カステラ書房の毎日

〝令和きってのドラマウォッチャー〟阿倍カステラが所属する『カステラ書房』

藁にもすがる思いとは似て非なるものだけど、すがるものがなきゃ生きていくのはとても困難だから

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☆したむきちゃん☆





部屋にTVもないし、元々が世間の話題から遠い場所にいたのは確かだ。


もちろんコロナの問題とかは知ってはいたけれど、そもそもが部屋にこもっていることが多く、誰とも接触しない生活を送っているので、物騒なことを言うようだけど仮に感染者が現在の10倍100倍と増えていったとしても、僕が感染する確率は極めて低いとは思っていた。


YouTubeで本田翼さんの「外出はしないで」という訴えの動画を見て、事態はもう一段階上の「危険」な状況になっていってるな、と感じた。それからAbema TVなどでニュースを観て政府が新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を明日にも宣言する準備をしていることを知る。



こんなときになんなんだけど、僕には生きているという実感があまりない。だからそれほどコロナウィルスに対して恐怖感はない。だけどアメリカのニュースで重症患者に対する人工呼吸器が不足することにより、延命措置の優先順位を設定する〝トリアージ〟という言葉を聞いて恐怖を感じたというか、悲しくなった。生きたくても生きられない、最後まで望みを捨てずに必死で生きようとしている人が生きられないという恐怖。献血をするくらいの覚悟で可能ならこの命を差し出したい気分にもなる。



予想もしていなかったことは起こる。これまで考えもしなかったことは起こる。

長く生きていれば当然のように、そんなことを経験する。



今日にも「緊急事態宣言」を宣言するかもしれないし、宇宙人が攻めてきて地球が壊滅するかもしれない。


未来に何が起こるかなんてわからない。

「宇宙人なんて攻めてくるわけがない」というのと似たような理由でコロナウィルスに感染するわけがないと思っている人たちがいるのかもしれない。



そんな緊張状態の月曜日。

外出はせずに部屋で過ごし、これから食料品を買い出しに少しばかり出かけようかという状況。

ここまでの緊急事態はこれまでに経験したことがない。4年に1度のオリンピックが、中止の可能性もありながら一年延期されるような緊急事態だ。


被害が先行する諸外国の状況を鑑みれば、この先日本がどのようになっていくかについて楽観的にはなれないだろう。

経験したことがなくても予想できる最悪の事態が迫ってる。



こんな機会は滅多にないわけだから、これを機に生きることについてもっと真正面から向き合えるように、いろいろと考えてみたい。


取り留めのないこんな文章でも、何かの足しになるかもしれないという可能性は僅かながらに残ってる。藁にもすがる思いとは似て非なるものだけど、すがるものがなきゃ生きていくのはとても困難だから。