談ではなく〝貧乏神〟になってる ⁇

 

澪が貧乏神になってんじゃん!

でも貧乏神って、妖怪でもお化けでもなくその名の通り神様でしょ? 状況や環境次第でなれるもん?

 

水岡が「貧乏神か?」と口に出して急に寒気がして怯えて→ そこからオープニングタイトルの軽快な音楽とともに、いつもの大口開けて驚く澪のカットでしょ。流れ的にビンゴで余計に笑えた。

 

 

 

 

 

◇こんじゃくプロダクション

 

出勤した澪を女性スタッフたちが凝視しながら後ずさりする。

 

「なんか付いてます?」(口のあたりを触る)

柳沙羅(宮本茉由)「大丈夫です。負のオーラ半端ないだけで」

「は、はい」(苦笑い)

 

ひどい言われよう。さらにここのボス、社長・原島響人(大東俊介)も口が悪い。

 

原島「おいっ、おまえ! なんだか辛気くせえなあ。これ、担当」

「スピリチュアル系婚活ですか? 担当といいますと?」

 

原島「潜入取材。ただし金がかからないところに限る」

「あの、それどうやったらわかるんですか?」

 

原島「それを調べろって言ってんだ。とっととやれ!」(大声で怒鳴る)

(怯えながら)「はいっ!」

 

 

 

 

 

 

◇どこかの飲食店

 

澪の故郷・喜界島での幼なじみで親友の島田藍(松田るか)から一年振りに連絡があり、澪は感動の再会を果たす。

 

「藍、どうしたの? 見違えちゃったー」

 

一年振りに会った藍は綺麗になってたようで澪は感嘆の声をもらす。反対に藍は澪を見て、

 

「大丈夫? 疲れてるみたい」

「ああ、ちょっと。いろいろありすぎて」

 

と、親友にまで〝負のオーラ〟イジりをされる澪が不憫でならない。ま、別に親友・藍は澪をイジったわけではないけれど。


その飲食店には偶然酒井がいて、しかも女子に囲まれてモテモテで合コンをやってる。澪と酒井。お互い見て見ぬふりをする。

 

そこに後から藍の彼氏が到着し、澪に紹介するという流れになる。

彼氏・斉藤宏(渋谷謙人)は、人気ラーメン店のオーナーで、現在チェーン展開を進めているイケイケタイプの経営者だ。

 

 

 

 

 

◇シェアハウス 居間

 

いつものように、澪は一日の出来事を妖怪たちに話す。こういうシーンがほんと、ホームドラマっぽくていい。澪が風呂に行き、いなくなってから本題に入る妖怪たち。

 

酒井は居合わせた飲食店で見た藍の彼氏の顔に見覚えがあって、それが自分の勤務するオークション会社にお客から貢いでもらった物を売りに来ていた元ホストだと思い出す。

すぐに妖怪たちの会議が始まり、沼田飛世 / ぬらりひょん大倉孝二)が「なりすまし詐欺ね」と結論を出す。

 

藍の彼氏が名乗っている斉藤宏という人物は実在するラーメン店のオーナーで、その斎藤宏になりすましているのだという。

 

風呂に行ったはずの澪が廊下でその話を聞いていて、妖怪たちに藍を助けてやってくださいと頼む。

 

沼田「いやいやいやいやいや。お嬢の友達はわしらにとっちゃ、真っ赤っかの赤の他人だからね」

四谷伊和 / お岩さん(松本まりか

「それにそんなにいい友達なの?」

詩子「そうよねえ、親切ごかしに主役取っちゃうなんて」

[注釈]小学校の学芸会の劇で、くじで配役を決めた時。藍が、澪の引いた主役のお姫様と自分の木の役を交換してくれたと言う話から。

 

酒井「その友達とは縁を切れ。下手したらグルかもしれん」

「はあ? そんな訳ないじゃないですか!」

沼田「だといいね」

 

「わかりました。私一人でなんとかします!」


 

 

 

 

翌日、澪は藍を呼び出して、彼氏は〝なりすまし詐欺〟だと話すが信じてもらえない。藍は怒り「もう親友じゃないから」と言って去って行ってしまう。

 

 

 

 

◇シェアハウス 夕食時間

 

妖怪たちはいつものように楽しく晩ごはんを食べているが、澪は台所でキッチン道具を物色している。まな板をお腹に装備し鍋を頭にかぶる。武器には一旦包丁を握るが、危ないと思ったのかやめてトングを握る。

 

 

 

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「行ってきます⁉︎」

 

「行ってきます」って。そんな勝手にキッチン道具を持っていったら詩子さんが困るでしょ、は言わない約束。

 

勇ましくシェアハウスを出て行く澪。

その様子をまたもや水岡が見ている。再び虫メガネを澪にかざすと今度はただならぬ妖気とともに澪の頭に角が見える。

 

水岡「ツノ?」

どういうこと?

 

 

勇ましく出発した澪だったが、すぐにシェアハウスに戻ることになる。澪が居間に戻ると、

 

詩子「澪ちゃんも食べたら?」

沼田「おおかた親友はお嬢の言葉を信じず。キッチングッズで武装して一人で敵陣に乗り込もうとしたが名刺に住所がなかった、と」

 

「お見通しでしたか」

沼田「相手はプロね。おそらくチームだろう」

詩子「澪君(ぎみ)、一人ではとても太刀打ちできませぬよ」

伊和「ね、忘れましょ。座って、食べましょう」

 

「でも藍は一番の親友なんです。本当に騙されてるんです」

酒井「放っておけ。騙されるほうも悪い」

 

「放ってなんておけません‼︎ 藍はいつも私を助けてくれたんです」

 

沼田「お姫様と木?」

「それだけじゃありません。夏休みの宿題だって毎年写してもらって何とか卒業できたし。東京のことも先に来ていろいろ教えてくれて「しょうがないなぁ、澪は」って、いつも笑って助けてくれたから」

 

「だから私は今日まで生きて来れたんです! 私は藍に助けられても、助けてあげた事は一度もないんです。ここで助けなきゃ人間として生きてる価値なんてないです!」

 

 

 

 

 

◇詐欺グループの犯行現場

 

日曜日、澪は藍を尾行し不動産屋に乗り込みマンションの契約を止めようとする。

しかしあっさりとその場にいた男性に取り押さえられ、手足を縛られて拘束されてしまう。

 

 

 

 

◇その頃 シェアハウスでは

 

伊和「「しょうがないな〜澪は」って、いつも笑ってた。(と澪は言ってたけど)実は笑われてたんじゃないの?」


詩子「ほんと。損な役割に気づきもしないで、どこまでお人好しなんだか」

沼田「全く受けた恩義しか見えとらんもんね。愚直というかまっすぐというか」


伊和「まぁでもそこが澪の可愛らしいところなんだけど」

 

 

 

 

◇再び、詐欺グループの犯行現場

 

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「なんで助けに来てくれたんですか?」

 

拘束されていた澪を助けにきたのは酒井涼(酒呑童子)。

 

酒井は何も言わず澪にトングを持たせ頭に鍋をかぶせる。

無言のまま、今まさに詐欺行為が行われている現場へ乗り込む酒井。そのあとを追いかける澪。

 

酒井と澪。二人で不動産屋に乗り込んで、藍の契約に待ったをかける。

 

酒井「ひと〜つ! 久しぶりだな土方敏夫」

斎藤宏を名乗る藍の彼氏の本名が土方敏夫。

 

酒井「お前がホスト時代に売りに来た時計だのバックだのを査定した酒井だ。これはその時の領収書と写真だ」

その証拠を机の上に放り投げる。それでもしらばっくれる土方。

 

酒井「ふた〜つ! 2人の出会いは出会い系サイト。貧乏だが夢があると言い、安上がりなデートと安上がりな指輪と、記念写真はプリクラで、元手かけずに騙しゃいい。SNSを掘っておけば好みの男も好きなものも何でもわかる。ホスト時代の得意技だったなあ、土方」

 

これだけ言われてもまだ犯行を認めず、藍に契約を進めさせようとする土方。

酒井はさらなる証拠を突きつける。この調査能力はすごい、探偵業もやれそうだ。いやもう、実際にやっちゃってるかんじ。

 

酒井「やいっ土方! 何とか言ってみろ! 俺は卑怯者だけは許せねえんだあー」

 

 

ここで「むかーし、むかし」と和良部詩子により〝酒呑童子〟の物語が語られる。

それが終わると、

 

 

 

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「鬼に横道なーし⁉︎」

酒呑童子 登場!

 

でも、現場ではまだ酒井涼のまんまなんだよね。酒呑童子はまだ登場してない。

一旦、怒りで咆哮をあげただけって感じなのかな。

 

 

土方「訴えるならどうぞ。ご自由に」

「はあ?」

 

土方「結婚詐欺は立件するのが難しいんだよ。金銭の授受に絡む感情のやりとりなんて、当人同士じゃねえとわかんねえんだから。被害届を出したところで警察はまともに取り合ってくれないよ。ふっ、てか大体、騙される方がバカでしょ? SNSで調べただけのことを運命って信じ込むなんて(手を叩き、頭と左胸あたりを指さして)ここもここも、バカでしょ」

仲間と一緒に笑う土方。あまりのショックに気を失い倒れる藍。

 

「あんたに言われたくないんだよ! 藍はバカなんかじゃない。心が綺麗でお金がなくても頑張ってる人がいいって、応援したい一心だったはず。あんたみたいな人間のクズに、私の大事な親友を傷つけられてたまるか!」

 

目に涙をいっぱいにして大声で叫ぶ澪に、土方は冷静な声で「だから?」と言う。

 

その時の澪の表情。

 

 

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その怒りは頂点に達してる

 

ついに澪が〝鬼化〟する

ここで和良部詩子による〝酒呑童子〟の歌が聞こえてくる。

 

実際には詩子はシェアハウスにいて、木べらをマイクがわりにして歌っている。これは何かな? テレパシーの一種になるのかな。

 

詩子の〝酒呑童子〟の歌が終わると同時に、酒井が酒呑童子に姿を変えるのかと思っていたら、ここでまさかの澪にツノが生えるという展開に。いや〜これだよね。この痛快さ。待ってました! って感じだよね。これについてはまた後ほど。

 

 

鬼化した澪を見て逃げ出す土方の足を払い床に転がす酒井。土方が持って逃げようとしていたバックの中からアロハシャツを取り出して、「高飛び用のアロハか」とそれを土方の顔に被せる。

 

 

次の瞬間には、土方と仲間二人は妖怪シェアハウスに瞬間移動している。

 

「何もかも罠だったなんて。全部演技だったなんて。女を騙して金をむしって、生きて帰れると思うか‼︎ 」

 

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「この卑怯者! 鬼に横道なーーし⁉︎」

 

外見はもちろん、内面から鬼と化してるね。

怒りに任せて土方に飛びかかった澪鬼の、その攻撃手段は、

 

 

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噛みつき攻撃

噛まれた土方はそりゃ痛いだろうけど、鬼の攻撃としてはなんとも可愛らしい攻撃。

 

ぬらりひょん(沼田)「あ〜あ、すごい噛んでんね。とうもろこしじゃないかんね」

 

 

3話目(第3怪)にして、これまでで一番面白かった。やっぱり回を増すごとに面白くなっていかなくちゃね。

 

ホラーコメディーなんで、笑わせてもらえるのはもちろんだけど。小芝風花さんの真骨頂的な、〝泣き笑い〟(泣いたり笑ったりの意味での)の演技が存分に見られて、こっちも泣かされたり笑わされたりでこのドラマはほんと忙しいよ。

 

そこにまた今回なんか〝怒り〟が加わってるから、まさしく鬼に金棒だよね。

澪の貧乏神姿も笑えるけど、鬼になった澪はカッコよかった。

 

 

〈おしまい〉

 

 

【番組後記】

 

 今回は昨夜1時更新ができず、カステラタイム/ 午後3時更新をした。そのせいもあって一日二回更新は断念。


☆タイトル表記を変更した。

よりドラマタイトルが前に表記されるように変更してみた。

いろいろやってみないとね。

 

☆以下は前回掲載したものと同じ筆者の自己紹介。題材にするドラマによって読む人にバラつきがあるだろうから、しばらく同文を掲載する。一度読んだ人は飛ばして欲しい。二度読んでもかまわないけどさ。


 

筆者・阿倍カステラとは?

「ある日、人間をやめてカステラとして生きることにした」という、世界で類をみない唯一の存在。

世界中を確認したわけではないので憶測ではあるが、たぶん間違いない。

 

webで小説・エッセイを公開

〈代表作〉未完の大作『象のレースと彼女のミルクティー

『未然のニュース「青い新聞」』

『小説家になりたいというねごと』等

 

Instagramで4コマまんがを公開

〈代表作〉『画用戦士 カステラロボ』

『フードコンサル・ニャントカニャタロウ』

『したむきちゃんの下を向いて歩こう』等

 

現在、心の病気により通院中。

そのため創作意欲が死滅状態。

しかし本来は文章を書くこと(絵を描くのも)が大好きなため、辛うじて現在はドラマやテレビ番組についての記事を書いている状況である。

 

また、過去に事業を失敗しすべてを失った絶望的人間(現・カステラ)でもある。

つい昨年まで、財産はもちろん所持品も何もなく住む家さえなかったという悲惨な状態だった。

 

もう、過去の物は何も持っていなくて未来にさえも希望を持てなかった。

唯一残っていたのは[書く / 描く]という大好きな行為だけだった。

 

もう一度、かつての創作意欲を取り戻すためにと、日々奮闘している姿をこの『カステラ書房の毎日』で公開している。

 

現実世界では、人間との接触は苦手でほとんどしていない。

せめてネットの世界では、何かしらの交流が出来たらいいな、とにわかに希望に似たモノをもっているのも事実。

 

たくさんの人にブログを読んでいただいて、物好きな人がいたらご意見ご感想をお聞きしたい。なお、誹謗中傷にはたえられる自信がないのでご勘弁ください。ムシが良すぎる?

 

最後に、Twitterのフォロワーになってくれる人も大募集!

現在、僕のフォロワーさんは3人。フォロワーが増えれば、やりたい企画とかもあるので徐々に自分のモチベーションを高めていきたいなって思っている。

 

こんなへんてこりんなカステラだけど、応援してくれませんか? 

 

以上、長すぎる自己紹介でした。つーか、自己紹介にもなってないな。

 

 

阿倍カステラ

 

 

 

 

〈次回お楽しみに〉