カステラ書房の毎日

webで小説やエッセイを書く〝阿倍カステラ〟の勤務先。それが『カステラ書房』。今日もひっそりとオープン‼︎

読むドラマ □ case54『おしゃ家ソムリエおしゃ子』5軒目【訳あって後編】

 

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テレビ東京『おしゃ家ソムリエおしゃ子

 2020年7月15日(水) スタート!

毎週水曜深夜 1:28〜

記事は8月12日(水) 放送の第5話(5軒目)より

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

 

『カステラ書房の毎日』

「読むドラマ」50回達成‼︎ 

ぱんぱかぱーん! パチパチパチ⁉︎

おかげさまで、読むドラマシリーズが記念すべき50回を達成することができました!

皆さま、本当にありがとうございます。

 

今後はまずは100回を目指して頑張っていきます! 応援よろしく。

 

これからも変わらず毎日深夜1時更新!

 たまに。ごくたまに、深夜1時に更新できなかった時は、その日のカステラタイム / 午後3時等に更新します。毎日更新は絶対!

 

今回の振り返り度 ★★★

星3つ。流れは振り返ってるけど、実際に観るのとはまた違う。そういうタイプのドラマ。

 

まだ観たことない人には、これを読んで「なんだか面白そう」と、ドラマを観てもらえたなら、やってる甲斐があるってもんだ。そこも目指したい!

 

 そうそう、 読むドラマとは

一緒にやいのやいの言いながらドラマを見る感覚で読んで楽しめる、ダイヤ乱れまくりの脱線トークバラエティーである

 

 

☆【前編】まだの方はこちらから先に、お読みください

castella-a.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 『おしゃ家ソムリエおしゃ子』5軒目【後編】

 

「おしゃ家おしゃ家、かしこみかしこみ〜」の祝詞が終わったあと、その玄関でおしゃ子は気づく。

 

おしゃ子(心の声)「スリッパがないだけじゃなくてこの玄関。シンプルって次元じゃない! まさか?」

 

家に上がるなりダッシュするおしゃ子。

いくつかの部屋を確認して結論に達する。

 

おしゃ子(心の声)

「どの部屋にも何もない。すなわちこの男、ミニマリストだ」

 

「ものがないことが美徳とされるおしゃ家界の過激派。ミニマリストのアジトだ」

 

テロップで、「おしゃ語録No.13 ミニマリスト 超少ない持ち物で暮らす人々」と説明が入る。

 

ジャック「物があるのが嫌なんでね」

 

おしゃ子(心の声)「今回は強敵だぞ〜。だってこんなの毒舌街角ファッションチェックに一糸まとわぬ全裸の男が出てくるようなもの」

 

 

☆ここからとんでもない妄想シーンへ突入

 

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「はーい! おしゃれ男子をぶった斬る。シャレオツ男子出てこいや!」

 

イエーガー・おしゃ子の突撃ファッションチェック』なるものが始まる。

 

そこへシャレオツ男子として、舞楽ジャックが登場!

 

 

下ネタがひどい⁉︎

 

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ジャック「ども」

おしゃ子「あの、おちんちん出てますよ」

 

 

 

☆妄想終わり→ジャックの部屋へ戻る

 

おしゃ子「ぐらいしか言えねえよ。もはや企画が破綻してるっつーの」

 

 

ジャック「インテリアは少ないけど、昼間は日差しがインテリアになるんだ」

 

そのキザな言葉に「ぬな?」とおしゃ子が反応し再びイエーガー・おしゃ子の突撃ファッションチェック』のシーンが浮かぶ。

「いま僕は日差しを着てるんです」と全裸のジャック。

 

おしゃ子(心の声)「やかましいわ!」

 

自分の妄想に自分でツッコミまで入れるおしゃ子が自演乙。このはちゃめちゃさがおしゃ子の真骨頂だね。

 

 

 

ジャック「僕みたいに物を持たない人間のことをミニマリストって言うんだよ」

おしゃ子「はい、知ってます」

 

おしゃ子(心の声)「おしゃ家ソムリエなめてもらっちゃ困るんですけど。だけど実物を見るのは初めて。ゆえにおしゃ子戸惑っております」

 

おしゃ子(心の声)「あ、カバンどこにおけばいい? カバンを置くスペースは無限にあるのに、どこに置いてもこの部屋の汚点になってしまいそうな緊張感がある。どこだ、どこだ? あ〜どこだ!」

 

考えた挙句、おしゃ子はカバンを大胆に部屋のど真ん中の床に置く。しかもバレリーナみたいに床にピタッと開脚しながら置くという華麗なる所作を見せる。

 

ジャック「あ、カバンならそこに」

おしゃ子「あ、さーせん」

(心の声)「ハズした〜」

 

ジャック「そこがカバンの定位置だから」

おしゃ子「はい、さーせん」

 

おしゃ子(心の声)「何たる屈辱! このおしゃ家ソムリエが主導権を握られるとは⁉︎」

 

そこでおしゃ子はジャックがテーブルに置いていた本に気づく。

 

おしゃ子(心の声)「なぬ? これは美意識をこじらせたものが必ずバイブルにあげる伝説の名著『陰翳礼讃』」

 

 

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おしゃ語録No.15 陰翳礼賛(いんえいらいさん)、谷崎潤一郎の書いたおしゃ名著

 

 

ジャック「陰翳礼賛って本だよ。すごくいいよ」

おしゃ子「知ってます。私も4歳の時に読みました」

ジャック「4歳?」(驚く)

  

おしゃ子(心の声)「本当は6歳。あたしにサバ読ませるとはこの男、本物のミニマリストか」

 


再度、部屋中を見回すが、これまでの回のように、決定的な落ち度があるわけでもない。


おしゃ子(心の声)「この男、ファッションでやってるミニマリストじゃない」

 

ジャック「どうしたの? 怖い顔して」

おしゃ子(心の声)「はっ! 輝いて見える。あたしの心がこの部屋を認め始めてる? この男なのか? この男なのか? おしゃ家ソムリエの旅はここがゴールなのか」

 

 

そこでおしゃ子は気づく。

ジャックの部屋に関する何かではなく、自分の服についたテープに気づいたのだ。

 

おしゃ子(心の声)「どこでついたのかわからない謎のマヌケテープが着いてる」

 

ここでこの「マヌケテープ」にまでおしゃ子直々に説明が入る。それに〝おしゃ語録〟としてテロップも。

 


〝おしゃ語録No.16 マヌケテープ たまに服について人をマヌケに見せる謎のテープのこと〟

 

おしゃれに関係ないじゃんか! ってのも割と〝おしゃ語録〟には入ってる。

 

 

だけど、この〝マヌケテープ〟はきっかけにすぎない。そのテープのおかげでおしゃ子は重要な事に気づくのだ。

 

おしゃ子(心の声)「ない。ない。ない。この部屋ゴミ箱がない。生きることそれすなわちゴミを出すこと。この男、浮世のものではないのか」

 

うろたえながら部屋の中央で尻もちをつくように腰を落とす。

 

おしゃ子(心の声)「もしやこの男が既に死んでいて、部屋のどこかで死んでるなんてガチホラー展開じゃないわよねえ〜」

 

〈妄想〉どこかのドアを開けるとそこに、口から血を垂らしすでに死んでる舞楽ジャックの姿が。「アーーーッ」

 

 

目をつむり、くんくんと匂いを嗅ぐおしゃ子。

おしゃ子「無臭だ」

ジャック「無臭だよ。匂いには敏感だからね。あはっははっ!(大声で笑う)この物の量で部屋臭いってそいつはやばいね。はっはっはー」

大爆笑するジャック。

 

おしゃ子(心の声)「笑のツボが独特すぎる。だけど…(「嫌いじゃない」みたいな表情)ってことは好きなのか? 好きが始まってるのかも? どうだ、どうなんだ?」

 

涙が出るほど笑って、その涙を拭ったジャックが次の瞬間に真顔を見せる。

 

 

ここで。

 

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「ズッキューン♡」

いつもより だいぶ遅い「ズッキューン♡」

 

 

おしゃ子(心の声)「私のハートあなたのハートにお引っ越し。なので嫁ぐぞ嫁いでいいのかこのゴミ箱なっしー」

 

キュン度UPのおしゃ子が、キュンキュンオーラを出してるのに、ジャックの方はより輝き光を放ってきてる。

 

 

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 もう人間業ではない!

もはや妖怪大戦争

 

これにはおしゃ子もたじろぐ。

 

おしゃ子(心の声)「マズい! キラキラがマックス。後光がさしてる〜。んな、いかんいかん。相手のペースに飲み込まれてるぞ。おしゃ子!」

 



おしゃ子「頭冷やしてくるので、おトイレ。あっちがう、お手洗い行ってきます」

動揺しているせいもあってかこの時まで、「ズッキューン」用のハート形照明器具を手に持ったままのおしゃ子。



◇洗面所


おしゃ子(心の声)「やはり徹底されたミニマリストの洗面所。」

 

おしゃ子(独り言)「おしゃれじゃない物が入り込む余地のない無菌状態。はっきり言ってこれも、これも、これも舐めれる」(くらい綺麗で無菌状態という意味)

 

おしゃ子が洗面台を舐めようとしている(実際に舐めるつもりはない)と、

 

ジャック「おしゃ子ちゃん、何をしてた?」

 

おしゃ子(心の声)「何をしてんだろう? 確かになんで舐めようとしてたの、私」

 

ジャック「あれかな〜。おしゃ子ちゃんって付き合ったら洗面所に勝手に自分のもの置いて帰るタイプ? 化粧水とかヘアバンドとか(大きな声を出して問い詰める)」

おしゃ子(たじろぎながら)「いや、私はそんなダサイ事はしないです」

 

ジャック「挙句の果てにファンシーなフェイスタオルを置いて、パジャマと兼用の部屋着を置いたら、最後に一緒にこの部屋で猫飼おうとか言い始める侵略系女子なの?」

 

 

おしゃ子 大ピーンチ⁉︎

 

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ぶしゃ語録No.1 侵略系女子

彼氏の知らないうちに生活に入り込む女子


 

ここで「おしゃ語録」とは相対する「ぶしゃ語録」なるワードが登場する。以前にもおしゃ子が口にしてたことがあったと思うけど、こうして〝ぶしゃ語録〟としてテロップまで出るのは初のケース。故にナンバリングが1番。

 

その言葉は「侵略系女子」

まあ、そんな女子もいるだろうけど、僕がその言葉を聞いて思い浮かんだのは安部真弘先生の漫画『侵略!イカ娘。こっちは地上の世界を侵略に来たガチの侵略系女子。まあ、イカだけど。

 

 

防戦一方のおしゃ子。髪の毛一本も置いていかせないというジャックの言葉についに力尽きその場にしゃがみ込む。

 

だが、おしゃ子は笑う。

笑いながら再び立ち上がり、

 

おしゃ子「あははは。一瞬でも心が揺らいだ私がバカだったわ。あんたの部屋は全くエロくない! エロくない! エロくない! エロくない! エロくない! こんなにエロくない男の部屋来るの初めてだ!」

 

おしゃ子(心の声)「誰がこんな針のむしろみたいな部屋で裸になれるの?」

 

おしゃ子「己の性を解放できるの? こんな部屋じゃ、SにもMにもなれない」

 

ジャック「何を言っているんだ君は」

 

おしゃ子「確かに。部屋はその人の心を映し出す鏡。異論は無い。あなたの心もこの部屋と同じ。他の人が入り込む余地がない。この部屋は優しくないの」

 

 

「部屋に遊びに来た女の髪の毛は 次の日 エロい顔して拾い上げて」

 

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「ひとしゃぶりして ゴミ箱に捨てるくらいの 度量を持ってよ」

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

いつもだったら最後は派手にぶった斬るおしゃ子だけど、今回の舞楽ジャックの家は家自体は悪くないからぶった斬る理由もない。したがって「ドーーン!」もなかった(残念)。

毎回、派手に派手にってわけにはいかないだろうし、こんな回もあるでしょうよ。

とにかく家がどうこうじゃなく、ミニマリストな男に対して物申したという結末だった。

 

事実上のとどめの一発となる最後の語りが、とても女性のものとは思えない内容だったけど。

それでいてラストはおしゃれに締めるという、そのギャップを狙ってたんじゃないかな。




次回は8 /19 (土) 放送!


 

 




 

 

〈おしまい〉

 

 

【番組後記】

 

読むドラマcase51・52 の『私の家政夫ナギサさん』の回に引き続き、前後編の2回に分けてお送りした今回、いかがだったでしょうか?

しかしナギサさんはともかく、おしゃ子は30分枠のドラマだからね。ちょっと予想もしていなかった事態が起きたって感じかな。

 

それに今回も文字数が結構いっちゃってるんで長話は出来ないけどさ。早く読むドラマシリーズを執筆しまくってから、積もる話は、カステラのフロックTVの方でやりたいね。ではでは。

 

 

 

 

[今回のデータ]

SS画像 8点 約4530文字

下書きプレビュー この、[今回のデータ]が切れたくらいで済んだ。Twitterのツイート埋め込みをしたら、下書きプレビューが伸びるという現象があった。不思議だ。

 

〈次回お楽しみに〉