カステラ書房の毎日

〝令和きってのドラマウォッチャー〟阿倍カステラが所属する『カステラ書房』

読むドラマ□ 『おカネの切れ目が恋のはじまり』第1話 やっぱり触れときたい松岡茉優さん!【お試し?版】 case85

f:id:gklucky:20200918104426p:plain

□TBSテレビ『おカネの切れ目が恋のはじまり』

2020年9月15日(火) より放送スタート! 

毎週火曜 夜10時〜  

記事は9月15日(火) 放送の第1話より


 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日 カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 





『おカネの切れ目が恋のはじまり』第1話


「ゆく河の流れは絶えずして

しかももとの水にあらず

淀みに浮かぶうたかたは

かつ消え かつ結びて

久しくとどまりたるためしなし

世の中にある人とすみかと

またかくのごとし」


ドラマ冒頭からおごそかにゆったりと、『方丈記』の書き出しを読み上げる渋い声は猿渡富彦役の草刈正雄さん。



その流れで登場する主人公・九鬼玲子(松岡茉優)の只者ではないかんじが、オープニングシーンからありありにあふれ出てる。




店前に行列が出来ている大人気の和菓子屋さん。その列に並ぶ玲子。多くの客がここぞとばかりに大量に買っていく中で、順番訪れた玲子が注文したのは、「くるみクッキーをバラで一枚」。すかさず店員が「それから」と続けての注文を聞くが、「以上で」と答える。


店員がいぶかしげに「以上で?」と聞き返しても、「以上で」と平然と答えお代130円分の硬貨をお会計のトレーに綺麗に並べる。




そのくるみクッキーをベンチに座って食べる。

〝曇華殿〟という文字が見えるお寺の前。ということは鎌倉の浄智寺本殿・曇華殿かな。にしてもTBS 火10のドラマ、前作『私の家政夫ナギサさん』(主演 多部未華子 2020年7月-9月)の舞台が横浜市だったし、神奈川づいてるね。まあ、玲子の職場の玩具メーカー・モンキーパスは東京だけどね。



くるみクッキーを一口食べての玲子の台詞、「善き」にハートを鷲掴みされる感覚を覚えた。(冒頭の画像)




「土曜の午前中におめざのおやつとアイスほうじ茶。金曜までの私にお疲れ様。二連休こんにちは。ああ、善き。ありがとうくるみクッキー。ありがとう130円」

文字だけでは伝わらないよね。この清廉なる可愛さ。



この台詞の言い回しも独特で、一気に九鬼玲子の世界観に引きずり込まれる。

九鬼玲子を演じてる松岡茉優さんってほんと、役の入り込み方がスゴいよね。


たとえば火10ドラマ前作の主役・多部未華子さんとかは「女優・多部未華子」っていう存在感がスゴいの。だから新ドラマが始まってもその役が観る側に伝わってくるまである一定の時間がかかるような気がする(あくまで個人の見解)。これは良い悪いの話じゃなく、役者としてのタイプの問題かな。


そういう意味でいうと松岡茉優さんは違ってて。新ドラマの役で登場した際に、観る側に「はじめまして」な緊張感がある。そして今回のように、このくるみクッキーを食べ口にする台詞で一気にその緊張感をほぐしてくれる。



こうなると、「なんか良い」「好きかも」って、恋の予感にも似た感覚になるよ。

これは良いドラマなんじゃないかなっていうワクワクと、期待感に胸が躍る。




玲子は母・サチ(南果歩)が経営する民宿に住んでいる。とはいってもその部屋は離れ。四畳半ほどの部屋にはほとんど物がない。今でいうところの〝ミニマリスト〟か? ってかんじだけど、玲子は〝清貧女子〟ということらしい。

清貧=富を求めず、正しい行いをしていて貧しいことの意。



サチ「だいぶ念入りに掃除してたね」

玲子「今日はお迎えの日だから」


サチ「とうとう決めたんだ。一年越しの恋の相手とやっと結ばれるのね〜」


その玲子の恋の相手とは雑貨店で売られている猿の絵が描かれた豆皿。清貧女子の玲子は、この豆皿を買うまでに一年の期間を要し、その間に何度も雑貨店を訪れ店の外からガラス越しに豆皿を眺めてきた。



でも一つだけ言えるのはこういう一点モノは一期一会。欲しいと思ったときに買っちゃわないとね。

案の定、その一点モノの豆皿は玲子の目の前で猿渡慶太(三浦春馬)によって買われてしまう。一年もの間、「買う」「買わない」と考えた末の決断。手にするはずだった豆皿。


その豆皿を買って店を出ていく慶太の背中をみつめながら、「心静かに、心静かに」とつぶやき気を落ち着かせる玲子。



で、慶太は玲子が勤務するモンキーパスの社長・猿渡富彦(草刈正雄)の息子で、のちに教育係を任されるという展開になる。







◇サチの経営する民宿「みずよう館」


玲子は早乙女クリス健(三浦翔平)のことが好きらしい。

民宿にて、母・サチが「ほら見て玲子。健ちゃん出てる!」と、テレビ出演している早乙女を見て興奮してるのに対して、玲子は至って冷静かつ迅速にテレビ前に移動し、なにやらメモ紙を手にしてその番組を見る。



早乙女クリス健は31歳。公認会計士ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、美しいルックスと確かな知識で数多くの奥様方を魅了し続けるお金のスペシャリスト。自身が執筆した「Think Money」は大好評につき重版出版。最近のマイブームはワイン。


出演している情報番組のテロップでそう紹介されている。



輝いている人はお金の使い方が上手いという話の流れでコメントする早乙女。


「お金というのは使い方によって人間性が現れますので、つまりはお金の使い方=生き方そのもの。美しく生きるためには美しく使いたいですよね」



f:id:gklucky:20200918111152p:plain

その言葉に一瞬口角を上げて柔らかな表情になり静かにうなずく。玲子はあまり表情を変えないタイプの女子のようだが、この小さな表情の変化で早乙女に対する思いが伝わってくる。つつましやかに思い慕うという行為が可愛らしい。






◇モンキーパス 経理


新人教育係として慶太に、「お金のことを0から100まで教えてほしい」と経理部 部長・白兎吉明(池田成志)にお願いされた玲子。

部長に言われた通りに指導するが、そもそもとんでもない浪費癖があり金銭感覚がズレてる慶太に手を焼く。

でもこの慶太に対する態度が至って冷静なんだよね。ここが玲子のおもしろさかな。





お昼休憩。お弁当を食べた後、草餅を口にした玲子がまた「善き」と一言つぶやく。



玲子(心の声)「ひとときの安らぎ。鼻に抜ける草原の香り。ああ、善き」


f:id:gklucky:20200918113951p:plain

「ありがとう草餅 ありがとう60円」


その後、ランチを買いに行ってた慶太が戻ってくる。

その弁当の数は3つ。目にしたものを手当たり次第に買ったのだ。飲み物もコーヒーを3つ。ホットとアイスに、スイーツ系のものまで取り揃えて買ってきてる。


玲子(心の声)「この人はたぶん。これまで出会ったことがない種類の、バカっ!」



慶太「九鬼さんって、顔かわいいのにポーカーフェイスだよね」


玲子(心の声)「こんな人が次期社長になったらうちの会社は…。私の平穏で静かなる暮らしは…」


会社がダメになっていく様を妄想する玲子。



玲子「このランチにかかったお金、いくらですか? 計算してください。今すぐ」


玲子は慶太にレシートを出させて計算する。





玲子「辞退させてください。ランチに5800円も使う人の教育係なんて私にはできません。どうか他の方に」

と、白兎部長に頭を下げる玲子。


その背後ではそんなことはお構いなしにデザートを大量に買ってきた慶太が経理部の面々に配ってる。

社長からカードを止められてしまっている慶太は、この買い物によって手持ちの現金がなくなったと嘆く。



そんな慶太に「お母様から預かった」と白兎部長が風呂敷に包まれた荷物を渡す。

その風呂敷の中は菓子折で最中が入ってて、その最中の底には現金(推定300万円ほど)が敷き詰められてる。



f:id:gklucky:20200918132024p:plain

越後屋⁉︎」


事前にCMで何度も見たけど、この「越後屋⁉︎」のツッコミは強烈におもしろい。



目をまん丸くして、驚いてるような怒っているような玲子が席を立ち経理部を出ていく。そこで、


「イライラしない。うちはうち。よそはよそ。心静かに、心静かに」と繰り返すが、到底〝心静かに〟とはなりそうにないくらい興奮している。




さてさて。
新ドラマの第1話という事もあって、今回はこの辺りで終わりにしよう。

どちらにせよこのペースで書いてたら一記事分では終わらずに、ま〜た前後編の二部構成にしなくちゃなんなくなるよ。


それにまだね、見逃し配信とかで見られるからさ。

とにかくラストがめっちゃおもしろいんで、観た方がいいと思う。〝令和きってのドラマウォッチャー〟がおすすめするよ!







〈おしまい〉




【番組後記】


今回は「読むドラマ」シリーズとしては【お試し?版】なので、こんな感じかな。


今後はリクエストとかも受け付けていきたいので、このドラマが好きだっていう人からのリクエストを待ってます。たとえば第2話放送直前に今回の続きとして【後編】を公開したりね。


〝快速の執筆家〟が必要に応じてすぐに記事を執筆します。


ちなみに〝最速の執筆家〟から「快速」に変更になりましたので、事後報告させていただきます。

再び〝最速の執筆家〟と呼ばれるようになることを目標にこれからも執筆を続けて参ります。




〈次回お楽しみに〉


 

 

読むドラマ□ 『ホクサイと飯さえあれば』八食目 友情のモチモチ羽根付き餃子 【だよね?な後編】case84

f:id:gklucky:20200917132430p:plain

MBSテレビホクサイと飯さえあれば

(2017年1月-3月放送 主演 上白石萌音

MBS  2020年7月23日 再放送スタート 

毎週木曜深夜0:59〜

記事は9月10日(木) の八食目(第8話)より

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日 カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 

 

 

 

☆八食目の【前編】をまだお読みでない方はこちら 

castella-a.hatenablog.com

 

 

 

 

 

ホクサイと飯さえあれば』【後編】

 

 

◇ブンの家 台所

 

「ジュンちゃん。ロールキャベツ作ってからトマトにハマってるんだよね。だからトマト入り餃子なんてどうかな。餃子のタネと一緒にトマトとチーズを入れて包むの」

 

 

台所で一人、冷蔵庫の扉を開けたまま〝ブン〟こと山田文子(上白石萌音)は独り言を言ってる。

しかもこの流れで〝エア クッキング劇場(食べるのみバージョン)〟となる。

 

「パリっと香ばしく焼けた羽根付きトマトチーズ入り餃子をザクっ!」

 

「う〜ん。パリパリもっちりの皮から肉汁とトマトのジュースがじゅわ〜。チーズがとろ〜りでおいしさの三重奏が広がるよう」

 

やはり気持ちが乗らずいつものようにはいかない。目の前にその情景が浮かばない。エア クッキング劇場は不発に終わる。

 

 

ブンは間髪入れずに、ナギや柑田川の好みに合わせたオリジナル餃子も考えて、声に出してあたかも会話してるかのように独りごちる。

 

 

 

「なあんて。食べる人を喜ばせたい。幸せにしたいって気持ちが料理を魔法にするんだね」

 

 

 

「その魔法で友達ができた。けど私の心にずっと魔法かけてくれてたのはホクサイ」

 

 

 

f:id:gklucky:20200917093420p:plain

「ホクサイだったんだね」

 

 

ホクサイを抱きしめ、ブンはホクサイが言ってくれたことを思い返す。

 

 

「たまには誰かと一緒の方が楽しいと思わんでござるか?」

 

「誰かのために料理をするのも、いいもんでござるよ」

 

 

 

それまでずっと、料理は自分のために作るのだと言っていたブン。

誰かのために料理を作ること。それを誰かと一緒に食べること。その楽しみを教えてくれたのはホクサイだった。

 

 

ホクサイの言葉を胸に、ブンは食べてくれる人のことを思って一つ一つ心を込めて餃子を包む。(冒頭の画像)

 

 

「できた」

 

f:id:gklucky:20200917100554p:plain

 

バックに流れてる鍵盤楽器のみで演奏されるバラード調な HY『HAPPY』が心にしみてきて、まさかね。餃子を見ながら涙するなんてね。思いもしなかったよ。

 

 

さっそくブンは、〝ジュン〟こと有川絢子(池田エライザ)に電話する。

だがジュンはその電話を取らない。

 

「ジュンちゃん、さっきはごめんなさい。うちに来て一緒に餃子を食べませんか? 」

すかさずメッセージにその想いを託す。

 

 

 

家を飛び出してジュンを探すためにブンは走る。

「ちゃんと言えなかったけど私は絶対、ジュンちゃんに嘘なんかついたりしないよ」

 

ジュンと初めて出会ったパンケーキのカフェ。

ジュンと初めて言葉を交わしたパン屋さん。

「ジュンちゃんがそう思ってなくても、私はジュンちゃんのこと親友だと思ってます」

 

 

荒川の土手をブンは走る。

 

 

 

 

 

f:id:gklucky:20200917112659p:plain

「魔法使いさん、お名前は? 私は有川絢子。糸へんに食べものの旬、であやこ」

 

荒川の土手でジュンと自己紹介をしたことを思い返す。

走りながら、息を切らしながら、ブンはその時の言葉を口に出す。

「私も〝あやこ〟文章の文に、子であやこ」

 

荒川の土手でジュンの名前を呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

◇ブンの家

 

結局ジュンを見つけることはできず、ブンは肩を落として帰宅する。

 

すると、「わっ!」といたずらにブンを驚かすいつものナギがいる。

「ブン、ラップしてないから餃子カッピカピになってんぞ」

 

 

居間には、二人が並んで座ってる。

 

柑田川「おじゃましてます」

ジュン「おかえり。どこいってたの?」

 

ブン「どうして。みんなここにいるの?」

 

ジュン「どうしてって? 餃子食べにきたに決まってるでしょ」

 

ブン「うあ〜ん。ジュンちゃ〜ん」

ジュンに抱きついて泣く。

 

ジュン「私だって。ブンちゃんがそう思ってなくたって。なにがあったって、ブンちゃんのこと親友だと思ってるよ」

 

ナギ「いちいちめんどくせえな、女って」

 

柑田川(もらい泣きして)「どっちもかわいすぎる」

 

 

 

 

f:id:gklucky:20200917103819p:plain

ナギ「男も大概か」

 

 

そして、餃子パーティーは始まる。

その前に餃子を焼きます。

 

 

「山田家伝承 モチモチ羽根付き餃子」

 

f:id:gklucky:20200917113342p:plain

「せーの!」とひっくり返すと見事に焼き色のついた羽根付き餃子が完成!

「お〜〜」っとみんなで歓声を上げる。

 

 

 

 

「ホクサイ。今まで本当にありがとうね。寂しいけどみんながいてくれればきっと大丈夫。私、がんばるから」

 

 

 

 

 

「ほんとうにそうでござるか」

 

ブン「ホクサイ?」

 

 

てっきりこれでホクサイからも卒業かと思ってた。確実にそういう流れだった。

それだけにここへきてのホクサイの決めセリフが心を打つ。

 

 

 

ホクサイ「あ〜、肩凝った。6時間が限界でござったな」

 

 

f:id:gklucky:20200917113832p:plain

ブン「え? ホクサイ。ホクサイ〜」

ホクサイを抱きしめ、「なんで? なんで黙ってたの?」

 

 

 

ホクサイ「その答えはブンがちゃんと見つけたでござろう」

 

ナギ「ったく。手がかかるよなブンは」

 

ホクサイ「ほんとにそうでござる」

 

 

 

「う〜ん、もう」とホクサイをさらに強く抱きしめるブン。

 

ホクサイ「ブン! 餃子が冷めても良いのでござるか」

 

 

 

ホクサイに言われ、すぐに食卓につくブン。ここで「待ってました!」なセリフを言い放つ。

 

 

「山田ブン 自論138」

 

f:id:gklucky:20200917111141p:plain

「できたての美味しさ逃すべからず」

 

ホクサイ「いつの間に3ケタだっけ?」

 

 

全員で「いただきまーす!」となって、ブンがそれぞれの好みに合わせて作った餃子を、それぞれが幸せそうに口に運ぶ瞬間までの、いつもながらの寸止め食事シーンとなる。

東京の夜景をバックに全員の「おいしい〜」の声が重なる。

 

 

 

 

ブン 語り

「この街にきてもうすぐ1年。出会いと料理の魔法は私をほんのちょっとだけ大人にしてくれた。とはいえ素敵女子大生の道のりはまだまだ遠い。画力に女子力、課題がたくさん」

 

 

 

 

翌日の朝を迎える。

 

ジュンも、柑田川も、ナギも。みんなして居間で雑魚寝してる。

昨夜はみんな満腹になって、そのまま寝ちゃったってことだよね。

 

 

飛び起きてバイトに行かなきゃと慌てるジュン。学校に行かなきゃと慌てる柑田川。まだ早いよと起きようとしないナギ。

 

 

そんな三人に朝ごはんを食べることをすすめるブン。それはもう、命令に近い。

 

 

ブン「朝ごはんを制すものは一日を制す」

 

 

言われたとおりに従う三人。

その三人には幸せな朝ごはんが待ってる。それは幸せな一日に直結してる。

 

 

 

「これから先どんなことが待ち構えていようとも、ホクサイと飯とみんながいれば私は絶対大丈夫。だよね、ホクサイ」

 

 

 

f:id:gklucky:20200917110149p:plain

「私の頭の中ではもう メニューは出来上がってるの」

 
 



上白石萌音さんが出演した『沸騰ワード10』を題材にした回はこちら 

castella-a.hatenablog.com




まずはテクニカルなことを言うと、前半重めにスタートしたストーリーからの後半の畳みかけがスゴい! 最終話ってこともあって、もうそれは最上級にスゴかった。


オープニング前にブンによって封じられたホクサイの決めセリフ「ほんとうにそうでござるか」が、ラストのホクサイ復活の際のセリフになってたり、オーラスでのブンの語り「〜だよね、ホクサイ」で終わると見せかけての、ブンの決めセリフ「私の中ではもう、メニューは出来上がってるの」

 

 

視聴者が予想もしなかったであろうタイミングで、それらの名セリフを放り込んでくるあたりがスゴいよね。もうとっくに感動してるのに、これでもかってくらいに感動がさらに増幅した。

 

 

モノに対して人並外れた愛着をもって、そのモノを擬人化して描かれるストーリーはあるだろうけど。

 

始めは〝逃げ〟だったかもしれないその言動が、こうしてブンの成長につながってるのだから、ラストでホクサイとお別れをする理由なんてなかったんだ。

 

「その答えはブンがちゃんと見つけたでござろう」とホクサイは言った。

ブンがその答えがわかったのだから、この先もホクサイと上手く付き合っていけるはず。

 

ホクサイと飯さえあれば」って言ってたブンが、最後には「ホクサイと飯とみんながいれば」って言ってるんだからね。

 

 

これ、最高のドラマだよ。

再放送じゃなく今年のドラマだったら「カステラのドラマ大賞」のグランプリを獲ってただろうね(それはどーでもいい話)。

 

 

これまでホクサイと飯さえあれば関連の記事を読んでくださったみなさん、ありがとうございました!

 

「読むドラマ」シリーズでも大人気でした。

このドラマが終わっちゃってガクンと読者が減ってしまうのもさみしいんで、何かしら別の題材を見つけてもらえたら嬉しいです。

そのために毎日、〝快速の執筆家〟は執筆しつづけますので。ではでは。

 

 



〈おしまい〉

 

 


【番組後記】

 

先日の『私の家政夫ナギサさん』に続き、またしても人気コンテンツが終了してしまった。

 

まあ確かにホクサイと飯さえあればの記事は人気だったけど、それはどうも上白石萌音さんのファンによるものらしい。

 

本日9月17日(木) 13時現在。

はてなブログ機能「注目記事」の1位が『阿倍カステラの「テレビ買ってよ」』の、バラエティー番組『沸騰ワード10』に上白石萌音さんが出演した回だということが証明してる。

 

しかもホクサイと飯さえあれば七食目の回が2位で、上白石萌音さんのワンツーフィニッシュとなってるし。

 

 

その動向に今後も注目しながら、これからも良い記事が書けるように毎日を積み重ねていきたい。

 

 



 

〈次回お楽しみに〉

 

 

 

 

 

読むドラマ□ 『ホクサイと飯さえあれば』八食目 友情のモチモチ羽根付き餃子 【だよね?な前編】case83

f:id:gklucky:20200916125930p:plain

オープニング ブン

「やっぱり私には無理だったんだよ。誰かと親友になるなんて」

 

MBSテレビホクサイと飯さえあれば

(2017年1月-3月放送 主演 上白石萌音

MBS  2020年7月23日 再放送スタート 

毎週木曜深夜0:59〜

記事は9月10日(木) の八食目(第8話)より

〈注〉再放送の日時は地域によってばらつきアリ

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日 カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 

 

 

 

☆過去記事、六〜七食目はこちら 

castella-a.hatenablog.com

castella-a.hatenablog.com

 



 

 

ホクサイと飯さえあれば』八食目

 

 

さて、今話でラストかあ(感慨深い)。

これで聞き納めとなる、毎度お馴染みのホクサイの語りから始めましょう。

 


「人見知りで話しベタ。ただし料理にはやたらこだわりのある女子大生・山田ブン。

上京し約1年が経過し、今では友人・ジュンの恋のアシストをするまでに成長した彼女の周辺はようやく女子大生らしい華やぎを見せたかに思えたのだが…。

彼女が何かに気づく時、そこには必ず拙者・ホクサイと飯があるのでござる」

 

 


 

◇ブンの家 台所

 

「強力粉〜と薄力粉〜♪ 熱湯お塩を加えたら〜♩ まとめてもちもちこねましょう〜♫」

 

「朝っぱらからポップなチューンでアゲアゲでござるな」とホクサイに突っ込まれる〝ブン〟こと山田文子(上白石萌音)。

即席で歌ったとは思えない完成度の歌を口ずさみ生地をこねてる。上白石萌音さんのCDにボーナストラックとして入れて欲しいくらいの良い歌だ。



 

ブンが何を作ってるかというと、

ブン「山田家6人分の幸せのタネなのでーす!」

 

ホクサイ「ということは」

ブン「今夜、我が家にて第19回チキチキ餃子大会を開催いたします」

 

ホクサイ「なんと! 山田家総出で上京してくるとな」

ブン「うん。そうなので〜す」

 

めちゃめちゃうれしそうなブン。


餃子の皮の生地の仕込みはこれにて完了。

 

 

 



 

◇千住大学

 

ブンがキャンパス内のカフェに立ち寄ると〝ジュン〟こと有川絢子(池田エライザ)がいる。ジュンはどうやら機嫌が悪そう。

 

 

ジュン「ブンちゃん、私に隠してることあるよね?」

 

ブン「もしかして? じゃん! 山田家第19回チキチキ餃子大会…」

テンションアゲアゲで発表してる最中のブンに、二つ折りにした紙を渡すジュン。

 

ブンはその紙を開く。

それがこれ。いつかのやつね。

 

 

f:id:gklucky:20200916120343p:plain

ブン「ん? これ、前に私が書いたスケッチ」


ジュン「それ、ロウちゃんだよね」

ブン「え?」

ホクサイ「ロウちゃ…」

 

 

 

ブン「あーーっ!」

ホクサイ「あーーっ!」

 

ホクサイ「河原で出会ったさえないジャージ男とロウちゃんが、ま、ま、まさかの同一人物⁇」

 

 

 

ブン「あの時の人って。ロウちゃんさんだったんだ」

 

ジュン「前から知り合いだったんだね」

 

ブン「知り合いっていうか。たまたま土手にいて、スケッチのモデルをお願いしたことがある」

 

ジュン「どうして隠してたの」

 

 

f:id:gklucky:20200916122424p:plain

ブン「隠してたも何も。今、ジュンちゃんに言われて初めて、ロウちゃんさんがあの人だって気づいたから」

 

ジュン「そんなの嘘だよ。こんなイケメン覚えてないわけないじゃん」

 

 

ホクサイ「今、さりげにノロケたでござる」

 

ジュン「ブンちゃん。私に嘘ついてたんだ」

 

ブン「私、ほんとうに」

ジュン「私、ブンちゃんのこと親友だと思ってたけど。違ったみたいだね」

 

立ち去るジュン。呆然と立ち尽くすブン。

 

 

ホクサイ「ブン! ここは追いかける場面でござるぞ。ブン!」

 
 
 
 
 

◇ブンの家

 

ホクサイ「どうしてああいう大事な場面で黙りこくるでござるかな?」

 

ブン「何を言っても信じてもらえなそうだったから」

ホクサイ「落ち着いて話せばちゃんと伝わるでござる。男がらみのいざこざは放置するとこじれるでござるよ」

 

 

ホクサイのアドバイスも聞かず、ブンは餃子大会の準備を始める。

 

ホクサイ「そんなことより今はジュンちゃんの誤解をとくのが先でござろう」

 

ブン「やっぱり、私には無理だったんだよ。誰かと親友になるなんて」(冒頭の画像)

ホクサイ「この後に及んでまだそんなこと言うでござるか」

 

 

 

ブン「いいの! 私にはホクサイと飯さえあれば。ほんとうにそうでござるからね」

 

 

いつものオープニング前の決め台詞、「ほんとうにそうでござるか?」をブンに封じられたホクサイが、テーブルの上でコテンと倒れる。

 


なに? この違和感

最終話での異変⁉︎



 

そのままオープニングとなり、OP曲、HY『HAPPY』が流れる。

 

 

 

 

 

 

八食目

友情のモチモチ羽根付き餃子

 

 


◇ブンの家


「えーーっ!」

お母さんからの電話に驚くブン。父が階段を踏み外し骨折したため上京を取りやめたとの連絡。

 

 

ブン「もう、大量の餃子仕込んじゃったよ〜」

 

骨折したお父さんよりも仕込んだ餃子が気がかりなブン。お母さんからはエンジョイキャンパスライフのチャンスだと、お友達誘って餃子パーティーをやりなさいと提案される。毎度ながら娘に〝エンジョイキャンパスライフ〟を送ってほしいと願うお母さん。

 

 

ブン「餃子大会中止だって」

 

いつものように話かけるがホクサイの返事はない。

 

ブン「ねえ、聞いてる? そうですか、だんまりですか。いいよ、私ももうしゃべんないから」

 

拗ねてそっぽを向くブンだが、「チラッ」と擬音を口に出してホクサイを見る。さらには「え〜い、こうしてやる〜」とホクサイにくすぐり攻撃を仕掛ける。

 

 

 

f:id:gklucky:20200916132727p:plain

「どうだ どうだ どうだ」

 
 

そこへ「なにやってんの?」とナギ(桜田ひより)が登場する。

 

ブン「ホクサイ。なんか、急にしゃべんなくなっちゃった」

 

ナギ「ホクサイって、あのぬいぐるみ?」

 

ブン「ぬいぐるみ?って。ナギくんから理由を聞き出してくれないかな?」

ナギ「ブン!(ブンの両肩に手を当てる)しっかりしろよ。ぬいぐるみはしゃべんないから」

 

ブン「そういう冗談いいから」

ナギ「それはこっちのセリフだよ。なんかうまいもん食わせてもらおうと思ってきたのに。帰るわ」

 

ブン「え? ちょっと待ってよ」

ナギ「ブン、疲れてんだろ。今日はもう寝ろ。じゃあな」

そのまま帰ってしまう。

 

 

 

 

ブン「ナギくん、なに言ってるんだろうね。自分だってホクサイといろいろしゃべってたくせに。ねえ」

 

ホクサイにしゃべりかけるが無言のまま。

 

 

 

ブン「あっ、わかった! ナギくんと2人で私のことからかってるんでしょ。あ〜もう、そういうの引っかかりませんよーだ。ホクサイはただのぬいぐるみじゃないってことはジュンちゃんに聞けばわか…」

 

ジュンに連絡を取ろうとするブンの手が止まる。

 

ブン「え? こういうのやめよう。ホクサイ。いい加減怒るよ」

 

テーブルの上で転げたままのホクサイをきちんと座らせるが、ブンが手を離すとまたコテンと倒れる。

 

 

f:id:gklucky:20200916134705p:plain

「嘘 だよね?」

 




◇どこかのカフェ

 

パンケーキを食べにきたジュンと、〝ロウちゃん〟こと柑田川永太郎(前田公輝)。

 

柑田川「今日は彼女こないの?」

ジュン「えっ?」

 

柑田川「いつも一緒にいるからさ」

ジュン「別にいつもじゃないし。あのさ、ロウちゃん。ロウちゃんが好きなのって、しっとり系じゃなくてふわふわ系だった?」

 

柑田川「えっ?」

 

明らかに柑田川はふわふわ系=ブンを連想して驚いているが、ジュンが聞いたのはパンケーキについての事。動揺する柑田川を見て何かを思うジュン。

 






 

◇ブンの家 台所

 

しゃべらなくなったホクサイを抱きかかえながら、餃子大会中止に伴う問題についてブンが一人二役で話し合ってる。

 

 

 

ブン「私、けっこう包むの上手いんだよ。ほら、ね?」

 

餃子の包み方のコツを一人で解説するブン。作業をしてる手が止まる。

 

 

ブン「おかしいなあ」

 

 

f:id:gklucky:20200916141214p:plain

「全然 魔法きかないみたい」

 

ブン「私、魔法がなくなったら何の取り柄もなくなっちゃう」

 

ホクサイを抱きしめながら「ジュンちゃん、餃子好きかな?」とつぶやく。ブンは事あるごとにジュンを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

◇再び どこかのカフェ

 

ジュンはジュンで、ブンとのことが気になって食欲がなくなってる。あのジュンがパンケーキ食べ残してる⁉︎

 

柑田川にも、「お前がパンケーキ残すなんてめずらしいな」と言われてる。

 

 

f:id:gklucky:20200916142603p:plain

ジュン「前はもっと美味しかったはずなんだけどな」

 

ブンと一緒に食べに来た日のことをスマホで画像を見ながら思い返すジュン。

 
 
 

今話はこれまでと違くて、話がちょっと重たい感じ。

恋の三角関係はこじれ、ホクサイがしゃべらなくなるというその状況からこの先どう展開するのか? 後半にますます期待がかかる。

 

ということで、今回はここまで。

やはり一記事分では無理でした。30分枠のドラマとしては異例の二部構成に変更!

 

【後編】へ、続きます!

 

 

 

 

〈おしまい〉

 

 

【番組後記】

こちらも後編にて。

 

 

〈次回お楽しみに〉

 
 
 

 

読むドラマ□『私の家政夫ナギサさん』新婚おじキュン! 特別編 面白いにもほどがあるよ!case82

 

f:id:gklucky:20200915143013p:plain

□TBSテレビ『私の家政夫ナギサさん

 2020年7月7日(火) スタート!

毎週火曜 22:00〜

記事は9月8日(火) 放送の「新婚おじキュン! 特別編」より

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

  2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 


 

 

☆最終話の記事は「読むドラマ」史上初のなんと三部構成‼︎‼︎

castella-a.hatenablog.com

castella-a.hatenablog.com

castella-a.hatenablog.com

 

 

 

 

 

私の家政夫ナギサさん』新婚おじキュン! 特別編

 

 

「ナギサさんのせいです!」

「なんでですか?」

 

マンションの外までケンカする二人の声が響いてきて、ゴミ出しで外に出た田所優太(瀬戸康史)も驚いてる。

 

 

相原メイ(多部未華子「もうナギサさんの言うことは聞きません」

鴫野ナギサ(大森南朋「そうですか」



 

メイ(心の声)「結婚して1ヵ月。慣れない新婚生活のなかで、お互い少しずつたまってきた鬱憤がついに爆発しました」

 

 

 

f:id:gklucky:20200915093514p:plain

メイ「私は毎朝、アラームは爆音じゃないと起きられないんです。でもナギサさんが心臓に悪いって言うから、仕方なくボリューム下げたら案の定寝坊です」

 

ナギサ「私は少し下げていただければよかったんです」

 

 

 

メイ(心の声)「寝過ごした自分が悪いのはわかっている。でもつい自分のペースが乱されたことに腹が立ってしまったのだ」

 

 

ナギサさんがメイに言いたい事はたぶん山ほどあるんだろうけど、この朝には一先ずシャツや靴下を裏返しのままに洗濯に出さないでほしいということと、ペットボトルは捨てる前にすすいでラベルを剥がしてほしいということと、お風呂は最後に上がったら換気扇を回してほしいということ。

 


口ゲンカの反撃に出るメイの方には、あまりナギサさんの落ち度は思いつかないよう。イビキがうるさいというのと、「早く寝なさい」とか言って自分を子供扱いするなということくらいしかない。

 

とりあえず出勤前という事もあって一時休戦。メイは先に仕事に出かける。


そして、これまでのダイジェストがスタートする。



☆ちなみに今回の記事は、そのダイジェストの合間に流れる最終話のその後のストーリー部分について触れていきます。

 

 

 

 

 

 

◇薬膳居酒屋 百薬の長

 

 

f:id:gklucky:20200915102852p:plain

これが陶山薫(高橋メアリージュン)が頼んだ「薬膳コブサラダプレート」

これいいね。このお店行きたい。

 

 

堀江耕介(岡部大・ハナコ)が頼んだのは「薬膳火鍋ラーメン」。休みの日は一人で遠出してラーメン食べに行ったり、自宅でも鶏ガラスープやチャーシューから仕込み、麺も手打ちしラーメンを作ると話してる堀江。無類のラーメン好きのよう。

 

 

堀江「なんか今日の相原、いつも以上にガツガツ仕事してたけど、なんかあった?」

「旦那さんとケンカ中なんだって」

堀江「そういうことか」

 

 

それにしてもこのツーショットが面白い。会話もはずんでるし相性も良さそう。

最終話で、薫が落としたイヤリングに堀江が気づくという、〝運命の人は意外と近くにいる〟的な面白急接近のくだりもあったからね。その続きみたいな感じ。

 

 

なんで結婚できないんだろうと愚痴をこぼす薫に、堀江が冷静なる分析とツッコミで的確なことを言ってるのが印象的だ。

 

 

「素敵な人はいっぱいいるんだけどね〜。怖いのかな? あたし」

 

 

f:id:gklucky:20200915103259p:plain

 

「ねっ怖い? ねっ怖い?」

 

堀江「陶山は性格も明るいし、綺麗だし普通にいいと思うけどね」

「なに? 今、告白した?」(冗談っぽく)

 

堀江「いやいやいや。結局陶山のなかで、まだ結婚したいって気持ちが育ってないんじゃないのかな」


「そっかあ。焦ってるだけで気持ちが追いついてないのか」

堀江「うん。そばで見てる感じだとそうなのかなあって」

 

その堀江の言葉にピンとくる薫。


ホーリーさっきあたしのことなんて言った?」

堀江「陶山は性格も明るいし、綺麗だし」


「そのあと」

堀江「まだ本当に結婚したいって気持ちが育ってないんじゃないのかな」


「そのあと」

堀江「そばで見ている感じだとそうなのかなあ」


「ひゃあああ!」(大口開けてビックリ!)

 

「結婚するなら私のことをちゃんと見てくれる人がいいなって」と自分がメイに語ったことや、先ほども触れた最終話でのイヤリングの件を回想する薫。からの〜。

 

 

「好き!」

 

この「好き」まで到達するスピードがえらく早いのよ、薫さんは。根っからの恋愛体質なんだろうね。

白昼堂々、その薫さんによる音速の告白劇! のパートはここまで。

 

 

 



 

 

天保山製薬横浜支店

 

現在、育休を取っている馬場穣二(水澤紳吾)さんとパソコン画面を通してビデオ通話をする古藤深雪(富田靖子)。

 

 

f:id:gklucky:20200915140003p:plain

「育休延長の件は本社に伝えておきましたから」と伝える古藤支店長。


 

営業の基本とか手順をまとめた〝馬場データ2020 extra edition〟を送ってくれる馬場。

 

北横浜エリアのリーダーになりたての頃のメイに授けたこの馬場データ。当時とても役に立ったもの。


 

古藤「うれしい。馬場さん。さっそく社内で共有させてもらうわね」

 

このあと、表情をひとつも変えない馬場を見て古藤支店長は「馬場さん固まった? あれ、赤ちゃん動いてる。馬場さん!」とノートパソコンの画面をパタパタ動かしたり叩いたりするという小ボケをみせる。

 

赤ちゃんが動いてるのに馬場さんだけが単体で固まるような通信状況なんてありえないでしょ! っていうね。

たまらず馬場さんも「あっ、こういう顔です」と発言し、馬場いじりパートはここまで。

 

 

 

 



 

◇メイのマンション

 

メイの住戸のドア前で鍵を失くし探すナギサさんに、ちょうど帰ってきた田所が声をかける。

 

一旦、田所宅に招かれたナギサさんはメイと夫婦ゲンカをしたことを田所に話す。

 


ナギサさんの話を聞いて、「へへっ」と笑う田所。

 

田所「ちゃんと上手くいってるようで安心しました。それはケンカではなく、ただのノロケです」

 

 

2時間におよぶダイジェストを最終話のその後のストーリーでつないでいく今回のSP。その肝となる新婚夫婦のケンカを〝ノロケ〟と言い放つ田所さん。

 

ドラマ制作側はそれで引っ張ってんだから、それは言わない約束って感じなんだけど。

田所さんだって二人を近いところで見てるからわかるんだろうね。

 

 

 



 


◇福岡のどこかの居酒屋

 

天保山製薬 福岡支店長・松平慎也(平山祐介)と瀬川遙人(眞栄田郷敦)の二人がビールを飲みながら食事をしてる。

 

ここでの見どころは、なんといっても〝あかりんビーム〟だろうね。

 

松平支店長の前で天馬あかり(若月佑美)からのテレビ電話を取った遙人。

 

 

画面に天馬あかりが現れるや否や、

 

 

f:id:gklucky:20200915130541p:plain

「あかり〜んビーーム!」

 

 

「松平さん、これは違うんです」と大慌ての遙人。音量を下げるが声が漏れて聞こえる。

 

あかり「あれ? 遙人くん。やれって言うからやってんのに。毎回はずかしいんだからね」

 

遠距離恋愛中の二人が微笑ましいパートはこんなかんじでした。

 




 


 

◇メイのマンション

 

ナギサ「メイさん、今朝はすいませんでした」

メイ「私も朝から感情的になってしまって、ごめんなさい」

 

すぐに仲直りし、日々のちょっとしたことを一つ一つ話す二人。

 

夕食にはメイの大好きなオムライスを作ったナギサさん。

 

 

 

f:id:gklucky:20200915140044p:plain

「ケチャップは私がかけます」と、うれしそうに大きなハートマークをケチャップで描くメイ。それを見てナギサさんは照れる。

 

 

夕食後。

 

ナギサ「メイさん! ちゃんと表になってました」

メイの靴下を両手に持って報告するナギサさん。

 

 

f:id:gklucky:20200915134902p:plain

「私 やればできるんで」

ドヤ顔のメイ。

 

 

ナギサ「さすがです」

 

 

何でドヤ顔するのかもわかんないけど、ナギサさんの「さすがです」も意味わかんない。甘やかしすぎだね。するとメイは、

 

メイ「あっ、お弁当箱出すの忘れてた!」

 

 

ナギサさんに弁当箱は夕食の食器を片付ける前に出しておいてほしいと言われたばかり。こっそりキッチンのシンクに持っていくがナギサさんに見つかる。

 

 

 

ほんと二人のやり取りが面白いんだけどさ。

メイの「私、やればできるんで」って台詞も。かつて母・美登里より幼い頃から言われ続け、ドラマ冒頭ではいつも良い結果を出さないといけないというプレッシャーにさえなっていて、メイを苦しめていた言葉だ。

 

「私はお母さんになりたかった」と夢を語っていたナギサさんが、メイをここまで成長させたんじゃないのかな。少なくともその言葉を笑って口にするくらいには。

 

 

 

メイ(心の声)「こうして一歩ずつ前に進みながら。また一歩後退して。こんな私ですが、これからも末永くよろしくお願いします。ナギサさん」

 

 

 

ラストはジャッキー・チェン映画的な、エンドロールが流れるなかでのNG集もアリ。

 

 

様々なキャストのNGシーンが観られて満足。ほっこりと笑ってニヤけてしまう。

こんなSPがあって得した気分。

 




さてさて。

長らく『私の家政夫ナギサさん関連の記事を読んでくださったみなさん、ありがとうございました。

 

引き続き、お好みのドラマの記事を読んでもらえたら嬉しいです。ではでは。

 

 
 

〈おしまい〉

 

 

 

 

【番組後記】

 

このSPに関しては記事にするか微妙だったけど、書き始めてみると一記事分に十分の内容になった。

 

それだけ丁寧に描かれてきたドラマだってことだよね。これでもかなり書きたい事をカットした部分もあったし。

 

ナギサさんの元同僚・箸尾さんが心を壊すシーンが、TBSテレビ『凪のお暇』(主演 黒木華 2019年7月-9月)の大島凪が倒れるシーンと類似してるところとか、もっと話したかった。

 

あと、天馬あかりさんについてとか。馬場さんの育休についてとかね。話したいことはいっぱいだよ。

いいドラマだったから。

 

 

 

〈次回お楽しみに〉

 

 

読むドラマ□『私の家政夫ナギサさん』最終話 面白いにもほどがあるよ!case81【当然ながら?後編②】

 

f:id:gklucky:20200914134625p:plain

□TBSテレビ『私の家政夫ナギサさん

 2020年7月7日(火) スタート!

毎週火曜 22:00〜

記事は9月1日(火) 放送の最終話より

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

  2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 

 



 

☆【前編】【後編】がまだの方は、こちらを先にどうぞ

castella-a.hatenablog.com

castella-a.hatenablog.com

 




 

『私の家政夫ナギサさん』最終話【後編②】

 

 

天保山製薬 横浜支店

 

相原メイ(多部未華子)と陶山薫(高橋メアリージュン)がランチをしてる。

メイのランチはさっそく飲むゼリーに逆戻りしてる。

 

 

f:id:gklucky:20200913092958p:plain

「3日でクーリングか」

 

メイクーリングオフって言わないで」

 

「連絡つかないってのはよっぽどだよね。でも、〝トライアル離婚〟って新しいじゃん」

 

 

f:id:gklucky:20200913093115p:plain

出ました! メイの睨み。

 

この睨(ね)め付けるかんじ。怨念がこもってると言ってもいいような表情だ。

 

「ごめん、食べる?(自分の手作りランチをメイにあげる)でもメイの部屋が汚いこととか、家事が全くできないっていうのも向こうは知ってたわけだし。今更幻滅することはないと思うんだよね」

 

 

「ということはよ、ナギサさんのほうに問題があったんじゃない?」

メイ「ナギサさん?」


「たとえば、他に好きな人がいたとか」

メイ「え? それはないと思うけど」

 

「じゃあマリッジブルーとか」

メイ「男の人でもなるの?」


「なるよ。マリッジブルーに性別は関係ないから」

メイ「そうなんだあ」


「私だったら相手の会社に乗り込んででも理由を聞くけどね。モヤモヤしたままじゃ次にも行けないし」

メイ「う〜ん」

 

そこへ、「相原さん、相原さん」と瀬川遙人(眞栄田郷敦)が走り寄ってくる。

 

「阪本先生、5分だけ会ってもらえることになりました」と興奮しながら伝える遙人。

 

 

 

 

 

 

天明大学附属病院

 

阪本先生から出禁を言い渡された遙人。一日5通のメールを送り会ってもらえる約束を取り付けたのだとメイに話す。「もうすぐここを去るのに、相原さんたちに迷惑をかけるわけにはいかないので」と遙人。

 

 

メイ「そんなふうにチームのことを考えられるんなんて。瀬川、成長したね」

 

 

阪本先生と面談するメイと遙人。

一方的に怒鳴られ二人して謝る。阪本先生の取りつく島もない感じから、今回はこの辺でと退散しようとするメイだが、遙人はまだあきらめない。思いの丈を伝え阪本先生に理解を得る。

 


阪本先生が「肥後くんには礼を言っといた方がいいねえ。彼に言われなけりゃ、君たちに会うつもりはなかったので。あと、今度からアポのメールは簡潔にしてください」と最後には笑顔で、遙人の胸を拳でポンっと叩いて病室から出ていったんだけど。

 

阪本先生の言葉は自分が怒ってしまった手前の照れ隠しみたいなことだよね。肥後先生に対して自分も感謝してるんだよ。だから二人に「肥後くんに言われたから会った」なんて言ったんだよね。

 

 

 

 

 

 

◇メイのマンション

 

ナギサさんが出ていったと聞いて母・美登里(草刈民代)が娘を元気づけようと訪れる。

 

メイに結婚について指南する美登里。やがてキッチンの片隅に置いてあった紙袋を見つける。

 

メイが包装紙に包まれた箱を開けると中にはお揃いの食器が。

 

 

 

メイ(回想)「ごめんなさい。食器バラバラで」

ナギサさんは笑顔で、「大丈夫です。いただきましょう」

 

f:id:gklucky:20200914120551p:plain

メイ「お母さんごめん。ちょっと私、出てくる」

マンションを飛び出していくメイ。

 

 

 

 

この後、メイはナギサさんの自宅に。ナギサさんはメイのマンションにと、すれ違いながら共に相手を待つことになる。

 


ナギサさんの自宅前からメイが電話をかける。

 

ナギサ「もしもし」

メイ「今日はもうお仕事終わってますよね? 家にも帰らずどこにいるんですか」

 

ナギサ「メイさんこそ、どこにいらっしゃるんですか?」

メイ「ナギサさんの家の前です」

 

ナギサ「いや、あの。私は、メイさんの…。あ、じゃあ、そっちに行きます」

メイ「いいです。動かないで」

 

 

 

メイのマンションが見えるいつもの陸橋で合流する二人。

 

メイ「結婚相手に3日で逃げられるなんて。私結構ショックでした」

ナギサ「申し訳ありません」

 

メイ「私もちゃんと話し合うとか言って避けてしまってごめんなさい。それが原因ですか?」

 

ナギサ「いいえ」

メイ「じゃあ、なんで結婚やめるなんて言ったんですか? お揃いの食器まで用意して。私見つけちゃいました。何も言いたくないなんて道理が通りません。ちゃんと説明してください」

 

 

 

メイ「私にとって一片も悔いのない人生は、これからナギサさんと歩いていく人生です。だからもうナギサさんを手放したくないんです」

 

こんな大事なシーンでも『北斗の拳』のセリフを放り込んでくるメイ。いや、大事な時だからこそ自然と出てくるのか。

 

 

 

ナギサ「あなたはいつもそうやって私の肩の荷を下ろしてしまいますね。お母さんになりたいっていう私の夢まで叶えてくれました。何よりお忙しいメイさんのお役にたつことができて本当に幸せでした」

 

 

ナギサ「あの。私の気持ちをきちんとお伝えしておりませんでしたね。私もあなたを手放したくないんです! それはつまり、ちょっとはずかしながら。好きだってことだと思います」

 

 

そうなんだよ。

ずっとね、ナギサさんはメイのことを好きかどうかを口にしてないんだよ。かといって特別にメイのことを好きだという描写もないように感じてた。人間としてじゃなく、一人の女性という意味でね。

 

でもそこには歳の差が関係してて。若い子と同じように感情をストレートに表現することは、ナギサさんの年齢からして難しいわけで。それがよく表現されてる告白だった。

 

とにかくこういう時って、回りくどくなったり、長ったらしくなったりするもんなんだよ年齢を重ねた男はね。でも大事なのはメイのことが「好き」だということ。

 

最後にナギサさんは、あらためてその気持ちをストレートにメイに伝える。

 

 

f:id:gklucky:20200914121921p:plain

「メイさん 私はメイさんが好きです!」

 

メイ「あたしも好きです!」

 

「これからも、ずっとずっとよろしくお願いします」と握手を求め差し出したナギサさんの手に、「はい!」と返事をし自分が手にしていたスマホを持たせてメイは走って遠ざかる。


 

メイの想いがこもった 長い助走からの〜


f:id:gklucky:20200914140921p:plain


ジャンピングハグ⁉︎


 

いつかのハグを彷彿とさせる幸せいっぱいの二人のハグは、前回のも含めこのドラマの最高の見せ場だね。

 

キスとかさあ。それ以上を求めるのは野暮だよ。これで充分だよ。

 

メイを抱きかかえたまま回転したナギサさんが腰を痛め、「さっそく介護」とメイ。どんなロマンチックなシーンにも笑いの要素は忘れない。


 

 

これでメイとナギサさんは正式に結婚となる。相原家のみなさんにナギサさんがご挨拶をするシーンもあり。

 

 

 

 

 

 

◇いつもの薬膳居酒屋

 

瀬川遙人の送別会。

遙人が挨拶をし、天馬あかり(若月佑美)が涙するシーンがある。本編ではこの程度。続きは『私の部下のハルトくん』にて。

 


このシーンでの最大の見せどころは、古藤支店長の旦那がしろくまメディカルの駒木坂春夫(飯尾和樹・ずん)だって明かされるところかな。

 

「うちのカミさんに習ってガトーショコラ焼いてみました」と登場する駒木坂。

 

 

f:id:gklucky:20200914134346p:plain

古藤「ああ、結構上手に焼けたんじゃない?」

駒木坂「でしょ」

 

メイ「え? うちのカミさんって?」

驚いて遙人と視線を合わせるメイ。これまで二人が駒木坂からもらっていた〝カミさんスイーツ〟は、古藤支店長が作ったものだったというね。そのスイーツに助けられたりしてきたからさ、回り回って感謝という心温まるくだり。

 

 

 

で、おまけシーン。

田所優太がNTSクリーンハウスに依頼して来てくれた家政夫が、粟野亮平という役名の栗原心平さんというサプライズ(?)。栗原心平さんは料理研究家栗原はるみさんの息子さん。

 

 

 

 

メイ語り「結婚してから何が変わったのかというと。まだ、違いはよくわからない。仕事で行き詰まる時は行き詰まるし、家事は相変わらず苦手だ。ただ一つ言えるのは家に帰るのが楽しみになったこと」

 

 

ナギサさんから「帰りに、卵を買ってきてください」とのLINEを受け取り、幸せそうな笑顔で返信するメイ。

 

 

で、メイが買って帰ったのは4個入りの温泉卵というね、「卵もろくに買えないのかよ!」っていうオチがあって。ドアを閉めるとそのドアに掛かっていた〝私の家政夫ナギサさん〟プレートの「家政」の文字がころんと落ちて、空いたスペースを埋めるようにすす〜と文字が近づいて、〝私の夫ナギサさん〟になるというお洒落なラスト。

 

 

f:id:gklucky:20200914134439p:plain

このあと、「私の」と「夫」の文字がゆっくりと近づいて。

これでおしまいとなる。

 

 

 

 

いや〜、こんなに楽しませてもらえて。なんてすごいドラマなんだって感動した。

 

最終話らしい終盤の畳みかけがすごいのなんの。それでいて駆け足な感じは全然なくて、いつもの調子で展開されていく。至って普通に。

 

登場人物一人一人の描き方も丁寧だし見ごたえも充分。今夏のドラマではこれがNo.1だね。

 

 

 

〈おしまい〉

 

 

【番組後記】

 

これで『私の家政夫ナギサさん』ともお別れかあ〜と思うとなんだか寂しい。

で、最終話のあとにサプライズ的に次回2時間SPの告知がありビックリ!

 

この2時間SP。この原稿を書いてる時点ではまだ観ていない。

 

記事にするかは観てからというところで。

一先ず、こんな素晴らしいドラマをありがとうございました! って、締めくくりたい。

 

「読むドラマ」シリーズ的にもこのドラマは人気があって、はてなブログの機能「注目記事」ランキングにおいて、本日・9月14日(13:40現在)、2位〜5位がすべて『私の家政夫ナギサさん』の記事で埋まってるという状態。



この最終話だって「読むドラマ」史上初の3部作となってしまったし、しかもそのラスト【後編②】でも4,000文字をかるく超えるという事態。やっぱり面白いドラマはこうなってしまうよね〜。


こんな長文誰が読むんたよと言い続けてきたけど、読んでくださったみなさんには感謝。ほんとにありがとうございます!


引き続きよろしくお願いします‼︎

 

 



〈次回お楽しみに〉

 

 

 

阿倍カステラの「テレビ買ってよ」ep.21 上白石萌音✖️佐藤栞里 幸せオーラを放つ好敵手との化学反応

f:id:gklucky:20200911223636p:plain

日本テレビ『沸騰ワード10』

金曜よる 7時56分〜 8時54分

記事は9月4日(金)放送分より

 

 

 

2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 



 

阿倍カステラの「テレビ買ってよ」


☆過去記事、vol.19「BiSH」vol.20「女優・奈緒」の回はこちら

castella-a.hatenablog.com

castella-a.hatenablog.com

 


 

つい先日まで再放送されていたドラマ MBSテレビホクサイと飯さえあればで、主演の上白石萌音さんが放つ幸せオーラに僕は打ちのめされて。

そのドラマを毎話視聴するたびに、心が温まりほっこりした気分にもなってた。

 

それで〝ほっこり〟なんて言葉、久しぶりに使ったな〜なんて自分に気づいたりもして。

 

 

その再放送のドラマは終わっちゃったけど、先日の『ミュージックステーション』とかにも上白石萌音さんは出演してたし。今回のこれとかもね、その姿を見られるわけで。

 

 

なんかこの番組を観ててもさ、すごく幸せな気分になれたんだよね。

 

この番組は毎週観てるわけでもなくて、上白石萌音さんが出るっていうんで今回は観たんだけどさ。

 

 

ただね。頭からっぽにして笑って見てたことを記録しておきたいなあって、今回の題材としましたとさ。ではでは!

 

 

 

 

日本テレビ『沸騰ワード10』

 

f:id:gklucky:20200910145854p:plain

 

同番組の「解禁! 取り憑かれた芸能人」というコーナーに出演している佐藤栞里さん。

彼女が取り憑かれてるのは「立ち食い」。

これまでも数々の立ち食い店をレポートしてきた。

 

今回は佐藤栞里さんが大好きだと公言している上白石萌音さんをゲストに招く回。

出会いの瞬間にもサプライズが仕掛けられている。

 

 

まずは街頭ロケの最中に近くに停めていたロケバスの窓から、上白石萌音さんらしき人物がチラチラと顔を出すという〝ご本人さん登場〟的、王道ドッキリ風にスタートする。

 

ロケバスの窓から顔を出す姿を見た栞里さんは、麦わら帽子・サングラス・マスク姿でもかわいいということは、上白石萌音さんに決まってると興奮する。

 

 

でも実は、本物の上白石萌音さんは栞里さんの背後に隠れているという二段構えのドッキリになってる。

 

 

 

そうとは知らずロケバスに近づく栞里さんは、嬉しさと緊張でおかしなテンションになってる。

 

ロケバスに向かって、「上白石萌音さ〜ん」と声をかける。

 

その呼びかけに再び窓から顔を出した麦わら帽子にサングラスの女性が自ら正体を明かす。

それは番組のAPさんだったのだ。

 

 

愕然と崩れ落ちてその場に一旦しゃがみ込んだ栞里さん。再び立ち上がるとその仕掛け人のAPさんにパニック状態のまま声をかける。

 

f:id:gklucky:20200911221226p:plain

「いや、う、う、うれしいんですけど…うれしいんですよ」

 

ドッキリの仕掛け人にさえ会えてうれしいと言い出す栞里さん。もはやその気づかいが訳がわからない方向へいってしまい迷子状態。で、それが笑いになってるという稀なケース。

ここですでに爆笑なんだけど、これくらいでは一息つかせてはくれない。二段目のドッキリで背後から上白石萌音さんが迫ってきてる。

 

 

萌音さんが「栞里さーん!」と呼ぶと、栞里さんは「えっ?」と振り返り、ビックリして「やだあ〜もう〜」と相当びっくりしながら喜んでる。

 

 

萌音「ようやくお会いできました」

栞里「あ〜ちょっと! こんにちは〜。(スタッフに)ねえ、どういう展開なの⁈ めちゃびっくりしました」

 

 

これでドッキリ大成功! となる。

 

 

 

栞里「本当は抱きしめたいです」(ソーシャルディスタンスのため)

萌音「かわいいです」(実際に見た佐藤栞里の印象)

 

「あなたもね!」と視聴者のツッコミ。ちなみにシャレではない。

 

そして、流れるBGMはOfficial髭男dism 『I LOVE...』。番組側の選曲は安易ではあるけれど、この曲を聴くと条件反射的に思い出してしまうよね。

やっぱこの歌が上白石萌音さんには似合うよね。一瞬でよみがえる感じがする。

 

 

 

もちろん栞里さんも興奮してる。

 

栞里「え?ここ汐留? って感じです。いつもの場所がいつもじゃないみたいに。全然景色が変わって見えます。ほら見て、晴れてきちゃった!」

 

空を見上げる栞里さん。まあ、たしかに少し晴れてきてるようにも見えなくもないが、視聴者的にはロケが始まる前の曇天模様をしらないからね。

それが栞里さん一人のときには気づけなかっただけで、萌音さんが現れたことでそれに気づけたのだとしたら、イレギュラー。 (あんま、上手いこと言えてない?)

 

 

 

スタッフに何をしたいか? と聞かれた萌音さん。

 

f:id:gklucky:20200911183142p:plain

「立ち食いに!」

 

ということで立ち食いロケに出発! となる。

 

ここまでが長い! のなんの。

でもずっと見ていられるし、なんだかずっと幸せな気分。

好敵手と出会うことで選手がいつも以上の実力を発揮することができるように、幸せオーラをもつ二人が化学反応を起こしてるかんじ。

 

 

 

ロケバスの中でスタッフに、お互いどう呼び合いますか? と質問され、

萌音「え〜。なんだろう? しいさん」

栞里「しいさんだって、かわいい」

 

萌音「なんかもう。掴みどころのない雲みたいなところがぴったりかなって」

栞里「マジ表現が歌詞」

 

いちいち神のように褒め称える栞里さんが笑える。で、「佐藤さんは?」とスタッフに聞かれると、

 

 

f:id:gklucky:20200911184359p:plain

上白石萌音さん」

 

もうこれがボケになってるというね。

不思議だよね。なんだか笑ってしまう。

幸せオーラに包まれるとなんでも面白くなって笑ってしまうのだろうか。箸が転んでもおかしい年頃の思春期女子みたいに。

 

 

スタッフから「フルネームじゃないですか? あれ萌音ちゃんって呼ぶって言ってなかったですか?」と暴露され、

 

萌音「呼んでほしい。呼んでほしい。呼んでほしい」

と、萌音さんの「呼んで呼んで」おねだりが炸裂する。

 

栞里「ほんとですか? じゃあ、萌音ちゃんで」

 

こうしてお互い、「しいちゃん」「萌音ちゃん」と呼び合うことが決まりました。というね、ただそれだけの話に存分に盛り上がってたロケバス車内。

 

 

 

佐藤栞里さんが上白石萌音さんのために選んだキレイめの立ち食い店に到着する。

萌音さんは人生初の立ち食い。

 

ソーシャルディスタンスのため、席を一番端っこと端っこに別れる二人。

萌音「外から見たら完全に個食と個食」

 

スタッフが「佐藤さんは基本個食がメインですよね?」と突っ込むと、

栞里「もちろん! もちろん。壁と友達でしたから」

 

 

萌音「私もそこまでいけるようになりたいな」

栞里さんに羨望の眼差しを向ける。

 

スタッフ「なりたいですか?」

 

 

f:id:gklucky:20200911185655p:plain

目の前の壁に対して「まだ友達とは思えないです」と語る。

 

まあ、そりゃそうでしょ。

 

 

栞里さんが萌音さんのためにオーダーしたのはまるごと1本の揚げナスが乗った冷やしそば。萌音さんの好きな食べ物第1位はナス。栞里さんはそれらの情報を得るために常にSNSやらでリサーチしてるんだ。

 

 

そばを目の前にして、「どうしたらいいですか?」と聞く萌音さん。

すると即座に、まずは先に汁につかるまえのナスを食べなさいとレクチャーする栞里さん。

 

f:id:gklucky:20200911190808p:plain

 

言われた通りに揚げナスを食べ感動した後は、いよいよ麺。

麺を途中で切らずに一気にすする栞里さんの食べ方を真似したいという萌音さんが必死にそばに食らいつく。

 

その一口は栞里さんの1/3程度に見えるけど、それでも普通の女子にとっては大変。

萌音さんがようやく一口食べ終わると、次は師匠の出番となる。

 

 

f:id:gklucky:20200911191752p:plain

この量をほんとに一口ですすっちゃうからすごいよね。

 

それを間近で見た萌音さんは「日本の伝統芸能」を見たと感想を述べた。その流れで、

 

 

f:id:gklucky:20200911192428p:plain

〝日本の伝統芸能〟と称したのもおかしいけど、この「よっ佐藤屋」もかなりおかしい。

 

憧れの上白石萌音さんにそんなことを言ってもらった栞里さんは、

 
 

f:id:gklucky:20200911192451p:plain

「死んでもいい」と感無量。

 

 

 

 

というね。

立ち食い店でのエピソードでした。






上白石萌音さん主演『ホクサイと飯さえあれば』七食目の回は、こちら

castella-a.hatenablog.com

 

 

〈おしまい〉

 

 



【番組後記】

 

〝幸せ〟というものから遠ざかって、目に見えるほどに距離を取って生きている自分が、いつのまにか幸せについて考えたりしてるんだから、おかしいよ。

 

ほんとさ。

幸せってなんだろうね?

 

たかがバラエティー番組(失礼! 言葉の綾です)のワンコーナーで、二人を見たときに僕が感じたことは…。

 


いや、それはまた機会があれば話すとして。

とにかくこの二人ってすごいなって。ただそれだけのことを書いて残しておきたくってさ。

 

 

「はあ? なにこれ?」って思われる内容かもしれないけど。

読んでくれる人がいればうれしいな。

 

 

 

〈次回お楽しみに〉

 

 

 

 

読むドラマ □『名建築で昼食を』第4話 東京都庭園美術館【お試し?版】case80

f:id:gklucky:20200912144623p:plain

大阪テレビ『名建築で昼食を

 2020年8月16日(土) スタート!

毎週土曜 深夜 0:56〜

記事は9月5日(土) 放送の第4話より

 

 

【基本的に全編ネタバレ】

 

 

  2020年9月より更新時間変更!

『カステラ書房の毎日』

毎日カステラタイム / 午後3時更新!

 その日の状況により多少変更になる場合もありますが、これまで通り毎日更新は継続します!

 

 

 

 

☆読むドラマとは?

やいのやいの言いながらドラマを見る感覚で、このドラマの面白さを一緒に語り合ってるように読んで楽しめるものである。

また、トークバラエティー番組っぽくやってるつもり(探り探り)でもある。

 

基本的にはドラマを先に観てください。

それと、ドラマを観るつもりもなかった方が、これを読むことによって「観てみよっかな」ってなってくれたら最高! なので、地味にそこも目指してる。

 

 

 





『名建築で昼食を』第4話


f:id:gklucky:20200912133040p:plain

「私は見てしまった。会社の帰りにあの人を見た」


ソファーに寝っ転がり会社帰りに見たという植草千明(田口トモロヲ)を思い出してる。


「どう見ても仕事の関係には見えなかった。気になる」と春野藤(池田エライザ)。手にはくまのぬいぐるみ。



そこへ友人・山口綾子(小川紗良)から電話がかかる。


「もしもし」

綾子「寝てた?」

「いや、今帰ってきたところ」


綾子「どう? カフェのテーマ固まった? そろそろ物件の当たりもつけないと。内装や設備の予算や売り上げ目標も考えないといけないからさ」

「うん」


綾子「やることいっぱいだよ〜」

「あっ、じゃ今度までに考える。ごめん、今余裕なくて」



藤はすぐに電話を切る。

「カフェのテーマね…」と目を閉じるが頭に浮かんでくるのは会社帰りに見た植草の様子。

「あ〜ダメだ。全然集中できない」とソファーから起き上がる。


藤(心の声)「あの人は一体何者?」

「だいたいなんで平日の昼間に名建築に行けるのよ」


「サラリーマン? 社長? 高等遊民?」

「いや〜売れない小説家っていうのもあるな」


「脚本家?」

「あ〜なんか、見たことある気してきた」

「えっ、芸能人? いや、まさかね」

あれこれ思いをめぐらせる藤。



最近はTBSテレビ『私の家政夫ナギサさん』(主演 多部未華子 2020年7月-9月)を始めとした、ちょっとした〝おじさんブーム〟だね。若い女の子がさ、ついついおじさんのことを考えてしまってるなんてシチュエーション、ここ最近だよ。よく見かけるようになったのは。



そこへメールの着信音。

「おっ、なんてタイミング」


相手は植草。

メール内容は、〝明日、皇族のお屋敷でランチしませんか?〟


「皇族のお屋敷? いや、謎すぎるよ。ムズ…」



そしてオープニングとなる。

このオープニングがさあ。すごく地味で(悪い意味ではない)、なんかエンディングみたいなの。「え、もう終わり?」って思っちゃうことがあるくらいに。



f:id:gklucky:20200912133134p:plain

オープニングに使われている曲はGi Gi Giraffe『Picture』

派手さはないんだけどお洒落な雰囲気で、このドラマにぴったりな感じではある。


なら映像のせいなのかな?



曲のタイトルが『Picture』ってこともあって、いくつもの写真で構成されてる。

藤や植草がカメラを構えてる画像もあるから、二人が撮影したものなのかもしれない。


ゆったりとしたメロディー。癒される感じのやさしい歌声。全編英語の歌詞。

「あ〜、今回もいいお話だったなあ〜」って気分になる。


って、まだ観てないから! ってなってしまうオープニング。





第4話のここまでを観たかぎりでは、広告代理店に勤める春野藤が、SNSがきっかけで知り合った植草千明に誘われて名建築めぐりをするという内容のドラマ。



今話で二人が訪れたのは東京都庭園美術館

その館内をめぐりながら思い思いに二人で語り合う。時に関係者の説明もありながら、設計者を知ったり、そのデザインに対する知識を得ることができる。



全然退屈しないんだよね。

二人が見て回ってるのに同行してるようで、楽しく名建築を堪能できる。



『名建築で昼食を』というタイトル通り、二人がランチをするシーンが必ずある。



f:id:gklucky:20200912144423p:plain

その料理もまた、見た目も美しくておいしそうで。


それでいて特に料理の説明をするでもなく、味の感想を語るでもなく、ただ単に食事する二人のシーンとなってる。

これがまったりとしていて独特の空気感で、押し付けがましくなくていいんだよね。



それに毎回、名建築をめぐる以外のストーリーはさほど展開しない。


藤は友人の綾子とカフェを開業する計画をしてるんだけど、その進展もスローペース。


今話の大きな出来事といえば、これまで謎だった(ただ聞いてなかっただけなのだが)植草の職業が建築摸型士であることが判明するくらい。


そんな感じで特に何が起こるわけでもない。つーか何も起こらない。




ラストシーンで再び綾子から電話がある。

内装工事を安くできるかもしれないとテンション高めで話す綾子に対して、なんだか浮かない感じの返事をしてしまう藤。

ちょっとばかり気持ちがズレてる様子。


f:id:gklucky:20200912144513p:plain

藤(心の声)「ぬか床を混ぜていると幾分気持ちが落ち着いた。最初は一致していたコンセプトだったのに、すれ違い始めていた。どうして自分は今の仕事をしているのだろう。どうしてカフェをやりたいのだろう。そんなことを考えながら私はぬか床を混ぜ続けた」



毎回、だいたいこのぬか床を混ぜるシーンがあってさ。

今話なんて「私はぬか床を混ぜ続けた」でジ・エンドだからね。

これがなんかいいんだよね。とても気に入ってる。






実は今回、公開する予定だった題材のドラマは別にあったんだけど。その題材にしようとした回があまりにもイマイチだったので、執筆する手が思うように動かなかった。


幸いいくつか書きかけの原稿があったから、そのどれかを完成させれば良かったのだけど。こういうイレギュラーな時にはまったく新しいものを差し込むのもアリかなって思って、急遽このドラマを選んだ。


そういうわけで。割とあっさりめだけど、今回はこんなかんじで。





〈おしまい〉



【番組後記】


前回に続き今回もイレギュラー発生の差し替え記事公開。

それも定時更新時間が迫ってるので、今回もここはあっさりと終わります。


またつもる話をしたいので、これに懲りずに引き続き読んでもらえたら嬉しいです。



ホクサイと飯さえあれば七食目の回がめちゃめちゃハネて、それまで『私の家政夫ナギサさん』の記事に占領されてた注目記事ランキングのトップに躍り出た。


僕のTwitterの、その記事に関するツイートに100を超える「いいね」がもらえました。

みなさん、ありがとうございます!


「そんなもん、大したことないじゃん!」って思う人が大半だと思うけど、僕のTwitterなんてフォロワーさんは4人(いや、ありがたいです! ほんと)で。

いつも、どこに向かって告知してんだろうって思いながらやり続けてきたから。たまにね、こういう事があるとうれしいもんだよ。


それが執筆する原動力になるからね。

あっ、更新しなくっちゃ!

ではでは。





〈次回お楽しみに〉